まず、最初に申し上げておくのは、私は2ヶ月ほど悩んでJBLのCHARGE3という製品を購入しました。

音質のバランスが良くて、値段も安い
数点気になる部分はありますが、概ね気に入ってますし、3年ほど経過した今でもメインスピーカーとして頑張ってくれています。
これ以上の情報は不要かと思いますが、悩んでいらっしゃる方の情報のために長めの情報をダラダラと書き記しておきます。
防水・耐水性スピーカーの選び方
- 価格
- 防水性能
- Bluetoothのバージョン
- コーデック
- 使い勝手
今回は上記5点をポイントに解説していきます。
価格は1万円前後でOK
まず、お風呂で使用することを想定した場合、防水性能以上に「壊しても取り返しがつく値段か」、これがめっちゃ大事です。

お風呂で使用する場合、たとえ防水仕様であっても、高い確率で故障します。防水性能が高いほど壊れる確率は下がりますが、湿気は家電の大敵です。
なので、一生物のスピーカー、というものではなく、どちらかといえば普段使いのイヤホンを選ぶような気持ちが大事だと思います。
5000円以下でも結構良いものあり

私は音楽が好きだったので、1万円は出してもいいなと思いましたが、5000円以下でも割といい音鳴らすスピーカーはあるので、「高い」と思ったら最後の章でお勧めするANKERなんかすごくいいですよ!
防水性能
上述の通り、どれほど防水性能を施していても、「湿気」を防ぐのはかなり難しい。しかも、浴室というのは家電にとってはかなり過酷な環境です。

水の中で使うわけではないとはいえ、少しでも水に対して強い性能であることがいいのは言うまでもありません。
IPXがわかりづらいので解説
IPXとは、防水性能を表す等級のことです。数字が大きいほど高い防水性を表します。二つ数字が並んでいる場合は、耐塵性能も一緒に表しています。
IPX一覧表
IPX等級 | 説明 |
0級 | 特に保護がされていない |
1級 | 鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形) |
2級 | 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形) |
3級 | 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形) |
4級 | あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形) |
5級 | あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形) |
6級 | あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形) |
7級 | 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形) |
8級 | 継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形) |
入浴目的であればIPX5以上を目安に
お風呂は直接水の中に入れるわけではないので、「水深○mで何分間沈めても大丈夫」とか機能過剰なんじゃない、煽りすぎじゃね、とか思うわけですよ。

でも、違うんです。むしろ、気密性と水に強い構造はお風呂にこそ必要なんです。
先ほども申し上げた通り、水がかかるよりも、湿気が家電にはよろしくない。

充電しないといけないし、そうなるとバッテリーがないといけない。PCとつなぐためのコードも必要になる。水に弱いパーツがありながら、外部と完全に遮断できないのが、家電が完全防止にできない理由です。
防水の進化半端ない
最近は、充電もQi、音楽を入れるためにもWiFiなど、無線でやり過ごせるようになったのは、防水面からも素晴らしい家電・ガジェットの進化だと思います。これから、もっとすごい機種が出てきそうです。
iPhoneも耐水性高まる

iPhoneも防水だから、スマホもスピーカーもお風呂に持ち込んで入浴ライフを満喫中です。
とは言え、iPhone含めて、今回のスピーカーに関しても、過信は禁物です。
実際に、iPhoneは水に沈めたことは一度もなかったけど、お風呂で使用していることで修理の際に「水濡れ」判定で修理代を請求されたことがあります。

とは言え、auのスマートパスの保障と合わせて、ほぼ無料で新品に交換できたけどね。
Bluetooth
Bluetoothにもバージョンといいますか、規格があります。
Bluetoothの良し悪し
これに関しては、数字が多ければ多機能なんですけど、最新の5.0verならいいかって言うと、そこまでを求めない機器も多いです。

今回は、お風呂で使用すると言う意図が明確です。防水性が高い機器は、メーカーとしては音質にこだわるわけではないけれどそれなりに気合を入れて開発している、と言うこともあるので、有名メーカーであればBluetoothのバージョンにまでこだわる必要はないです。
ただ、ひとつの目安としては、Bluetooth4.2ver以上であれば困ることはないな、そんな感じですね。
Bluetoothバージョン説明表
バージョン | 機能 |
ver1.1 | 普及バージョン |
ver4.0 | 大幅な省電力化(BLE)対応。 |
ver4.1 | 自動再接続、通信干渉を一部抑制。 |
ver4.2 | セキュリティ、転送速度強化 |
ver5.0 | ver4.0よりデータ転送速度が2倍、通信範囲が4倍。 |
コーデック
実は、コーデックは余程のことがない限り、あまり気にされなくてもいいです。
圧縮技術はポータブルスピーカーには求めない
Bluetoothを始め、無線で音楽を飛ばす場合は、音源圧縮をかける工程は必要不可欠です。これは言い換えると、音質を生贄にして無線という使い勝手のよさを手に入れる、いわゆるトレードオフです。
音質にこだわる場合は、そもそもBluetoothという「音質劣化」が必然とされる方法は検討されないと言ってもいいでしょう。
悩んだ時にはより良いものを
ただ、同じくらいの価格帯で、かつ音の違いもよくわからないなぁ、くらいの場面でどうしても決められない場合は、コーデックの良い(自分の使う音源を扱う機器との相性が良い)ものを選ぶという手もあります。

