普通にAppleWatchの最新シリーズを待っていた私に取っては、Apple Watch SEなんて興味のかけらもないのですが、興味のかけらもないのではありますが、少し安すぎるので気になって調べてみました。

Apple Watch SEの特徴
まず、割と長い記事になってしまったので要点だけ押さえると、Apple Watch SEの特徴はこんな感じです。
Apple Watch SEってこんな感じ
- Apple Watchとしてのコスパは史上最高
- ほぼSeries 6との使い方に違いは出ない
- デザインもほぼ一緒
- Series 6を買うか悩んだら「酸素測りたいか」自問する
- 将来的な拡張性はSeries 6に軍配
- 9割くらいの人はSE買っておけば十分に幸せ
記事の後半で散々書きましたが、新機能である「血中酸素濃度アプリ」と、認可がおりた「心電図アプリ」の時点で、かなり大きくSeries 6に心を奪われます。

ただ、実際に使う場面を想定すると、どう考えてもSEで十分、ってなるんですよね。
Apple Watch Series 3や6と何が違うの?

現在、発売されているモデルは、Series 3、SE、Series 6となります。購入の目安とはしては、以下のような感じで線引きしたらいいと思います。
スペック比較表
まぁ、自分で言うのもなんですが、公式HPにもっとみやすい表があります。
https://www.apple.com/jp/watch/compare/
スペック項目 | Series 3 | SE | Series 6 |
ケースサイズ | 38mmまたは42mmケース | 40mmまたは44mmケース | 40mmまたは44mmケース |
ディスプレイサイズ | 感圧タッチ対応OLED Retinaディスプレイ(第2世代)、1,000ニト | 30パーセント以上大きいディスプレイ10 | 30パーセント以上大きいディスプレイ10 |
ディスプレイの鮮明さ | – | LTPO OLED Retinaディスプレイ、1,000ニト | LTPO OLED常時表示Retinaディスプレイ、1,000ニト |
対応通信 | GPSモデルとGPS + Cellularモデル | GPSモデルとGPS + Cellularモデル | GPSモデルとGPS + Cellularモデル |
SoC(CPU) | S3(デュアルコアプロセッサ搭載)、W2ワイヤレスチップ | S5 SiP(64ビットデュアルコアプロセッサ搭載)、W3ワイヤレスチップ | S6 SiP(64ビットデュアルコアプロセッサ搭載)、W3ワイヤレスチップ、U1チップ(超広帯域) |
Digital Crown | Digital Crown | 触覚的な反応を返すDigital Crown | 触覚的な反応を返すDigital Crown |
健康センサー | 光学式心拍センサー | 光学式心拍センサー | 血中酸素濃度センサー、第2世代の光学式心拍センサー |
ヘルスアラート | 高心拍数と低心拍数の通知 | 高心拍数と低心拍数の通知 | 高心拍数と低心拍数の通知 |
緊急時通報 | 緊急SOS3 | 海外における緊急通報4、緊急SOS3、転倒検出 | 海外における緊急通報4、緊急SOS3、転倒検出 |
耐水性 | 50メートルの耐水性能1 | 50メートルの耐水性能1 | 50メートルの耐水性能1 |
通信規格 | Wi-Fi、Bluetooth 4.2 | LTE、UMTS6、Wi-Fi、Bluetooth 5.0 | LTE、UMTS6、Wi-Fi、Bluetooth 5.0 |
コンパス | GPS/GNSS、気圧高度計 | GPS/GNSS、コンパス、常時計測の高度計 | GPS/GNSS、コンパス、常時計測の高度計 |
スピーカー | 内蔵スピーカーとマイク | 音量が50パーセント大きいスピーカー10、内蔵マイク | 音量が50パーセント大きいスピーカー10、内蔵マイク |
データストレージ | 容量8GB | 容量32GB | 容量32GB |
スペック的には、Series 3はもう検討外か
個人的な感想ですけど、Series 3に関しては、だいぶ見劣りするスペックとなりました。誰かからプレゼントしてもらうなら嬉しいですが、自分でお金を払うような価値はなくなってきたように思います。
SEとSeries 6を比較解説する
というわけで、早々にSeries 3は比較対象から除外しました。旧モデルの情報が知りたい時は、既に過去の遺産と化したSeries 比較記事をご覧ください。

