AppleOneという、AppleMusicも含まれたサブスクサービスがセットになったお得なプランも発表されました。

さらには「ロスレスオーディオ」という最高峰音質での配信も始まり、ますますお得になっていくApple Music。「どうせだから、家族で利用しようかな」と考えている方も多いと思います。

我が家では、Apple MusicとiCloudのデータ拡張プランを利用していたので、AppleOneに変更することで、同じ価格でApple ArcadeとApple TV +も利用できるようになりました!
Apple Musicは単独でも十分にコスパ良く使いやすいサービスです。とはいえ、個人プランとファミリープランでは値段が変わってくるので抵抗感がある方もいらっしゃって当然です。
家族で使うときのメリットや注意点をまとめておきましたので、「やっぱり個人のままでいいや」「ファミリープランの方がお得そうだな」という判断に役立てていただければ幸いです。
Apple Musicを家族で共有する
まずは、Apple Musicのファミリー共有について簡単に説明します。
AppleMusicはファミリー共有の方がお得か?
ファミリープランを検討されている方は、独り身ということはないと思うので、二人以上の利用者がいるなら圧倒的にお得です。

家族じゃなくても、生計が一緒の方、ルームシェアする友達、あるいは会社での利用、なんてこともあるかもしれませんが。トラブルにならない前提条件がある方なら、1人よりも2人でファミリープランの方がお得です!
料金体系
AppleMusic | 価格 |
個人プラン | ¥ 980 |
ファミリープラン | ¥ 1,480 |
学生プラン | ¥ 480 |

後述しますが、大学生くらいだと友達でファミリープランでシェアしたくなるところですが、圧倒的にリスクの方が高いので、大人しく学生プランを利用しましょう。
ひとりのアカウントで複数端末利用の方がお得か?
ちなみに、私の家でもようやく妻がスマホを持つようになったのでアカウントはそれぞれ分けてありますが、お子さんと一緒に利用するシーンなどでは、「こどもに自分のアカウントを紐付けして持たせる」なんてこともあると思います。

自分のアカウント情報を子供に持ち歩かせること自体、情報漏洩リスクが高いのでお勧めしないのですが、AppleMusicの使い勝手も悪くなるので注意が必要です。
ただ、お得かどうかと言われれば、コスト的にはお得です。そもそも、個人でもデバイスは5台は利用できるので、AppleWatchなどを子供に持たせてAppleMusicを利用させる場合も、コストだけ考えれば自分のアカウントで利用させた方が安くすみます。

Apple ID には、一度に 10 台のデバイス (うちコンピュータは 5 台まで) を購入用として関連付けておくことができます。
https://support.apple.com/ja-jp/HT204074
単一アカウントだと使い勝手はかなり悪い
大きなデメリットとして、個人プランでの契約だと、再生デバイスはひとつに制限されます。
これはかなり不便で、HomePodで音楽再生しながら、お風呂でiPhoneのスピーカーで再生したいということができません。

子供が生まれて痛感しましたが、子守と音楽は切り離せないくらい便利なので、複数端末で同時再生できる環境の方がいいですね。

お風呂で音楽聴けると、一緒に歌を歌ったりできます。脱衣所までグショグショになる激しいお風呂遊びに発展しづらくなるので、我が家では必需品です。


とはいえ、ひとりしか利用しない場合はいくらでも対処法はあるので、「ファミリープランに拡張したけど、結局、HomePodで音楽流しているだけだな」という場合もあると思います。デバイス1つに固定して再生する環境下であれば個人プランでも十分に対応可能です。
AppleIDのファミリー共有の手順
これは簡単です。
ファミリーグループの作成
まずは管理者となる方のiPhoneから、ファミリーグループを作成します。(ios10)

- 「歯車マーク」の設定画面から、一番上の自分のプロフィールが載っている欄をチェック。
- ファミリー共有欄があるので、そちらをタップ。
- ファミリーグループを作成する、でそこからは指示通り入力。
- ファミリーに参加の案内を送付orそのまま手入力でパスワードを入力してもらう。

