という話です。
Apple TVというと、私の中では「テレビに繋いでネット番組」が見られるだけの、いわばAmazon Fire TVのようなものだと思っていました。

しかし、調べてみると、Appleは、ゲームに飽き足らず動画配信サービスをも掌握しようとしており、しかもそれが格安という衝撃。
せっかく調べたので、仕方がなしに情報共有します。
Apple TVについて知っておくべきこと
まずは、情報を整理した上で、何の話をしているのか把握していただきたい。
Apple TV概要
「Apple TV」とは、Appleが展開する動画配信サービスの総称のようなもので、「+」や「アプリ」、「4K」などが後ろにつくことで、デバイスなのかアプリなのかなんの話をしているのか把握する必要があります。
Apple TV関連用語
- Apple TV 4K/HD:テレビに繋ぐ機種(デバイス)
- Apple TV アプリ:動画・映画を閲覧するためのアプリケーション。起動させるためには、インストールできる機種が必要。
- Apple TV +:Appleの動画配信サービス。月額600円、ファミリー共有も可能。
なんとなくわかったような気になっていただけたら幸いですが、これからそれぞれの言葉・サービスの解説をしていくので、だんだんごちゃごちゃしてくると思います。
他のサービスと比較しておすすめできるか?
わかりづらい解説記事なので、結論だけ知りたい方にお伝えしておくと、「動画配信サービスとしては格安だが、再生機器が割高」ということに尽きます。

サービス料だけを考えると、他の動画配信サービスを圧倒するくらいに安いのですが、如何せん、iPhone やiPad、MacやApple TVといった、お高いApple製品を持っていることが前提となります。

Fire TV Stickなんて、いくらだと思ってるのさ。
競合ではなく共存
ただ、Appleの動画配信のポイントは、他社と戦うというよりは「他の動画配信サービスに、あったら良いなをちょい足し」みたいなサービスだと考えています。
Apple TV アプリは、動画再生系の標準アプリとしてiOSに組み込まれています。これが他のサービスのものよりも使い勝手が良くて、「他社のサービスも含めて映画を検索」したり、「AV機器・デバイス間を縦横無尽に連携」できるのがポイントだと思っています。
ここまで読んで、大体話したいところはお伝えできたので、「少しApple TVが気になってきたぞ!」という方はぜひこのままお読みください。
AppleTVの機器・デバイスについて知りたい
AppleTVは、アプリにもサービスにも同名の名前をつけているので、話をする際に少々面倒です。最初に、私が想像していたデバイスとしてのAppleTVについて説明していきます。
機種の種類
機種は、2020年現在で2種類存在します。増えていくというよりは、年度ごとにアップデートしていくようなイメージです。
HD
廉価版としての役割を担うHDは、15800円で購入可能。
ベーシックなモデルではありますが、できることはほぼ一緒です。ただ、Apple製品を使う人は、なんとなく4Kを購入していそうな気はします。
32GBで、動画の再生においてはなんら遜色ないモデルです。しかし、時代の流れもあって4KモデルではなくHDモデルの在庫を探すのは結構大変です。
4K
4K HDRという、いわゆる4K画像に対応したモデルで、映像だけではなくDolby Atmosのサウンドにも対応。
出力の問題なので、最終的なモニターの画質に依存するのは当然ですが、これからの動画視聴体験はひとつの映像だけではなく、音楽やその他付属データなどの複合的なものになると考えられます。
つまり、映像を再生するための「専用のパソコン」のようなものが必要になるわけです。
そういった意味では、このApple TVはAppleデバイスの専用プロセッサA10Xを搭載しており、映像描写に長けているのは当然のこと、アプリの起動やゲームプレイも支障なく行うことができます。
容量
- 32GB:19,800円
- 64GB:21,800円
Siri Remote
Apple TVを購入すると付属品として「Siri Remote」というものが付いてきます。

ものすごくシンプルな外観で、一見するとWii リモコンかFire TV Stickと見間違えそうです。
https://www.apple.com/jp/apple-tv-4k/specs/
Apple TVのデバイスがあればできる事
アプリ・ゲーム
Apple Arcadeもリリースされ、iOS(tvOS)でコントローラにも対応したので、ゲーム環境は整ってきたといえそうです。


