HomePod購入レビュー

私は、音楽はただ好きなだけで、オーディオマニアでもない、いわゆる一般スペックの音楽愛好家です。こんな私にも、定価3,2000円もするHomePodが宝の持ち腐れにならないかレビューしてみました。
結論から言えば持ち腐れる
まず、レビューの大前提として、「ただの音楽プレイヤーとしても、スピーカーとしても、HomePodは持ち腐れる」結論が前提にあります。
これは以下のような理由があるからです。
HomePodを買ったら後悔する理由
- HomePodはスピーカーの器に収まらない
- 3万円のコスパは悪い
- ただのスピーカーではなく進化する未来型デバイス
- スマートホームの中心に入るには対応機が少なすぎる
- Siriとのやり取りはかえって面倒
- というかSiriに仕事させるための下ごしらえが多すぎる
- HomeKit対応機をもっと増やせ
- ショートカットに対応するようにディベロッパー頑張れ
- 使うのは結局、俺だけじゃないか!
という理由です。
HomePodを買ってよかったと思う理由
次に、買ったメリットはこんな感じ。
- 音質は当然、良い
- BGMに最適化されており、仕事が捗りすぎてつらい
- 部屋のどこにいても気持ちがいい
- Siriをフル活用する準備さえ整えれば家中のリモコン捨てられる
- こどもがSiriを呼ぶ姿が可愛すぎる

へーしり、へーしり!
こんな感じです。
3万円の価値は、今はない
つまり、レビューをまとめるとこんな感じ。
というか、AlexaのEchoのコスパが良すぎる
Echoに関しては、採算度外視で、EchoからのAmazon購買への展開を期待している、投資のような商品だから比較しちゃいけないけどね。でもね、Echo、安すぎるよ!
音質に関するスペックを評価
では、HomePodは本当に音質がいいのか、特別な音楽教育を受けていない私が音質について語ってもちゃんちゃら可笑しいので、まずは知識面で補強していきます。
レビューのための試聴環境をチェック
- 18畳程度のリビングダイニング
- いわゆるソファセットに崩れた姿勢で臨む
- HomePodはテレビセットに添える感じで
- AppleMusicを音源に
- 普段使いのスピーカーはJBLのCharge3
- 本気で音楽聴くときはOnkyoのシステム
簡単に言えば、「普通の人が」「かなりリラックスした感じ」で「ゆるーくレビュー」しています。
重低音がすごいという話
まず、実際に聞いてみると体感できるのは「低音」の安定感。過度に強調されているわけではないものの、低音が響くな、という感じはあります。

普段はCharge3という、Bluetoothスピーカーでイージーリスニングしていますが、Chargeよりも「耳の奥で響くような」低音ですね。
ChargeもBluetoothの小型スピーカーとしてはかなり聴きやすく感じていたけど、HomePodの方がより鮮明な聞き取りやすさがありますね
高偏位ウーファーが仕事している
ちなみに、このHomePodの安定した低音を支えているのが、スピーカーの上部に設置されているウーファーです。
低音の振動がリアル
低音は大体「震える」ことで響かせるのですが、HomePodの場合は振動板が20mmの可動域で強く振動することで低音を力強く伝えることができます。
一歩間違えると不快なのに
また、低音は部屋の構造によって響き方が反響すると耳がざわざわするような「振動感」を(私は)感じるのですが、はっきりと聞き取れるけど不快ではない、という微調整をHomePodが行なっています。これは、部屋の低音域レスポンスを内部のマイクロフォンが拾いあげて出力を補正しているからです。
隣室には案外響かない
というわけで、無作為に低音を強調しているわけではないので、「部屋の中では響いている割に、隣の部屋では気にならない」と言った絶妙な調整がなされています。
深夜の仕事のお供に
これは、夜、音楽を楽しんでも隣の寝室では静かに子供達が寝ていられるという環境を提供してくれる、時差勤務の我が家には最高のスピーカーと言えそうです。
ビームフォーミングツイーターがすごい
なんだってこんなに高コストなのかというと、スピーカーの構造が恐ろしく贅沢だからです。ツイーターは7方向に配置されており、それぞれがアンプを有し360°、部屋中を音楽で包み込んでくれます。
指向性の調整が神がかり
人間(生物)の音源を特定する能力はかなりの感度で、左右の耳の音の微妙な違いから方向性を聞き出しています(音源定位)。一方で、音は発生したら同心円状に広がっていくから、本来制御しづらいものです。低音と高音で、音の広がり方も違います。

これを、あのスピーカーの中で、7つもの野獣たちを引き連れながら飼いならす、その技術力たるや!
HomePodは、この音の方向性を7つのビームフォーミングツイーターで制御しながら、耳に心地よく届けられるように最先端の技術を詰め込んでいるわけです。

