こちらは「とりあえずAppleWatchを買った、買い替えたけど、最新の機能ってどんなものがあるの?」と気になる方(私)のために、最新OS情報を「実際に使うとしたらこんな感じ」という視点で紐解いていくドキュメンタリーブログです。
https://www.apple.com/jp/watchos/watchos-preview/
2020年のWatchOS 7を調べる
Watch OS 7は、おそらく2020年秋に投入されるであろうAppleWatch Series6に合わせて機能を盛り込んだOS ver.です。

全部読むのが面倒な方へ、一言で変化を表すなら「健康って大事」というアップデートになりました。革新的な機能はあまりなさそうですが、コロナにも対応したモデルとなりましたね。

文字盤のカスタマイズ機能
文字通り、Apple Watchの顔なわけですが。

AppleWatchがおしゃれなのかどうかさておき、AppleWatchが似合う人間になりたいと常々思っています。
文字盤のカスタマイズにより、さらにデザインを向上させ、見た目がよく、お洒落ハードルが上がる仕様となりましたことを報告します。
クロノグラフプロ
タキメーターまでカスタマイズ可能。タキメーターは文字盤の外周に設けられた目盛りのことで、ざっくり言えば時速を測ったりするのに使用します。

必要に応じて必要なタキメーターを
ちなみに、ナースウォッチには、外周に心拍数が書き込まれて、15ないし20回心拍を打った際のタキメーターを見ることで心拍数がわかるようになっているものがあります。

ということで、デザイン的な意味合いの方が大きそうなタキメーターですが、カスタマイズ可能となると使用方法が広がりそうですね。

看護師必携になりそうな機能だけど、腕につけると患者にぶつかったり感染源を増やすことになるから、なんだかんだ使わないんですよね。
自分に本当に必要な表示に絞る
デザイン性もあるのですが、先に述べたように、文字盤に表示させておきたい情報は人それぞれです。

最低限の情報に絞ることで、iPhoneを見る時間が減らせて生産性が向上した例もありますしね。(Apple Watchが欲しい理由参照)

仕事の時は必要なメールやリマインダーだけ表示、時間は適宜アラームで処理して、PC画面に向かう時間を1秒でも増やしたいと思いながら、なんやかんやTwitterチェックし始めてしまう悪い習慣が、断ち切れそうですね。

作った文字盤は共有できる
作った(カスタマイズした)文字盤は共有することも可能です。

メッセージ、Eメールでリンクを送る事で共有できます。
これは、アプリベンダーやディベロッパーが専用の構築をした文字盤をリリースすることもできますし、個人レベルで「かっこいい文字盤」を作って家族や知人と共有することもできます。
先に述べた「ナース専用文字盤」で仕事にも使いやすいフェースにしておいて、点滴の滴下計算(自分でやれ)や「瞳孔収縮のサイズ」チェックに使用しても良さそうですね。

これで、Apple Watchで血糖測定から心電図、動画撮影とリマインダー登録、看護記録作成と入院業務あたりをこなしてくれると、世の中の看護師はすごく助かりそうですけどね。

半分くらいはできそうだけど、Apple Watchでは解決できないものもあるね。
というわけで、専門職をサポートするために、ディベロッパーが文字盤をブラッシュアップしてくれるとありがたい、という話でした。

AppStoreでも探せる
AppStoreで「販売」なのか、「検索」なのかは分かりませんが、とりあえず、AppStoreでエディターがおすすめをリストアップしてくれるみたいです。
ショートカットをワンタップで呼び出す

文字盤ついでに、ショートカットが使えるようになりました。

HomePodを使って声だけで家電を動かせるようにするのにショートカットを使用しましたが、手元にあるAppleWatchで操作できれば、リモコン感覚で使えますね。

健康をサポートする
Apple Watchのテーマの一つに、「ヘルスケア」があります(たぶん)。

健康というキーワードは、人類で最も安定して稼げるジャンルとして名高いです。Appleが本気でとりにきているのは明白なので、機能更新は期待したいところです。
睡眠アプリ
当然、睡眠アプリをぶっ込んできましたね。
まだ、睡眠の改善というよりは「公式の睡眠トラッカー」くらいのものですが、不眠に悩まされる現代人は多く、日本人においては国民病と言ってもいいくらいです。
睡眠チャート

睡眠記録として最も妥当な睡眠チャートですが、これはおおよその睡眠時間を把握するものです。
こればかりはアプリをいじってみないとなんとも言えませんが、睡眠で大事なのは量より質なので、時間で一喜一憂することのないように気をつけたいものです。
睡眠をモニタリングする意味
AppleWatchの睡眠トラッキングは加速度センサーを利用しているようです。
先ほども書いたのですが、睡眠は「本人がよく眠れたかどうか」という、主観的なもの。浅い睡眠では体動回数が多くなる傾向にはありますが、この辺りはアプリが使われるごとにブラッシュアップされていくような気がします。

Appleは個人情報にうるさいのでデータ収集などは同意なく行わないと思いますが、Apple側で睡眠データを蓄積していきたい気持ちはあると思います。
睡眠トラック

ちなみに、比較すべき睡眠トラッカーや、睡眠トラックにも利用できるウェアラブル端末などの情報は別記事にあります。

睡眠習慣をショートカットに落とし込む
これはユーザーの設定次第ですが、Appleとしては、Homekit家電・照明・スピーカーあたりと連動して、瞑想・マインドフルネスなどの準備に活用してもらいたいようです。

「Hey,Siri、そろそろ寝る準備をするね」と声をかければ、照明は暗くなり、心地よい音楽がHomePodから流れ始めて、家の窓・ドアの鍵が施錠されて、カーテンは閉まる。こんな使い方に持っていきたいのだと思います。

