先ほど、AppleMusicの対抗馬として他社サービスを交えて紹介したのですが、私自身がAppleMusicを愛してやまないが故にやや不平等な配分となってしまったので、ガス抜きがてらAppleMusicに関する情報をこちらに分配しておきます。

AppleMusicとは何なのか、真理を突く

これまで何度もAppleMusicについては解説してきたのですが、ちゃんと解説したことはなかったので、シンプルにAppleMusicとは何か解説したいと思います。
アップルミュージックとは
Apple Music(アップル ミュージック)は、Appleが開発した音楽・映像配信サービスである。ユーザーは、自分のデバイスにオンデマンドでストリーミングする音楽を選択したり、既存のプレイリストを聴いたりすることができる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Apple_Music
AppleMusicとは、Appleの音楽ストリーミングサービスのこと。2015年のサービス開始以降、Appleデバイスのみならず様々な利用者に音楽を届けてきた。他サービスの充実もあり、2021年に価格据え置きで高音質配信に対応した。
配信曲数
2021年現在は公表で7,500万曲を配信。
AppleMusicの機能
- オフライン再生に対応
- 独自のプレイリストとレコメンド機能
- 歌詞表示機能
- Apple製デバイスと究極の親和性
- CarPlayに対応
- ブラウザ対応で「どこでも聴ける」
利用可能なデバイス
- iPhone
- iPad
- AppleWatch
- AppleTV
- Mac
- HomePod
- CarPlay
- Windowsパソコン
- Android
- Sonos
- Amazon Echo
- Google Nest
お得なApple Musicの利用方法
Apple Musicのお得な利用方法です。
家族で利用するならファミリープラン
Apple Musicのファミリープランについての情報をまとめました。

キャリアや家電量販店のキャンペーンでApple Musicに加入する
3ヶ月無料、などのキャンペーンでauなどのキャリアからApple Musicに加入した場合の注意点などをまとめた記事があります。

一緒に使用したいAppleサービス
少し宣伝がてら、他の記事への誘導を図ります。申し訳ない。ちなみに、これらのサービスはApple Oneでまとめてお得です。

ゲーム好きならApple Arcade
AppleArcadeは、Appleが提供するゲームのサブスクリプションです。子供にお勧めしたいApple Arcadeのゲームをまとめたものもあります。


テレビも楽しむならApple TV
Apple TVはデバイスとサービスがややこしいのですが、まだまだお金を払って契約するようなものではないな、というのが個人の感想。