サイズ感はSEとSeries 6は同規格

これ、結構大事だと思うのですが、Series 6 とSEのサイズが一緒です。理論上は、バンドや保護シールなどを共有できます。
素材の選択は自由が効かない
SEは素材が「再生アルミニウム」しか選べませんが、コスパに還元されているので大いにありだと思います。
Series 6の豊富な仕上げ加工
- アルミニウムケース(Nikeモデルあり)
- ステンレススチールケース(Cellulerのみ、Hemesモデルあり)
- チタニウムケース(Cellulerのみ)
スペックに差はあれど実用性に大差なし
SEとSeries 6では搭載チップに差がつけられましたが、全く問題はないと私は評価しました。
SoC(CPUチップ)はSeries5相応
Series 6 はやや進化したS6 SiPを搭載していますが、SEは前作のSeries5と同じS5 SiPを搭載することになりました。
スペック的には遜色ない、までは言えないかもしれませんが、個人的にはチップの優劣は決定要因としては弱いかな、と思います。
今回は、できることがCPUスペックを要求することよりも、ヘルスモニタリング用の特殊センサーを搭載しているか否か、の方が大きいかと。Apple Watchなどのスマートウォッチを利用したいと考えている方は、きっと健康維持にも興味があるはず。

U1チップ(超広帯域)だけは気になるところ
しれっと追加されているU1チップですが、実はiPhone11から搭載されるようになりました。
アップルが独自に手がけたU1は、超広帯域無線(UWB)と呼ばれる無線技術を利用するためのチップだ。アップルはUWBについて、「リヴィングルームほどの空間で機能するGPS」と表現している。UWB技術はWi-Fiに似ているが、基本的に干渉が少ない周波数帯を利用することから、より高いパフォーマンスが期待できる。
https://wired.jp/2020/06/21/u1-chip-future-of-apple-6/
簡単に言えば、位置情報を発信・受信(通信)する無線機能です。何がすごいのかと言えばその精度がすごいということになります。
現段階で「これがすごい!」と説明できるような機能はないのですが、今後発売されるであろう、忘れ物防止タグ(Air Tags?)にこの技術が取りれられることで、実感できるレベルで「すごい!」となるのではないでしょうか。
Apple WatchはU1チップがあった方がいいかも
まだ、実機レベルで「U1チップ、すげぇ」となった実例がないので妄想(イマジネーション)を駆使してApple Watch がU1対応したメリットを考えてみます。
個人認証がApple Watchでできるようになると
まず、Apple Watchは個人認証(セキュリティ)としても重要な役割を持たせられると思います。現在も、MacのパスワードはApple Watchで解除できます。これは便利です。Apple Watchは様々なセンサーを搭載しています。現在のところ、Apple Watchのセキュリティは、パスコードかiPhoneに依存しています。iPhoneは顔認証などで、一般的なパスコードよりは複雑なセキュリティ対策が可能です。
でも、いくら身につけている間はロックパスできるからと言って、ロックを解除するのは少し手間だし、パスコードだけだと心配だし。
Apple Watchで生体(静脈)認証
指紋認証くらいはApple Watchでも搭載可能だと思いますが、それよりも、せっかく血中酸素飽和度を調べられるようになったのだから、静脈認証などが導入されればいいと思います。
光を届けて、読み取ります。 まず緑色と赤色のLEDと赤外線LEDが手首の血管を照射して、その反射光の量をフォトダイオードが読み取ります。そして、先進的なアルゴリズムが体に取り込まれた酸素のレベルを示す血液の色を計算します。
ちなみに、みんなサチュレーションのことを知っているていで書き始めてしまいましたが、経皮的に血中の酸素飽和度を調べる場合は、赤い光を照射してセンサーで血の色を読み取ります。
酸素がくっついているヘモグロビンはきれいな赤色だ、みたいなことは理科の実験とかでみたことがある方も多いかと思います。
人差し指の表側に赤色光と赤外光とを同時に照射するLEDを設け、裏側に受光センサーを置いておのおの強度を測定すると、両者の吸光係数の差によって受光センサーに到達する光の強度に差が生じます。
https://techfactory.itmedia.co.jp/tf/articles/1811/12/news001.html
実際のパルスオキシメーターは反対側にセンサーをつけますが、Apple Watchの場合は反射光で測定します。精度の問題はありますが、そもそも経皮的な酸素飽和度はざっくりとした呼吸状態を把握するくらいのものなので十分だと思います。
少し話はそれましたが、Apple Watchのセンサーが血管の色をみているということは、もう少し精度を上げれば静脈での生体認証も可能なのではないか、と思います。
個人認証が強固になればセキュリティの高い鍵になる
前置きが長すぎて自分でも何を書こうか忘れてしまいましたが、毛細血管だろうがなんだろうが認証方法はなんだっていいのですが、言いたいことは、「Apple Watchを身につけている人が本人であるということの証明」になるということが大事なのです。
Apple Watchを装着して、かつセキュリティ認証を突破していれば本人だと証明できたと考えていいと思います。すると、ロック解除されたAppleWatchを装着している人は、個人特定されているので、自宅の鍵や車の鍵を、近くに行くだけで解錠できるような仕組みに応用できます。
これは、ただ複雑な鍵であるというだけではなく、「本人しか持てない鍵」であることが大切なのです。ゲート側にも認証履歴が残りますから、例えばAmazon Goのような無人コンビニが世に広まったときに、Apple Watchさえ持っていれば、買い物は会計が入らなくなります。もちろん、個人が特定されているので悪いことはできません。