イメージとしては、Apple TV Deviceに、やりたいゲームをダウンロードして、コントローラを無線で繋いで遊ぶという、割と従来式の楽しみ方ができます。

必要かと言われれば疑問ですが、テレビでゲームアプリを楽しみたい場合には、AppStoreのものなら相性は良いですね。
ビデオストリーミング
Apple TV +という独自のストリーミングサービスも用意していますが、シンプルにNetflixやプライムビデオといった、動画配信サービスを利用するのにもApple TVは便利です。

Appleの高性能チップ(4KならA12X)を搭載していることもあり、高解像度の動画でも処理落ちする事なく対応できます。これからの時代でも問題なく使用できます。
でも、高いです。
AirPlayでテレビをモニターに
こちらも後述しますが、iPhoneなどのAppleモバイルデバイスとの連携はもちろんのこと、AirPlayに対応している事で、モバイルデバイスのモニターとしても活用できます。

実際に投映するのは、AppleTVを接続しているテレビになります。写真や動画を家族で楽しんだり、ゲームの画面をミラーリングして目に優しいプレイを楽しむ事ができます。
Homekitのハブ
我が家ではHomePodが役割を担っていますが、AppleTVがある事で、Homekitに対応した家電などを操作することも可能です。


Nature Remoのようなスマートリモコンなどと合わせて使う事で、ほぼ全ての家電に対応させることも可能です。

Apple TVと競合する製品
ここまで紹介しましたが、結論は言わずもがな、「Apple TV のデバイスは高い」ということです。ぶっちゃけ、優秀なのはApple TVアプリと、Apple TV +というサブスクサービス。デバイスに2〜3万円を払うならPlayStation買った方がいいですね。
AmazonはFire TV
挙げればきりがないのですが、AmazonのFire TVなら高スペックモデルでも半額程度で購入できます。
GoogleはChromecast
いまいち、Chromecastが何に使うものなのかわかっていませんでしたが、今回のApple系の記事を仕上げる中でわかりました。

Apple TVのように、スマホやネットサービスと、テレビをつなげるような役割を持っているのですね。
リーズナブルな上に、iPhoneでも利用できるなど、対応の幅は広いです。
対応するストリーミングサービス
Apple TVがあれば、様々な動画コンテンツが閲覧可能になります。というよりも、アプリがインストール可能なので、既存の動画配信サービスにはほぼほぼ対応しているということになります。
- Apple TVアプリ(iTunes Store)
- Apple TV+
- YouTube
- Amazon Prime Video
- Netflix
- Disney+
- Hulu
- ABEMA
- GYAO!
- DAZN
- FOD
- テレ東動画 by ネットもテレ東
- Paravi
- dailymotion
- U-NEXT
- Vimeo
- Twitch
- dTV
- niconicoTV
- TELASA
- Rakuten TV
- NBA App
- ESPN
- ビデオマーケット
- J Sports オンデマンド
- OPENREC.tv
- バンダイチャンネル
- 劇場三昧
- TED
- NASA
- NHK World TV
Apple TV のアプリケーション
ここまでは、機械(ハードウェア)の話。ここからはソフトウェア・アプリの話です。

ちなみに、アプリがあればApple TV専用機種がなくても、Apple TV +のコンテンツは視聴可能です。
アプリの入手方法
インストールしたことがない、という方でも、探せばあると思います。
iOS12.3以降へアップデート
まず、Apple TVという個別アプリがあるわけではなく、これまでのビデオアプリがAppleTVに変わっています。

ずっと、AppleTVがないと意味がないアプリだと思っていたよ。
アプリでできること
Apple TV +を再生するためのアプリかと思ったら、そうではないのです。Apple TVアプリは、これまでのiTunes Storeでの動画購入としての機能や、レンタルをすることができます。
動画検索も簡単


さらに、動画検索機能もあり、NetflixやAmazon Prime Videoのような有名な動画配信サービスの動画も検索することができます。
閲覧に関しては、該当するサービスとの契約が必要ですが、私のように、Amazonを激しく利用した挙句、楽天経済圏に逃げ込み、子育てがてらNetflixを嗜むようなご家庭なら、AppleTVが各サービスを横断して、図書館のレファレンスのような仕事をしてくれるようになります。