比較すべき他サービス
Apple Musicの比較用に様々な角度から論じた記事はこちらになります。

YouTube Musicと比較する
YouTube Musicについての説明はこちらのページで。

過去にGoogle Play Musicをお勧めしていた時の記事はこちらになります。

Amazon Music Unlimitedと比較する
Amazonプライム会員でAmazon Music Primeを楽しむならこちらの記事。

という感じで、いろんな記事を書いていますよ、という話でした。本題に戻ります。
Apple Musicを使い倒すために知っておきたいこと

Apple Musicの使用方法などを独断と偏見を織り交ぜながらテンション任せに解説していきます。
何を聴くか悩むことがなくなる「今すぐ聴く」
Apple Musicは、「何を聞いたらいいかわからない」という悩みすら持たせてくれない。「今すぐ聴く」は、Appleが溜め込んできたユーザーの音楽嗜好に関するデータを注ぎ込んで作られた「あなただけのDJ」です。
「今すぐ聴く」の特徴
「今すぐ聴く」というのは、その名の通り「とりあえず音楽を流しておく」時に最適な選曲をしてくれます。以下のような構成で成り立っています。
- ピックアップ
- 最近の再生
- カテゴリごとのおすすめ
- アーティストごとのおすすめ
- アカウント用のプレイリスト
- ステーション
- プレイリストの更新
- ニューリリース
- おすすめのRadio
- カテゴリのおすすめ
- リプレイ(年代トップソング)
基本的にはアカウントの好みに合わせて様々な曲がピックアップされる。カテゴリごとにピックアップされるので「大体の気分」でプレイリスト・アルバムが選べるのは便利。
すでに「音楽が聴きたい」という気持ちが固まっている時に、とりあえず色々ぶっ込んだiPodをランダム再生するように使用する。ただ、ユーザーの視聴モチベーションを配慮して「だいたいこんな音楽」というざっくりとした検索に対応したような感じ。
「見つける」との違い
「見つける」は、「今すぐ聴く」よりも、自分でしっかりと聴く音楽を探すイメージです。新しい音楽と出会いたい時に利用します。
- ニューサウンドトラック
- おすすめのプレイリスト
- ニューアーティストを見つけよう
- アクティビティ&ムード
- スポットライト:アーティスト
- 都市別トップ25
- デイリートップ100
- プレイリストのトラック更新
- ベストニューソング
- 新着ミュージック
- おすすめラジオ
- エディターのお気に入り
- 必聴プレイリスト
- アーティストインタビュー
- まもなくリリース
しっかりと音楽を聴こうという時に利用するので、カテゴリやアーティストの幹を引っ張り出して、枝についている葉っぱや木の実はAppleMusicが厳選して選んでくれているような感じ。
常に新しい出会い「ライブ配信ラジオ」
ラジオはラジオなのですが、配信を後から聞いたり、まとめて聞いたりすることもできます。日本語の番組もありますし、音楽をとりあえず聞いていたりもできます。
アーティストによる特別番組などもあったり、インタビューが見れたりもするので、ファンにとっては貴重な時間になります。
ライブ配信ラジオを構成する番組
- Music1
- Music Hits
- Music Country
- プレイリスト番組
- オンデマンド番組
- ジャンル別ステーション
オンデマンド番組一例
- J-Pop Now Radio
- Tokyo Highway Radio
番組シリーズ一例
- BTS
- Migos
- Coldplay
- Justin Bieber
更新され続ける独自の「プレイリスト」
すでに紹介している「今すぐ聴く」や「見つける」でも、割と参考になるのが「プレイリスト」の存在です。
ジャケ買いを気軽に
新しい音楽を聴くとき、CDレンタルが始まる前は「ジャケ買い」から始まり、雑誌やラジオを参考にしたり、自分の足で情報を稼ぎながら、だいたいは一か八かでCDを買って「アタリの音楽」だと信じて聴き続けるんですけども。

まぁ、この「ジャケ買い信仰」はガチャと一緒で、自分のセンスを過信して、当たりだと信じることから「好き」が生まれるわけで、鶏が先か卵が先かの話と一緒。好きかどうかは実は後付けだったりする。

とにかく、好きな音楽に出会うためには「時間」も「お金」もかかる作業で、逆に、すごい音楽見つけたやつはそれだけでヒーローになれたりもしたんですよ。そんな時代。
ラジオではなく、プレイリストが今の時代には合う
さて、これがApple Musicで再現されるわけなんですけど、「ラジオ」は確かに音楽に精通したDJが今のヒットチャートを独自に紐解きながらおすすめ音楽を流してくれたりします。
ただ、この「ラジオを聞く」ことが、今の音楽視聴スタイルには、ややまどろっこしく感じる部分はある。知らんDJの話を聞きながら、お勧めとされる音楽を聞いて、それが好きかどうかを判断するまでに時間がかかる。

DJのことが好きになるだけじっくり向き合えればいいんだけどね。例えば、仕事終わりにゆっくり運転しながら聴くときなんかはちょうどいい。あとで気になった音楽を調べられるのもいい。

ただ、これから仕事に向かうときに、強引にテンションを上げるカンフル剤として使用する場合には、ラジオを悠長に聞いている場合ではなく、必要なのは即効性です。
このとき、プレイリストの選択は手っ取り早い。後述しますが、自分ように設定されたプレイリストは4種類あって、その中にGetUp!と言った気分にあったプレイリストをとりあえず選んで聴く。馴染みがある曲もあれば、似たようなテイストの知らない曲とも出会えて、とにかく適度な刺激で音楽を楽しむことができる。
このような個別のプレイリストもあれば、アーティストごとに「はじめて」「隠れた名曲」「通のため」「影響を受けた」など、様々な切り口でプレイリストが用意されています。

昔、CD買った時に歌詞カードやライナーノーツを貪るように読んでいましたけど、そこでアーティストが影響を受けた音楽などを聞き齧ったりして通ぶったりしましたよね。「なんかちょっとよくわかんねぇな」って音楽ばっかりでしたけど。
AppleMusicの悪いところ