自宅の鍵を落としたら、誰でも使える鍵になるけど、鍵を落としても、個人認証が突破されなければ使用できないというのも大事ですね。
U1チップが利便性を加速させる
こんな感じで、セキュリティ上の観念で利用したいのが、U1チップ。これは、これまでの無線技術よりも格段に位置情報が正確に伝えられます。車の鍵がスマートキーの方なら想像しやすいと思いますが、私の鞄にスマートキーが入っていれば、近くにいる例えば子供でも、車のロックを解除できます。
これが、数センチ単位の位置情報でも正確に伝えられる技術だ(と仮定する)と、装着している人だけが鍵を開けられるという微調整が可能になります。発信する情報量もBluetoothよりも多いということですから、個人レベルでのセキュリティ範囲の調整なども容易にでき、自分が使いやすいようにカスタマイズも可能になりそうです。

とまぁ、好き勝手に書きましたが、活用の幅はずっと広いので、どうせ買うなら、Series 6がいいかもね、という話でした。

とは言え、自分が活用するタイミングで買い替えなどすればいい話なので、まずはSEを使ってみて、ウェアラブル端末の未来が感じられたら、ふさわしいタイミングでグレードアップしていけばいいと思います。
血中酸素濃度測定は、必要?

SEとSeries 6での大きな違いは、やはり目玉である血中濃度測定になると思います。つまり、SEにすべきか、シリーズ 6にすべきかは、あなたが酸素を測りたいかどうかで決めればいいと思います。

私は、今、このサイトでも「医療系ヘルスガジェットライター」を標榜しようと思っているので購入必須ですが、一般の人に果たして必要になるかどうかは吟味が必要です。
どんな人に便利なのか
今のところ、血中酸素濃度アプリで、現在の測定値を表示するだけの機能に収まりそうな予感がしますが、将来的には集めたデータを活用してユーザーに還元できるようなシステムが組み込まれるはずです。

ただ、実際のところ、酸素飽和度が測定できると何ができるのか、は知らない方も多いと思います。
医療では呼吸状態のざっくりとした評価
入院などしたことある人なら想像しやすいと思います。手術なんかしていれば実感もあると思います。人体のバイタルサインは体の状態を客観的に知るための指標として便利です。
SpO2やSaO2って何だ?
バイタルサインとして使用されるのは、(疾患と体の状態によりますが)心拍(脈拍)、呼吸数、表情・顔色、血圧、体温などがあります。酸素飽和度はSO2で示されるもので、測定方法によって「経皮的(SpO2)」や「動脈血(SaO2)」と表現されたりします。
簡易な方法として経皮的サチュレーションを測定するのですが、心電図モニターと一緒に、指などに赤い光を発するセンサーを巻いたりして常時観察に利用されたりします。
正常範囲と異常値
健康な場合はSpO2は99%とされていますが、センサーの当たり方や運動などによって低酸素とされる95%以下が表示されることはまずまずあります。というかしょっちゅうあります。