ツイーターなんて、普通のスピーカーなら1方向だけに届けるために2つついていればいい方。部屋全体をカバーしようとすると、こんな贅沢設計になるわけだね。
A8チップの威力
というわけで、なんだってこんなに賢い動作ができるのかっていうと、ここがAppleの腕の見せ所、A8チップという「頭脳」を持ったスピーカーだからです。
iPhone6がオーディオ再生のためだけに常駐
参考にはなりませんが、A8というとiPhone6に搭載されたもの。いまだに現役で使っている方もいるのでは? スマホを動かしていたスペックがオーディオ再生だけに集中して稼働しているわけです。
Siriとの会話は高品位
何度か登場していますが、HomePodは「音を聞き取る」能力にも優れています。これは6個のマイクを配置しているから。ノイズキャンセリング機能を働かせて、HomePodはSiriがあなたの声を聞き取る手助けをしてくれます。そのため、音楽再生中でも普段の声量で話しかければ反応するようになっています。
実際は割と反応しない
ですが、実際のところ、Siriは思ったよりも反応しません。

Hey,Siriと声をかけてから無反応だと、なんだかみっともない姿を家族に見せているような気がしてくるよね。Hey,SIri,しり、シーリー!くらいで反応することもしばしば。

Siriに敷かれる旦那です
Siriとセキュリティ
セキュリティについては、問題となったAlexaとの比較記事で書いています。

HomePodの音質設定の仕方(イコライザ)
HomePodを使用していると、気になるのが、「これってボタンとかディスプレイがないけど、どこで音量とかイコライザの設定とかしたらいいんだろう」ということです。
基本は「そのまま」で最適化されている
まず、先に申し上げておきますと、HomePodは「全部スピーカーの方で調整してくれるのが持ち味」であること。つまり、下手にイコライザーの力なんか借りない方が、HomePodを買ったメリットは高いです。
ですが、どうしてもイコライザーしたい方のために情報をお持ちしました。
HomePodは反響音から分析できる
マイクが周囲の反響音を聞き取って、部屋の隅々にまで、同じように心地よい音楽を届けることができるのです。
曲ごとに調整
しかも、部屋の形状だけではなく、曲調にも合わせて、一曲ごとに自動設定されています。これは、もはや自分専用のDJを雇っているようなもの。しかもウェイウェイしてない、パーソナライズされた最高の相棒です。
AirPlay2なら再生機のイコライザが適用される
少しややこしい操作になりますが、iPhoneやMacの音源をAirPlayを利用してHomePodで再生する場合は、再生機(iPhoneやiPad、Mac)のイコライザ設定が適応されます。
iOSは設定から変更可
iPhoneやiPadといった、iOSデバイスに関しては、以下の手順でデバイスのイコライザ設定できます。

- 設定(歯車)アプリを開く
- アプリ群内にある「ミュージック」項目を選択
- 再生カテゴリにある「イコライザ」を選択
- お好みの設定を適応させる
Macのイコライザ設定
需要はなさそうですが、Macも簡単に説明します。

- iTunesを開く
- 上部メニューバーの中から「ウィンドウ」を選択
- 「イコライザ」を選択
- お好みの音質調整を適応する
AppleMusicとの相性
AppleMusicと相性がいいのは当然のことですが、実際のところ、音楽ライフがどれくらい変わるものなんでしょうか。必要な情報を取り揃えました。
AppleMusicのビットレート
そもそも、AppleMusicって音質がいいのか、というところも気になるところです。

私は、これまでの音楽データをすべてiTunesに管理させていたばっかりにAppleから抜け出せなくなってしまったのですが、「これから音楽を楽しみたい方」にとって、AppleMusicをHomePodで聞くことはベストな選択と言えるでしょうか。
通信環境によってビットレート適応が異なる
- Wi-Fi環境なら256kbps
- キャリア通信時は128kbps~192kbps
ビットレートだけで音質が表現されるわけではありませんが、一つの目安としては参考になります。
Apple Lossless Audio Codec (ALAC)での配信が決定
ALACというCD音源以上の高音質でAppleMusicが利用できるようになることが決まったようです。

Degital Masters楽曲がリリース
いつかは、AppleMusicでもハイレゾ音源での提供が始まるのではと期待していましたが、Apple Digital Mastersという高音質音源のコレクションがiOS13から投入されるのではないかと期待されています。

iTunes用のプログラムはすでに2012年から開始していますね!
AppleMusicを他社と比較
AppleMusicの対抗馬について記事にまとめましたので、こちらをチェックしてみてください。

これはGooglePlayMusicと比較した過去記事をご覧ください。

AppleMusicを家族と共有する
これも過去記事がありました。ファミリー共有のページを参考にしてみてください。

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