AirTagの記事を書いて、発売を今か今かと待ち侘びています。


別に、AirTag買ったからって忘れ物に悩まされることが全くなくなるわけではないんだろうけど、忘れ物大使である私として、少しでも同じ悩みを持っている人を助けられるアイテムであれば、早いことレビューを書いて普及させたい。あわよくば私も救われたい。
「探す」がサードパーティー製品にも対応する、とは
見出しの通りではあるのですが、「探す」アプリで探せる対象が、Appleデバイスだけではなく、サードパーティー製のものも対応したよ、というお話です。
とはいえ、それが一体どういうことなのか、というのは一般消費者には想像しづらいところです。一般消費者である私が解説したところでさっぱり何も変わらないとは思いますが、何もわからないところから「何もわからない自分を認知する」という作業を行うことは重要です。高度な知ったかぶり記事をご覧ください。
「探す」アプリってなんだ?
「探す」に関しては、既に書いたAirTagあたりの記事を参照してみてください。でも、大体の人は参照しないので、簡単に説明します。何回説明したかわからん。
探すアプリの概要
まず、「探す」アプリでできることは以下の通り。
- iCloud.com(ブラウザ)でiPhoneなどのデバイスを探すことができる
- 誰かのAppleデバイスと通信して、対象のデバイスの場所をマップに表示できる
- 「音を鳴らす」で、他のデバイスから操作して探しやすくなる
- 「紛失モード」に切り替えたり、「ロック」「データ消去」などの操作ができる

ざっくりといえば、Appleデバイスを探す機能です。ただ、探す方法が「Appleデバイスネットワーク」なので世界最大級の落とし物サービスだと言えます。

AirTagに関しても、自分の所有するiPhoneと通信しながら位置情報を記録して、落としたり無くしたりした時に捜索するために役立つもの。
当然、Appleデバイスはなんでも見つかる
根本的に、iPhoneも無くした時は「探す」アプリで見つけることが可能です。
AirTagのスゴイところは、全てのiPhoneで捜索できるので、他のスマートタグの類と比較しても「世界一の捜索部隊」で無くしたAirTagを探し出すことができます。
サードパーティー製品も加わる
この、「探す」ネットワークの探される対象にiPhoneやAppleデバイスのAirTagが含まれるのは当然のことなのですが、この対象に「サードパーティー製のアイテム」も含まれることがわかりました。
サードパーティーの、どんなアイテムが対象となるの?

「Work with Apple Find My」マークが付いているものが対象となります。
対象となるアイテムリスト
現在、発表されているアイテムはまだまだ一部。これからU1チップの扱いについて詳細な取り決めが発表されるので、開発はこれからになりそう。
- VanMoofの自転車
- Belkinの新しいイヤホン
- Chipoloのトラッカー
具体的な探し方
互換性のあるサードパーティー製品に関しては、「探す」にアイテムを追加することができます。
「探す」に追加する方法
- BluetoothやU1チップなどを使って、対象製品とiPhoneを接続する。
- 「探す」App を開く。
- 「持ち物を探す」タブで、「項目を追加」をタップ。
- 持ち物に名前を付ける。
- Apple ID に登録。
基本的には「探す」でできることも、サードパーティー製品の機能次第です。期待できることとしては、「地図上に表示する」「近くにあるときに音を鳴らす」「紛失モードを有効にする」「見つかったら通知してもらう」などができるようになると期待できます。

将来的にはもっと簡単に、もっと正確に利用できるようになる、かも。U1チップってのはそれくらい将来性の高いものだし、これがあらゆる製品に搭載される未来には、ちゃんとスマートホームになっていそう。

U1チップ搭載ガジェットも待ち遠しい

Appleは、U1チップを搭載したアクセサリーメーカー向けの暫定仕様書を発表しています。どのような内容なのかは、Apple DevelopersのWebサイトで詳細に調べることができます。
どういうガジェットが開発されるのか
iPhone自体がかなり優れたガジェットではあるのですが、今後期待したいことはハードウェア面での拡張性。もう、スマホでできることが増えると言うよりは、スマホと通信しながら、身の回りのものがどう変わっていくのか、と言う時代に突入しています。
MFiとは
ディベロッパーにはMFiプログラムというものが公開されており、このMFi認証を受けることで、Appleが認めたサードパーティーアクセサリとして販売することができます。

ライトニングケーブルなんかは(非正規・コピー品も含めて)かなりの種類のMFi認証品がありますね。
今回は「Find My」ネットワークに対応したものを考えていくのですが、余談としては、当サイトでよく掲載しているスマートホームに対応した「Homekit」製品、AirPlay audio、CarPlayなんかがMFi認証を受けていたりします。