実際に呼吸苦が顕著に現れるのは、低酸素状態が疑われる90%以下と言われています。
呼吸も実際に目視で確認はしますが、胸郭がわかりやすく動いてくれるような呼吸状態の方ばかりではありません。むしろ、危険な状態の方は小さな呼吸でわかりづらかったりします。夜勤の見回りではいつも冷や冷やしています。
呼吸は止まったら即急変するので、SpO2のようなセンサーを利用した測定でバイタルサインを確認したりするわけです。
コロナでの実用性に関しては言及しない
ざっくりApple Watchの情報を調べるために他の記事も見渡したりしたところ、「コロナの発見に役立つ」みたいな海外記事もありました。当然、健全な会社であるAppleはこんなことは公表しません。むしろ酸素飽和度測定アプリは医療行為として使うものではないと明言しています。
この機能は、医療での使用や医師との相談または診断を目的としたものではなく、一般的なウェルネスとフィットネスのためだけに使えます。
https://www.apple.com/jp/apple-watch-series-6/
確かに、コロナに感染したら呼吸状態が悪くなるのでApple Watch上でも酸素飽和度の低下が観察されると思います。ただ、その前に周辺症状として発熱・倦怠感・味覚鈍麻などみられているはずなので、Apple Watchの酸素濃度低下アラートを待つまでもなく、PCR検査を受けるべきです。
重症者が入院できない時の判断材料なら、あるいは
ただ、もし、今後医療機関がパンク状態になって、重篤な感染状態であっても自宅待機せざるを得ないという状況下で、自宅の高齢者の呼吸状態が思わしくないときに、このような低酸素アラートで介護者が救急車要請の判断に役立つ、という状況はあるのかもしれません。

とは言え、あくまでも医療的にはApple Watch での酸素飽和度計測は補助的な機能だとして、あてにしすぎない方がいいと思いますけどね。
というわけで、基本的には医療系での活用はあまり考えない方向性でいきたいと思います。
眠りの質を確かめる
これまでも、睡眠トラッキングとしてApple Watchは活用されていました。その他のスマートウォッチも含めて、最新のスマートウォッチ事情をまとめた記事はこちらをどうぞ。

Apple Watchならこれまでのセンサーでも測定可能
睡眠の質の測定には、速度計などの各種センサーを使って、寝返りの回数などで眠りを評価していたみたいです。さらに、心拍数も測定できるようになって、睡眠の深さ(心拍数が減る)なども測定できるようになりました。
重大な睡眠時無呼吸はSpO2が著明に低下
ここに、酸素飽和度も加わることで、睡眠時の呼吸状態が計測できるようになります。これは言い換えると、睡眠時無呼吸(SAS)の有無や程度を把握することにもつながります。
あくまでも、自身の呼吸状態から、無呼吸症候群である可能性をモニタリングしていくまでがApple Watchでできること。診断や治療に関しては呼吸器系の医師との相談になります。
SAS放置は、本人にも周囲にも影響が
ちなみに、SASの患者は日本にもかなりいるのですが、未治療がほとんど。
しかし、日中の集中力にも影響するため、過去には命に関わる事故につながることもありました。
本人の睡眠の質もそうですが、夜間に呼吸が停止すれば当然危険ですし、合併症が進行している可能性もある、重篤な疾患です。
夜間の急激なサチュレーションが継続して起こっているようなレコードが出るようであれば、医療機関への受診のきっかけになるかもしれません。

ちなみに、肥満や高血圧、糖尿病などのが疾患リスクとして挙げられているので、総合的なヘルスケアの必要性を痛感する結果になる方も多そうですね。
登山時の高山病症状の目安に
登山や高所トレッキングには、酸素不足による急性高山病の危険性が常に伴います。
私自身は登山はしないので、危険性の周知くらいしかできませんが、高山病は比較的無症状で始まり、しかし場合によっては脳浮腫・肺水腫などの致命的な症状が出現する可能性もあります。