検索結果は、やっぱり自社サービスが優先されるのはご愛嬌ですね。
Apple TVアプリでできることまとめ
- Apple TV +(オリジナル作品)を楽しむ
- iTunesStoreのように、好きな動画を購入・レンタルする
- サービスを横断して、動画を検索する
Apple TVアプリが利用できるデバイス
Apple 製品が対応しているのは当然なのですが、実はAirPlay対応テレビにもアプリが用意されています。

盲点なのが、Fire TVでも利用できるということ。Amazon Primeとの共存は十分に考えられるので、いちいちデバイスを変えなくても楽しめるのはありがたいですね。
Apple デバイス
- iPhone
- iPad
- Apple TV
- Mac
他社製品での対応デバイス
Amazon Fire TV
- Amazon Fire TV Stick 4K(2018)
- Amazon Fire TV Stick – 第2世代(2016)
- Amazon Fire TV Stick – Basic Edition(2017)
- Fire TV Cube(第2世代)
- Fire TV Cube(第1世代)
- Fire TV – 第3世代(2017)
- Nebula Soundbar – Fire TV Edition
- Fire TV Edition – Insignia HD(2018)
- Fire TV Edition – Insignia 4K(2018)
- Fire TV Edition – Toshiba 4K(2018)
- Fire TV Edition – Toshiba HD(2018)
AirPlay 2対応テレビ
- LG
- Sony
AppleTV +(オリジナル映像作品)サービス

AppleTV +は、Appleの動画配信サービスです。全て、Apple Originalで、デバイスも自由に選べる。Apple ユーザーではなくてもお得なサービスだったりします。
Apple TVプラスの価格
まず、7日間無料トライアルをすべての人が利用可能です。さらに、Apple 製のデバイスを購入すると、1年分のサブスクリプションを利用することができます。
オリジナル作品にはどんなものがあるか
ざっくりですが、リストアップしていきます(2020年7月現在)。無料期間もあるので、気になる作品があれば、ぜひ、アプリ上でチェックしてみてください。
家族で楽しむ
- スヌーピー宇宙への旅
- HELPSTERS
- ゴーストライター
ノンフィクション
- HOME
- オプラが語る
- 親愛なる…
長編作品
- ビーシティ・ボーイズストーリー
- THE BANKER
- ハラ
- Dads 父になること
ドラマ
- ザ・モーニングショー
- TRYING 親になるステップ
- レポーターガール
- アメージングストーリー
- 神話クエスト
- リトル・アメリカ
- フォー・オール・マンカインド
- 真相
- サーヴァント ターナー家の子守
- ディキンスン
- SEE 暗闇の世界
- ジェイコブを守るため
登録方法
登録方法は簡単です。Apple TVをアプリで開くか、ブラウザページで公式HPを開いて登録するだけです。
NetflixやPrime Videoと比較して利用すべきか
Apple TV +に関しては、「オリジナルコンテンツ」が豊富なことと、月額の安さが魅力な訳なので、Netflixやプライムビデオと共存することができるサービスだと思います。ただ、言い換えると、このAppleのオリジナルコンテンツに魅力を感じなければ契約する必要は全くないとも言えます。

それほど高くないのでだらだらと契約しそうですが、見なくなったら即解約して、また見たくなったら契約するという、月極レンタルみたいな使い方が良さそうですね!
一本だけに絞るならNetflix
しかし、あえて一本だけに絞るなら、私はNetflixをおすすめします。
オリジナルコンテンツが豊富という意味ではApple TV +と似ているのですが、世界を席巻するNetflixということもあって、吹き替えも違和感なく対応も早いのが魅力です。
子供と一緒に見ると、気に入った同じ番組ばかり見てしまって親としては退屈してしまうのですが、多言語対応なので、字幕や吹き替えを変えて英語学習をしてみたりすれば、子供も一緒に英語を覚えて一石二鳥です。

Amazon利用者ならプライムビデオ
Amazonを定期的に利用するなら、プライム会員になることがおすすめなのですが、プライムビデオも利用できるようになるので、サブスクリプションを価格と付加価値で選ぶならプライムビデオになります。

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