そのためには、あまりにもHomekit対応製品が少ないのが現状ですけどね。

iPhoneで睡眠データを確認する
この辺りの一貫したUI設計は、流石のAppleですね。
手洗い補助


コロナウイルスの影響で、感染予防策が一般の人にも浸透してきました。

とはいえ、専門職でも正しくできないスタンダードプリコーション。AppleWatchというサポーターがいることで忘れずに、正しく行うことができます。
ちなみに、コロナウイルスの感染予防が広まってから、幸か不幸か、他の感染病が例年ほど流行しなくなっています。

これ、ちゃんと感染予防を意識することで、毎年多くの方が亡くなるインフルエンザなどにも効果があるという裏付けになると思います。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、3月ごろから埼玉県内で他の感染症にかかった人が例年に比べて大きく減っていることが県衛生研究所(吉見町)のまとめで判明した。
https://mainichi.jp/articles/20200427/k00/00m/040/013000c
耳の健康を守る
Watch 6からノイズ対応はしていましたが、さらにWHOが定めたリスニング許容量に対応した「聴覚へのケア」をAppleが真剣に取り組み始めました。
Apple Watchでできる耳のケア
- リスニング許容量を超える場合、自動で音量調整
- dB表示
- 最大音量の設定
DRM音源のストリーミング再生に対応
WatchOS 7より、FairPlay(Appleのデジタル著作権管理)のサポートがDRM音源のストリーミング再生にも対応するとのこと。このことから、AppleWatchに最適化された音楽アプリが増えるのではないか、と考えられています。
フィットネスに活用する

睡眠に加えて、ヘルスケアで重要なのは「アクティビティ」であり、言い換えると運動です。
ワークアウトの追加
- ダンス
- 機能的筋力トレーニング
- コアトレーニング
- クールダウン
ワークアウトとして上記項目が追加されたそうです。
機能的筋力トレーニングとは
検索する場合は、ファンクショナルトレーニングの方がたくさん出てきます。
一般的な「筋トレ」と区別する場合もありますが、ファンクショナルトレーニング自体に明確な定義があるわけではないようです。
ただ、ゴリゴリと筋肉量を増やすだけの運動ではなく、「体を動かしやすくするためのトレーニング」のようです。
そのため、例えば高齢者が介護予防に行うような運動もファンクショナルトレーニングと行ってもいいし、軽めのアクティビティがファンクショナルな目的で行われれば、それもファンクショナルトレーニングであると言えます。
コアトレーニングとは
コアトレーニングとは身体のコア(核)となる脊柱(体幹)に近い部分から意識的、優先的に鍛えるトレーニング様式。インナー・マッスル・トレーニングともいう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/コアトレーニング
コアトレーニングは、わかりやすいですね。体幹のトレーニングです。
どのスポーツでも重要で、バランスをとったり、動作の補助をするためにも活用されます。インナーマッスルを鍛えることで怪我しにくくなり、とにかくいいことづくめです。

ただ、どんなトレーニングをしていいかがわかりづらく、必要量や適正量もわかりづらい。その点をAppleWatchがサポートしてくれるのはありがたいですね。
具体的に、AppleWatchが運動を支持してくれるかどうかは、対応するアプリ次第になりそうですけどね。サブスクリプションで儲かりそうな分野です。
現在のワークアウトリスト
意外とあってビビった。ので、手抜きにリスト化します。
- ウォーキング
- ランニング
- サイクリング
- エリプティカル
- ローイング
- ステアステッパー
- HIIT
- ハイキング
- ヨガ
- スイミング
- 車椅子
https://support.apple.com/ja-jp/HT207934
エリプティカルマシンってなんだ?
これでした。なんとなく、下半身を中心としたウォーキングに似たトレーニングですね。
高強度インターバルトレーニング (HIIT)
短時間の休憩 (リカバリータイム) を挟みながら、エクササイズを集中的に繰り返し行う場合は、「HIIT」を選択します。たとえば、45 秒間の縄跳びと 30 秒間の休憩を交互に繰り返します。
https://support.apple.com/ja-jp/HT207934#elliptical

私が最も嫌いなトレーニングですね。だらだらしたいタイプにはかなりしんどい。
だらだらするなと言われれば元も子もないのですが。
自転車用のマップ表示
自転車用のマップが表示できるようになります。アクティビティにマッチしたApple Watchにふさわしい機能更新です。
- 高度の変化
- 自転車レーン
- 渋滞表示
Siriのアップデート
前の記事でもそうでしたが、Siriあたりのアップデート内容で力尽きるみたいです。

翻訳対応
正確にいえば、SiriはiOS11から翻訳に対応しています。iOS12で日本語も対応しましたが、翻訳対象は英語・中国語に限られています。

大事なのは、これが腕時計でできるということ。つまり、近未来。
Siri翻訳の対応言語一覧
10か国語に対応しています。
- 英語
- 中国語
- スペイン語
- フランス語
- ドイツ語
- イタリア語
- アラビア語
- ロシア語
- ポルトガル語(ブラジル)
- 日本語
ただ、相互関係は不明。
Watch OS 7の互換性
- Series 3
- Series 4
- Series 5
サポート対象外となるSeries 1・2
AppleWatchの発売が、2015年のことなので、Apple Watchの賞味期限はメーカーとしては5年程度を想定しているということになりそうですね。
Apple Watch Series6はどうなる?
Series5の追加が昨日のことのようですが、2020年モデルとなるであろうSeries6の発売が、コロナの影響に揺れ動きながらも迫っている模様。

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