これで、メンバーが登録されたはずです。
AppleMusicのファミリーシップを購入する
さて、次にAppleMusicのファミリーシップを購入します。一か月分を使い切ってなくても、その分は割り引いて計算してくれるので特に期日は気にしなくてOKです。

- AppleMusicのアプリを開きます。
- ForYouカテゴリーから、右上にある人のマークをタップ。
- 「AppleIDを表示」をタップ。
- アカウント欄が開かれるので、「登録」を押すと、現在の登録状況が分かります。
- 登録状況の中にオプションとして、「ファミリー」があると思うので、それをタップ。
- ファミリーシップを購入してOK。
これでファミリーシップの権利も得たので、あとはファミリーに加わったよめくまさんが自分のMusicアプリを開けば、AppleMusicのファミリーシップに参加する案内が届いているはずです。

そしたら、あとは自分好みにカスタマイズしてもらえばいいです。
auからApple Musicを契約した場合
auバージョンのApple Musicについても記事にしましたので、該当される方はこちらの方がわかりやすいかもしれません。

AppleMusicを共有する場合の注意点
AppleMusicの魅力の一つに、自分の音楽の好みに合わせて、AppleMusicのほうで選曲してくれる、ということがあります。

よめくまとぶちくまは、大きく聞く音楽は違わないので共有していてもいいのですが、それでもプレイリストや「For You」などで、相手の好みが自分の音楽領域に進出してくるのはしんどい。
ということで、どこまで共有されるのかが心配になります。
プレイリストの中身までは共有されない
基本的にはプレイリストなど、中身に関しては勝手に共有されることはありません。

つまり、ファミリーシップで購入した、「聞く権利」だけを共有しているという感じですね。
ファミリー共有で様々な情報が共有される
もともとはこちらの記事からの派生なのですが、ファミリー共有は位置情報やカレンダーなどの情報が共有されやすくなります。設定で如何様にも変更できますので、まずはどんな情報が共有されるのかご確認ください。

AppleMusicを使わないで、家族で音楽を共有する方法
AppleMusicは月額980円、ファミリープランとなると月額1,480円となり、それなりに(私にとってはかなり)家計を圧迫します。ですが、音楽は家族を幸せにする力があると信じていますし、なんだったらこどもの英語教育などでも有益でもあります。

iPhoneを使用している方が知っていると便利な音楽共有方法も合わせて解説していきます!
家族で使うためのホームシェアリング
ここからは、Apple製品を家族で使用する際に便利な「ホームシェアリング」について説明していきます。HomePodの設定なんかでも使用します。
「音楽データは共有したいんだけど」というときには
私たち家族は、聞きたい音楽が一緒。ですが、聞きたいタイミングは異なります。

キッチンで私がロックを聴きながら、書斎でぶちくまがジャズを流す、みたいなことはしたいわけです。

そういう時にはホームシェアリング機能を使います。
今、我が家にはパソコンが一台しかないので、使用しているiTunesもひとつだけです。音楽データもそのパソコンにあることになります。

そのパソコンのデータが欲しいなぁ、というときには、ホームシェアリングを使うといいみたいです。
ホームシェアリングのやり方
ホームシェアリングは各デバイスで設定していきます。
各端末の設定
これは「歯車」アイコンの設定画面で、「ミュージック」アプリの設定を行います。

MUSICカテゴリ内、一番下に、ホームシェアリングの欄があるので、共有したいiTunesのAppleIDにサインインします。

自分の、ではなく、「共有したいID」というのがポイントです。
自分の持っている音楽データを家族内で共有する
「ん、さっきのホームシェアリングとどう違うんだ?」とお怒りの方もいらっしゃると思います。

わたしは高校生の時から、音楽は全てMP3(途中からALAC)として保存しています。この、わたしの青春の音楽ライブラリを家族が聴きたい場合は、どう共有するべきか。
家族が私の音楽ライブラリにアクセスする
例えば奥さんが外出中です。わたしの音楽ライブラリを、奥さんのiPhoneで聴きたいとします。先ほどのホームシェアリングは、家のパソコンが立ち上がっているという状況でしか使えません。