Apple Musicのデメリット部分を解説していきます。
デバイスのApple縛り感
Apple Musicは、最初の概要のところに書きましたが、実際には「ほぼ全てのデバイス」で利用可能です。AndroidだってWindows PCだって対応しています。何なら、どう考えてもHomePodに競合してHomePodを生産終了に追い込んだEchoやGoogle Nestにも対応しています。

とはいえ、AppStore経由でYouTube Musicを契約すると割高だったり、「ちょっと不親切」な部分がみられはしますけどね。

AppleはHomekitの普及がイマイチ進んでおらず、どちらかといえばスマートホームのハブ機にはAmazon陣営を取り入れた方が生活の質が高まりそうなので、選択の自由があることは嬉しいんですけどね。
とりあえず、デバイスの縛りは実際にはないに等しいけど、Appleデバイスを利用した方がいい、というのは事実。

Siriの操作がイマイチ

我が家はHomePodでAppleMusicを聴くシーンが多いのですが、Siriがまだまだこちらの要望に答えてくれないんですよね。

こどものために「キッズミュージック」などを再生してもらうことをお願いするんだけど、もう、この精度が、ひどい。
これはAppleMusicの所為ではないのですが、生じっか配信曲数が多いために「そんなん知らんわ」というアーティストの曲が空耳アワーされて再生されることしばしば。

傾向として、再生に選ばれる曲が洋楽が多いのは、Siriの好みの問題なの?
MacでAppleMusicがうまく表示されない
私のMac、毎回AppleMusicが反映されるのが遅い上にすぐにエラー表示が出てしまいます。これがなかなか腹立たしい。この対策を少しまとめておきます。
Apple Musicがうまく更新されない時の対応
Macのケースで解決していきます。
アカウントでログインし直す
Apple Musicのエラーの原因は、大体のところは「アカウントの認証エラー」です。私のように、様々な端末でApple Musicを利用しているとエラーが起き易いようです。
特に、Apple Musicが参照するiCloudミュージックライブラリに大量の音楽データが放り込まれている場合、こちらのデータを読み取っている作業のうちにアカウント認証を並行させると認証エラーとなることがあります。
対策としては、Apple IDの認証をやり直すことです。ログアウトすると場合によってはApple Music内の音楽データが消失する可能性もありますが、Apple Musicにログインして同期することで復活するケースがほとんどです。
- Apple Musicのログインを確認する
- Apple Musicアプリを起動する
- アカウントページを開く(Macなら上部メニューの「アカウント」、iOSならアプリ上のアカウントアイコンから)
- Apple IDを表示するか、ログイン情報を確認する
- 必要があればログイン/サインインし直す
サインインされていない場合は、サインインすることで解決することがほとんど。すでにサインインしているのにうまくいかない場合は、ログアウトしてもう一度サインインしてみてください。
場合によっては、AppleMusicに登録しているのとは別のアカウントを使用している、というイレギュラーなエラーも起きているかもしれません。特に、auなどのキャリアや家電量販店のサービスを経由して契約した場合には、今一度契約について見直してみてください。
認証の設定を見直す
Macで再現します。Apple Musicの個人アカウントは、デバイスで最大で10台のデバイスを関連づけられます。実は、この関連づけで複数のデバイスを認証していると、なんやかんやエラーを吐き出すことがあります。
Apple ID には、一度に 10 台のデバイス (うちコンピュータは 5 台まで) を購入用として関連付けておくことができます。

私の場合、過去に使用していたデバイスが10台ほどあり、これらを整理するとApple Musicのアカウント認証がうまくいくようになりました。
元々バグを起こしていた前のMacの怨念的なものが残っていたのかもしれません。この辺りを整理するとスムーズにいくこともあるくらいに覚えておいてもらえればいいかもしれません。

iCloud ミュージックライブラリを少し整理する
これは可能性ですが、ミュージックライブラリのボリュームが多すぎるとアカウント認証に手こずる可能性があります。実際、私のアカウントはこのエラーが頻発します。
私の場合、英語学習のためのCDなんかも大量に登録しているのですが、あれって異様にトラック数が嵩張るんですよね。iCloudには不要だな、と思ったら削除した方が毎回の通信負荷は抑えることができます。(整合性を確認するくらいの通信なので、たかが知れていますけど)
AppleMusicのいいところ