「探す」でどんな便利な世界になるかアイデア集
ここからは、私の妄想です。正規の情報はApple公式サイトなどを参照してください。何か、製品開発の種になるような情報を発信しておきます。
「Find My」に登場してほしいガジェット
では、私が何をするべきかと言えば、「こんなものを探したい」というアイテムのこと。
充電器プラスケーブル
iPhoneとセットで使用するといっても過言ではない、かつ、よくどこに行ったかわからなくなるものといえば、チャージャー(充電器)と付随するケーブル。

一緒に使っているのに、充電器とケーブルがバラバラになくなるってこともありますね。妖精さんの仕業かな?
例えば、すでに発売を予定しているChipoloのスマートタグなどでまとめておけば、大雑把な場所はわかるようになります。(U1チップ対応はChipolo One Spot)
ただ、スマートタグなどで対象物をひとまとめにして場所を把握するにも限界があります。カバンに入れておけば、カバンから出した財布を無くし、iPhoneを探しているうちにAirPodsをなくすのが忘れ物の本質です。できれば、個々に把握できるようにしたい。

U1チップに対応してより詳細な場所も把握できるようになるとありがたい。いや、机の上にデデンと載っていても、見つけられないんですよ私たちは。
スマートキー(ケース)
これもスマートタグで取り付けられるのですが、スマートキー側が「一定距離を取られたらアラートがなる」という対応を取れるようになってほしい。
また、スマートキー側がスマートフォンで「個人認証」できた場合にしか鍵が開かないようにする、というセキュリティ上の観点からも、U1チップを搭載してほしいですね。つまり、スマートキーだけでは開けられず、近くに認証したスマホもないと開場できない。
スマホを無くしたら家に帰れないってなるけど、スマホか鍵のどちらか無くしていたらすでに危機的状況です。だから、どちらかが離れた時には通知が出るようにしてほしいのです。
身分証明書(免許証、マイナンバーカード)
手元から無くなったときにアラートが欲しいもの。コピー機に挟んだままうっかり無くしてしまうことが多々ある。
身分証明書には希望で最初からチップを仕込んでおいてほしい。いや、今のチップのサイズかんがわからんのだけども。カード型のスマートタグもあって、カード入れに一緒に入れておくことはできるのですが、単品で無くなって困るやつには全て安全装置を入れておきたい。

今後、マイナンバーなどと紐付けされた時に、悪用される可能性も考えると、自衛策が取れるようなカード自体の性能面も高めていかないといけませんね。
スマート家電
これは、位置情報の移動をモニタリングすることで、本当の意味で「スマートホーム」にするための試金石。

わかりやすいところで言えば、自分の移動に合わせて少し先の照明が自動で点灯したり、人がいない部屋に関しては自動で消灯する。

例えば、冷蔵庫を開閉した回数がわかったり、他の機器の使用状況を情報交換することで、ユーザーの大体の行動を把握して「何の料理をしているか」「どんなアラートが必要か」などを考えたり、料理状況などをモニタリングしたりする。いわゆる、キッチン系のスマート家電が全て統合されることで、ユーザーに特別な体験を提供できるもの。


将来的には一家に一台、ロボットアームのようなものが壁から生えていたり、お掃除ロボットが部屋の状況を把握したりして、家事の手伝いをしてくれる。

「Find My」の機能というよりは、居場所が正確にわかる、利用者が識別できることによる発展系な使い方になると思います。
U1チップやHomeKitがどこまで普及するか
Appleの要求する技術レベルはかなり高いものですが、U1チップが使用可能になれば、(製品の価格は高くはなりますが)MFiに見合った性能、iPhoneとの親和性を高めることができます。

今のところ、Siriに何をお願いしても「それはできません」と答えられてしまいますが、将来的にはSiriの方から何をするべきか提案してくれる世の中になると思います。

一般の人はそれほど望んでいない、変化を怖がる・面倒くさがると思いますが、すでにハンディキャップがある方達からすると、サポートしてくれるツールが生まれることは大事なことなのです。
すでに登場しているもの
色々書きましたが、私くらいのアイデアはすでに実用化に向けて動き出しているものです。すでに商品化されていた場合は、こちらで情報共有していきます。
スマートタグ
AirTagと競合するので、サードパーティー製がどのように差別化してくるかに注目。サードパーティーはすでにある自社製品との連携を強化することで、自社製品がさらに売れる。ここが盛り上がると、Appleも自社エコシステムにユーザーを取り込める。
Chipolo
自転車
自転車盗難はforista Cycleなどのサービスがありますが、これはAppleに本気出されると淘汰されちゃいそう。淘汰されるよりは、利用する側に立ちたいですね。
VanMoof
発表されたら追記します。
イヤホン
こちらもAirPodsと競合した時に、どのような差別化が図られるのかが楽しみなジャンル。
Belkin
情報がわかったら書きます。
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