これは困った!
この場合の解決方法をお伝えします。
AppleMusicで再生できるのはあくまでも「自分でアップロードしたもの」
結論から言えば、わたしの音楽データの原本が必要になります。

AppleMusicにアップロードしたから、もうパソコンには音楽データいらない。データ容量も足りないから消しちゃえ!
と、ついついデータを消去してしまう可能性があります。
AppleMusic契約中は、本人はそのデータをダウンロードしたりストリーミング再生で聴くことはできますが、契約解除するとそのデータは消えてしまいます。

絶対消すな!
音楽データを家族用のiTunesにコピーしてAppleMusicにアップロード
もし、自分が所持している音楽データを家族で利用したいという場合は、(私が把握している範囲では)利用したい家族のiTunesでアップロードするという方法しかありません。

うちの場合は、奥さんが自分用のパソコンを持っていなかったので、自分のMacにアカウントを作って、奥さん用のiTunesを用意しました。
このiTunesに、あらためて音楽データをいれてあげて、それをAppleMusicの自分のアカウントにアップロードしてあげれば、わたしの音楽データがAppleMusicのライブラリにのるようになります。

データのコピーとアップロードで2日間もかかりましたけどね
もう少しいい方法があるといいのだけれど。
家族とはいえ、データをコピーして渡していいの?
家族の利用に関しては、音楽データの共有は大丈夫だというのが、著作権法の解釈です。
著作権でも「私的使用のための複製」は認められています。この私的使用の範囲に家族も含まれるからです。
友人はアウト
友達だとアウトだから気をつけて。友達とファミリーシップ使い回すのはアウトと取られる可能性が高いです。

学生であればAppleMusicの学生プランが激安なので、トラブルとなるリスクを考えれば、数百円ケチるよりはいいかと。
AppleMusicはそもそもお得なのか
少し蛇足ですが、私がApple Musicを選ぶまでに考えたこと、比較した情報を記事にしています。シンプルに感想だけ書いた記事も書きましたのでそちらもよしなに。

各種サービスと比較する
Apple Musicは、最近話題のサブスク系音楽サービスの中でも「コンテンツ良し」「音質良し」で個人的には大満足です。ただ、じゃあ他を圧倒するほどいいのかというとそうでもない。

iPhone利用者じゃないといまいち恩恵を受けづらいApple製品よりも、門戸が開かれたGoogle系の方が利用しやすいし乗り換えやすさがあるのは魅力ですね!
音楽配信サービスのサブスクリプション比較
YouTubeMusicが、iPhoneユーザーでも一番に利用すべきサブスク音楽だ、という記事です。この記事では、YouTube Musicの方が無料で利用できるサービスの幅が広く、Apple ユーザーでも使いやすいということを解説しています。

最新の動向を調べる
私が音楽配信サービスについて根掘り葉掘り調べては適当に情報をぶっ込んでいるページがありますので、こちらもチェックしてみてください。

ハイレゾについて考える
Apple Musicでも、ハイレゾ利用ができるのか否か、他のサービスがいいのか、といった内容の記事です。
例えば、以下のアルバムがApple Degital Mastersで配信されているので、私が知覚できるレベルでの最高音質となります。
実質ハイレゾのALAC、空間オーディオが始まる
2021年6月より、Apple MusicでALACという高音質での音楽配信がスタートします。さらに、空間オーディオという、新しい音楽体験ができる音源もサポートされるので、とにかく楽しみで仕方がない。

Apple Musicの音楽をダウンロードだけして解約したい
毎月お金を取られていくのは尺に触るので、利用したい音楽だけをダウンロードしておき、その後は解約したい、と考える人も多いかと思います。

毎月、好きな音楽を聴けるだけで十分なサービスではあるんだけどね。やっぱり、固定費はなるべく削減したいし。
法律についての詳しい解説は、法律の専門家に聞いてください。
普通にやったら無理
当たり前ですけど、Apple Music解約後に、AppleMusicでダウンロードした音楽を聴くことはできなくなります。
Apple Musicでダウンロードされた音楽はDRM(デジタル著作権管理)という、簡単に言えばデータに付与された著作物管理技術によって守られています。具体的にいうと、Appleの場合は独自の「FairPlay」という技術が使用されています。