送信機(スマホなど)と受信機(スピーカー)のコーデックの対応を気にかけるといいですね。
メーカーが対応したがるコーデック一覧
- Apple機器ならAAC
- Androidなら基本はapt-Xを目指す
- SONYのハイレゾ対応機ならLDAC
最終的にはJBLとSONYの2択になる
ここまで、お風呂で使うポータブルスピーカーの選定基準を説明してきました。説明はもううんざりだと思うので、レビューがてら、買うべき商品を選別していきます。
JBLとSONYに絞るまでに
ものすごくざっくりと解説しましたが、入浴用にスピーカーを購入する場合は、防水性と通信機能が必要になる、それで何やかんやあるとJBLとSONYの2択になります。
ULTIMATE EARSのBOOMも候補に入れていいのですが、BOOMとFLIPについては、音質は誤差の範囲で好みの問題ですし、わかりやすくデザインで選んで構わないものとして、今回は候補からは外してあります。(記事の後半で紹介はしています)
JBLのポータブルスピーカー
JBLに関しては、少し大きくて価格も高いCHARGEと、安くて小さいFLIPがお風呂用として強く推薦したい製品であります。
「低音」と「価格」で決める
JBLはポータブルスピーカーに力を入れていて、商品展開が幅広くあります。

逆に言えば、どれを選んでいいか悩むところでもあります。
低音が必要であればCHARGE
まず、低音を効かせたいかどうかで、価格帯が決まります。現在はCHARGE4と、さらに大きくてもよければBOOMBOXという製品があります。
BOOMBOXは野外で大音量で楽しむ意図が強いので、今回の目的からは逸れてますね。

野外並みの巨大入浴施設や、露天風呂をお持ちのあなたにはBOOMBOXをお勧めしたい!
CHARGE3とCHARGE4を比較
まず、結論から言えば、CHARGE3が安いうちであればCHARGE3をお勧めします。
価格差によるところはありますが、2019年春現在では1万円くらいの価格差があり、それほど大きな変化はないので3で十分です。
防水性は一級品
IPX7と、必要以上に耐水性が高いのは、先述のIPX比較表をご覧いただければお分かりいただけるでしょう。
バッテリー代わりにもなる大容量
地味に大事な点なのですが、モバイルバッテリー、電池がすごく大事。
お風呂の長時間使用はせいぜいが1時間程度だと思います。
でも、少し想像してみてください。私はよくやるのですが、温泉旅行、行きますよね。私はもう絶対に家族風呂がないと嫌なんです。温泉、入るの好きなんですけど、暇じゃないですか。私はあの時間がどうしても耐えられなくて、個人風呂が部屋についているもので1~2時間くらい出たり入ったりして、楽しみたいんです。
その時に、こういったお風呂で使えるモバイルスピーカーはすごく便利。充電する時間がない旅先でも、最大連続再生時間が20時間のCHARGEだと安心です。

いや、温泉は泉質によらずスピーカーが壊れる原因になるからやめようね
いいんです。それくらい、温泉の時間を最大限演出してくれてるんですから。壊れても1万円くらいですし。(滅多なことでは壊れませんし)
お勧めしたいところですが、故障の原因になるのでそこは自己責任でお願いします。
SONY
SONYも商品の展開数は多いので悩むところです。しかし、あくまでもお風呂用にこだわるのであれば、XBシリーズから選ぶだけなので簡単です。
SRS-XBシリーズ(エクストラバスシリーズ)
EXTRA BASSが低音の極致
私は、低音ゴリゴリもあまり好きではないので、SONYのEXTRA BASS機能は最初はあまり欲しいとは思いませんでした。しかし、これ、実際に聞くとすごく馴染むんですよね。EXTRA BASSをONにすると、本当にベース音が前面に出てくるので「いや出過ぎじゃね」と思うのですが、聞きなれると「これなしには生きていけない体」にされてしまいます。
ちなみに、比較対象のJBLのCHARGEはEXTRA BASSをONにしたものよりはややベースが奥に引っ込みますが、それでも安価なスピーカーと比較するとものすごく低音を響かせてくれていることがわかります。この辺りは、正直好みの問題ですが、聞きたい曲によってスイッチ一つで簡単に低音が調整できるSONYのEXTRA BASSシリーズは、かなり使いやすいお風呂用のスピーカーと言えます。
落選したメーカーとその理由
ここからは、今回の比較対象から外したメーカーのポータブルスピーカーをざっくり紹介していきます。
ULTIMATE EARS
私はダラダラとたくさんの商品を紹介するのは(記事を書くのが大変なので)好きではないので、成る可くは選択肢を少なくして、その分商品の情報を厚く提供したい。
ULTIMATE EARSは紹介から外すのは忍びないなぁというくらい、いいスピーカーです。日本のメーカーが絶対に作らないようなデザインですが、これがピンと来た方は、BOOMの購入をお勧めしたい。先に書いておけば、音質は結構好みでした。
BOOM
縦置きで音の広がりが面白い
いやぁ、音はめっちゃ好きだったんですよ。でも、私は音の指向性を決めちゃいたいところがあって、広がりすぎる音ってのは苦手でしてね。
最近は360度に広がって臨場感を高めるスピーカーが結構強くて、この辺りがビシッとくる方には、JBLのCHARGEよりもMEGABOOMをお勧めしたいところですね。
ANKER
ANKERといえば、Amazon御用達の方は結構お世話になっているメーカーかと思います。お金のかかる広告などの余計なコストは使っていないためか、質の良い製品が安く買えるので、「悩んだらANKER製にしとけばいい」みたいなところはありますね。
SOUNDCORE
今、本音でお勧めしたいのはこのANKERのSOUNDCOREですね。だって、安すぎないですか。
コーデックはSBCのみ
難点だけ申し上げると、コーデックの対応幅が狭いこと。狭いといって、SBCに対応していない機器はほとんど存在しないので、
- しっかりとした音を
- 安く買いたい
- 失敗はしたくない
こんな方にお勧めです。お風呂使用で考えなくてもポータブルスピーカーの中でも音質は良い方ですのでご安心を。
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