Apple Musicのいいところも書いておきます。便宜を図る。忖度する。
コスパは業界最高峰にいい
AppleMusicのコスパは最高峰です。2021年現在の、一番追い風が吹いている時の計測にはなりますが。
まず、ALAC(ロスレス)が追加納税なしで配信されるようになりました。この恩恵を受けられる人は実際そう多くはないのですが、将来性に関してはぐっと伸び代が広がった感じがします。
ロスレスで楽しめる環境
- iOS/iPadOS 14.6以上、macOS 11.4以上の端末
- サンプルレートが48kHz以上の楽曲を楽しむには別途DACが必要
- 無線利用は軒並み非対応(Bluetoothで変換されるため)
- HomePod/mini の対応はソフトウェアアップデートで
Apple Musicロスレス詳細発表。AirPodsはロスレスで聴けず

DACを噛ませるのが一番対応しやすそうですね。
ただ、実際、スマホで利用する場合は通信制限も少し気になるところで、ダウンロードすると今度はスマホのデータ容量を取られ、現実的には家庭用スマートスピーカーであるHomePodでの利用が一番なのでは。
その、HomePodが生産終了なのですが、HomePod miniだと少し荷が重いような気がするのだけども。
再生環境の面で少し疑問は残りますが、私としては別サービスとして展開してもいい内容のものが、AppleMusicのサービス刷新としてユーザーに還元されたのは歓迎したいと思いました。

選曲の負担が大いに減った
根本的に、聞きたい音楽を選ぶのが大変になった、というのは自分の興味・関心の変化でしかないのですが、それでも音楽は心の支えではあります。
集中力を保つための音楽再生、のために気が散る現象
私は仕事の都合、とにかく良かれ悪かれ文章を書き続けることが大事で、これはもうただの鍛錬です。看護業務に比べれば体力的にも精神的にも平穏だし体力消費はノンカロリーでいけると踏んでいたのですが、割とメンタルはやられます。
執筆中はとにかく音楽を聴きます。「音楽が再生されているということは気分転換をしている」と自分に暗示をかけながら、とにかく指だけは動かす。動画は見ない。絶対に見ない。音楽だけ。こんな時に、「何を聴こうか」と考えることすら邪心の表出。視線をAppleMusic操作メニューに移したら、次の瞬間にはミュージックビデオを眺めているし、うまぴょい伝説流れてるしウマ娘が育ち始めている。危険危険。
というわけで、なるべく音楽には集中せずに音楽を再生させるときに、AppleMusicの「今すぐ聴く」は便利です。
趣味は変わるし、変わる趣味を愛するということ
ちなみに、音楽を選ぶことについてはすでにちょろちょろと書いているのですが、我々の趣味嗜好は自分たちが思っているよりも移ろい易いものです。

私自身、素面で普通にうまぴょいを聴くような人生になるとは、10年以上前の硬派で誰とも交わらずに一匹狼で東京で尖り倒していた頃には想像もつきませんでした。
しかし、人は変わるのです。音楽の趣味だって変わる。しかし、「嫌い」が増えるわけではなく、「好きな音楽」が増えることって、むしろ歓迎すべきことなんじゃないか。
嫌いな人に囲まれて不幸せを嘆く人生は、実は自分から人を嫌いになっていった結果が引き起こした幻想なんじゃないか。好きな人と一緒にいたいという平凡で陳腐な願いほど、「人を愛することから始める」という至極真っ当な禅問答で答えは出ていて、自分が狼のフリをした人間だと認めたくないだけなのではないか。俺は一体誰なんだ。

あぁ、人間の愛に触れたい。できれば優秀なウマ娘にも恵まれたい。
つまり、結論としてはApple Musicは優秀。出会いを恐れずに、受け入れ、あるいは出会うことを愛することで、私たちは(主にウマ娘と)交わって生きていくのです。
少し宗教みたいな話をしてしまい、申し訳ありませんでした。個々の信仰を大切にしながら、もう少しだけ記事を書きます。
Apple Musicには加入すべきか
結論だけを言えば、Apple Musicに加入なんかしなくても、人生はいくらでも楽しめますし、無料で他のサブスクサービスを楽しんだっていい。Apple Musicに縛られる人生なんて、くそくらえです。

でも、月額980円で、心の安寧が買えるとしたら、そのサブスクリプションは心の処方箋として保険適用してもいいんじゃないか。そんなことを、ふと、考えるのです。

今宵も、月は綺麗ですね。
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