これからの時代は、5Gでガシガシとストリーミングでコンテンツを配信する時代になります。即時的にコンテンツが守られるように、AppleはDRM技術にも力を入れているのですね。
AppleMusicでダウンロードした音楽データ(.m4p)にもこの技術が使われているので、ダウンロード後、一定期間AppleMusicにアクセスできないとロックがかかります。再契約すればロックが解除されますが、ロックされたまましばらくするとプレイリストから削除されます。
つまり、FairPlay(DRM)を解除すれば可能
察しの良い方は、さすがです。DRMを解除して、一般的なMP3ファイルなどに変換してしまえば、データが存在する限り無料で利用できるようになります。

つまり、DRM解除するコピー解除ソフトがあれば、簡単にAppleMusicをDRM解除して利用できるようになり、その後に解約すれば約6000万曲が聴き放題状態になるわけですね。
6,000万曲を保存しておくデータベースを保持する費用の方が高くつきそうですが、自分の好きな曲ならせいぜい1万曲にも見たないくらいかと。無料期間中にやってのければ、あなたの好きな曲が手に入れほうだ

それって、違法じゃないの?
DRM解除は即違法
AppleMusicの複製に関しては、若干意見が分かれるところはありそうですが、先述のDRM、つまり「データを複製することから守るシステム」を破壊・解除するような行為は違法です。コピーしたものを配布したりとか以前に、DRMを回避しようとする行動そのものが違法となります。
厳密には、DRMには「アクセス制限」と「コピー制限」という技術が使われており、TPP締結すると完全DRM制限になると話題になりましたが、ちょっと面倒な話になるので割愛。「コピーしちゃいけないものをコピーしようとしたら罪になる」ということだけは把握しておきたいところです。
解除方法の配布も国内では違法
ちなみに、違法でも罰則はないという不思議なリッピング制限法令でしたが、リッピングソフトの配布・販売も国内では違法だったはずです。ソフトの利用自体はセーフだったはずですが、前述の通りDRM回避が違法性を問われるので、まぁ、何もしないのが無難です。
キャプチャは可能
豆知識程度ですが、私的利用ならキャプチャ(再生しているものを録音する)ことは可能です。

そう言えば、昔はテレビで好きなアーティストの新曲が解禁されると、クラスで誰よりも早く新譜を歌えるようになるためにラジカセをテレビのスピーカーに録音したものです。これが、キャプチャです。
ソフトウェアを使えば自動で音源のキャプチャはできます。ただ、音質は劣化するしデータは圧迫するしファイル管理は面倒になるしで、正直、この現代にやるコピー方法ではないと思います。

だいたいのアーティストがYouTubeなんかで配信するんだから、ネット環境があるならそれ聞けばいいじゃんという時代ですしね。
メディアコンテンツの複製はAppleの規約違反
そもそも、Apple側の規約に違反しているので、もう法律云々じゃなくて倫理規範で我慢しましょう。
AppleMusicの不正コピーはやめよう
書いていて面倒になるくらいに、DRM解除は面倒です。しかも違法。諦めましょう。
無料で利用したいという強いこだわりは捨てて、正当なサービスに対して正当な報酬を払うことに免疫をつけていきましょう。その時間があれば、いくらでもお金は稼げます。
Apple Musicのファミリー共有情報のまとめ
長い記事をお読みいただき、ありがとうございました。Apple Musicの家族利用が今よりもっと楽しくなるようなお手伝いができていれば幸いです。
面倒だから読み飛ばしちまったぜ、という方にも最後にまとめを書いておきますので、大体このページに書いてあることがわかればいいや、という方にも役立てていただければ嬉しい限りです。
Apple Musicを家族で使うということ
- 2人以上で利用するならファミリープランがお得
- 一箇所でしか再生しないなら個人アカウントで複数台登録がおすすめ
- Apple Musicの他にもiCloudデータやApple TV +、Apple Arcadeを利用するならAppleOneがおすすめ!

Apple Musicがおすすめなのかどうか
ファミリープラン登録方法のまとめ
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