低血糖なども気づいたときには意識不明に、なんてことがあるくらいですから、登山中の体調の変化には注意したいところですね。
Apple Watchは酸素飽和度を測定してくれて、かつ低酸素状態でアラート通知することも可能です(要確認。諸サイトに記載ありますが、公式HPでは心拍数でのアラートはありますが、SpO2定価でのアラートに関する言及は見つけられていません。十中八九、心拍にも影響はでますけどね)。
AppleWatchが高山病の診断ができるわけではありませんが、登山のペースを調整する目安になるかと思います。
同様に、航空機での移動が多いスタッフや搭乗者にも有効
気圧の低下に伴い機内酸素分圧(空気中の酸素の圧力)も地上の約80%となります。呼吸器の障がい、心臓の障がい、脳血管の障がいや重症貧血などは酸素濃度の低下により影響を受けます。また、妊娠後期の妊婦や新生児にも酸素不足が悪影響をおよぼすことがあります。
https://www.jal.co.jp/jalpri/aircraft/environment.html
飛行機で体調が悪くなりやすい方など、酸素飽和度の変化を見ながら意識的に呼吸法を工夫したり、添乗員のかたに体調不良を伝えるなどの対応を考えるきっかけになりそうです。
人間が高度 1 万 ft 以上の環境に晒されると、酸素不足の現象が起こってきます。この時、呼吸数を増やしたり、深呼吸をしても全く効果は期待できません。逆に、呼吸のバランスを崩すことにより、二酸化炭素濃度 が低くなりすぎることによる弊害すら出てくる可能性もあります(過呼吸症候群)。
https://aeromedical.or.jp/circular/pdf/28gou.pdf
特に、低酸素症状では、意識が不鮮明になったり判断力が落ちたりするので、周囲の人にも客観的に状態を伝えられる方法があるのはいいことですね。
通常、与圧された航空機では高度 2,400m 程度の客室圧力高度を保持しており、低酸素症はほぼ発生しないが、与 圧されていない場合約 3,000m で SaO2 が 90%を示すため、高度 3,000m 以上で与圧なしで飛行すれば、低酸素症 になる可能性は存在する。したがって航空機で救急患者を搬送する場合には、酸素投与を行うことが必要である。
https://plaza.umin.ac.jp/~GHDNet/circle/18/c9073.pdf
低酸素症状メモ
- a) 呼吸器系の反応
高度 1,200〜1,500m 以上で過換気症状がみられる。PaCO2 が低下して呼吸性アルカローシスの原因に。 - b) 中枢神経系の反応
脳血管が収縮し脳血液量が減少。初期症状は、興奮、不穏から軽度の精神障害、軽度の傾眠状態、判断力の低下、夜間視力の低下等。 - c) 心血管系の反応
SaO2 が 90%程度の低酸素状態では、血圧は軽度増加する。中等度の低酸素症では呼吸数が増加し、心拍出量が増加。低酸素が継続すると、肺動脈の血管攣縮を起こして、肺水腫、徐脈、低血圧を来す。
低酸素トレーニングで自分を追い込む
私は医療者なので、正直、一般の方がアスリートのようなレベルでトレーニングをするのは「リスク」しか感じないのですが、一応用途としてはお伝えしておきます。
2013年以降の研究で、球技の選手や陸上の短距離選手でも低酸素トレーニングによる効果があることがわかってきたんです。今では長距離種目だけでなく、さまざまな競技の選手が低酸素トレーニングを取り入れています。
https://www.asics.com/jp/ja-jp/blog/article/hypoxia-training
ダイエット効果も高まる?
低酸素下での運動中は普段よりも糖を多く使い、運動後は脂肪を多く使うようになるということ。もうひとつ最近わかってきたのが、いつもより食欲が減るということです。
https://www.asics.com/jp/ja-jp/blog/article/hypoxia-training
ダイエット系の記事にすると、なんだか怪しいアフィリエイト感が強くなるので、効果があるらしいですよ、くらいの情報で受け止めてください。
全く興味がなかったらApple Watch SEがおすすめ
ものすごくだらだらと酸素飽和度の利用方法について書いてしまいましたが、全く気に留めずにスルーと読み飛ばせた方は、Apple Watch SEがおすすめです。
前述の通り、Appleの広域無線チップであるU1が搭載されていないのは少し残念ですが、この辺りは他のデバイスが対応して連動する必要性を感じたら、新しいApple Watchを買えばいいと思います。周辺ガジェットが対応するのに数年はかかると思います。
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