寒くなると同居する両親のヒートショックが心配になります。
もう少し断熱性能の高い家にしておけばこんなことに悩むこともなかったのでしょうが、とりあえず今できることは、メインの居室以外の部屋を暖めること。
我が家はとりあえず脱衣所に関してはセラミックファンヒーターを置くことで解決とし、「各自、自身の健康リスクを考えた上で自分に必要な暖房を用意すること、解散」としました。
しかし、案の定、ジジババは自分でヒーターは買わないし、事前にヒーターを持って行ってヒートショック予防策を講じたりはせず、面倒くさがって寒い部屋にそのまま飛び込んでいきます。

確かに、小型のセラミックファンヒーターとはいえ、トイレに行くために、あるいはランドリールームで洗濯をするために、脱衣所にあるセラミックファンヒーターを持ち歩かんわな。
仕方がない、やはり必要な部屋には必要なサイズのヒーターを常時設置しておくしかない。というわけで、このページでは各部屋に設置できるコスパの良さで、部屋の特徴に合わせたヒーターを選ぶための情報をまとめていきます。
コンパクトサイズのヒーターを選ぶポイント
コンパクトサイズを求める理由は、設置場所のスペースに依存しているところと、部屋全体を暖めたいというわけではないという目的があることと思います。

ヒーターは大きい方がパワーを持たせやすいので、スペースと必要な熱量についてはしっかりと考えていきたいところです。
設置場所の環境を考える
ヒーターをおきたい場所はどのような環境でしょうか。
例えば、脱衣所であれば部屋のサイズは狭いですが、常に温めておく必要はなく、人がいる間だけ暖まればいい。一方で、ヒートショック対策なら寒暖差をなるべく軽減すべく空気を温めたくなる。
まずは、設置場所がどのような環境にあるべきなのかを考えていきます。
まずはコンセント位置のチェック
根本的なところで、小型ヒーターを置く場所には必ずしもコンセントがあるわけではありません。そして、ヒーターは消費電力が大きく、延長コード(特にマルチタップ)の利用は発火する危険性があります。
使う環境も悪いと、埃が溜まりやすいところで小型ヒーターを使うケースは多くて、掃除がしづらいと確認も疎かになり、火事になるリスクは結構高いんですよね。
基本的にはヒーターの電源は延長コードを利用しないことをお勧めしますが、使うとしても「耐熱コード」のようなケーブル自体に耐熱性を持ったものや、ほこりなどが入らないような構造になっているものを選ぶことをお勧めします。
密閉空間か、開放された空間か
使う環境でもう一つ大事なことは、空間が密閉されているかどうか。これは、暖房効率の問題もありますが、暖める対象が「人」か「空気」かを選ぶ際の指標になります。
また、空間的に密閉されていたとしても、空間の気密性・断熱性についても考慮する必要があります。
環境的に、どうしても「部屋全体」を暖めることが難しい場合があります。特に、小型の暖房を使う場合は熱源としての力が弱い上に省エネなどの設計もあまり考慮されていない場合もあり、簡単に言えば「性能以上の力を発揮させようとすると高くつく」ことになります。

小型のヒーターでは、基本的にはスポット暖房となり、体全体を温めると言うよりは、足先、指先などの「冷たい不快感」を和らげるための利用が主となります。
設置する場所のスペースはどれくらい
設置スペースとヒーターのサイズについて考えていきます。
設置位置はコンセントに依存することにはなるのですが、いまいち置く場所がなくて頭を悩ませるところです。
最近のヒーターは卓上で利用できるサイズまで小さくなっているものもあり、やろうと思えばトイレの手洗いカウンターくらいにもおけるモデルもあります。場合によっては、手すりなどにぶら下げて使用することも想定できます。
そのため、設置位置に関してはそれほど頭を悩ませることも無くなっているのですが、コンパクトであるほどパワーは制限されます。スペース問題もありますが、必要なパワーについても考慮しておく必要があります。
暖める方法について考える
ヒーターを使用する場所については、「利用できるかどうか」と言うところと、「何を暖めるのか」が大事だという話をしました。
ここからは「暖める対象」について、「何を」「どのくらいの時間で」暖めるべきかについて考えていきたいと思います。
暖房は何を暖めている?
まずは、ヒーターが暖めるべき対象について。
ヒーターの種類については「脱衣所で選ぶべき小型ヒーター」と言う記事で書いていますので、そちらも参考にしてみてください。

ここでは、大雑把な分類だけ解説します。
皮膚表面にある熱受容器
人間が寒さや暖かさを感じるのは、皮膚に温度を感知する「熱受容器」があるからです。人間はなるべく体温を一定に保つように設計されている変温動物になりますが、体温を調整すると言うのは、周囲の温度に対して、自分の温度を調整する機能を備えている、ということになります。
先に危険性について話すと、人間が寒いところに行くと、なるべく体内に熱を残そうとするために(体表面に近い)血管を収縮させて体内に流れる血液量を減らします。
血管収縮は血圧を上げることになり、循環器系の病気を引き起こすリスクとなります。もともと血管が硬くなっていたり血栓などができている方だと、ヒートショックを起こして死につながる可能性があります。

人間の「寒い」という感覚と、実際の体温には割とギャップがあるのですが、特に急激な温度変化(暖かい部屋から寒いトイレ、寒い脱衣所からお風呂など)は危険です。
「空気」を暖めるか、「血液」を温めるか
さて、ヒーターの話に戻ると、人間を温めることを考える場合には、「環境(空気)」を暖めること、「皮膚」を暖めることと、「血液」を温めることを考えます。
対流式暖房は暖めた空気を循環させる
まず、石油ヒーターやセラミックヒーターなどのヒーターは熱源を利用して暖かい空気を室内に循環させることで、室温を高めています。これは暖房器具の中でも「対流」に属する暖め方です。室温が高まれば、皮膚の熱受容器も平常運転となり、温度差を感じることは少なくなります。
もし、寒いところに長時間いた場合には、皮膚が感じる(暖かい)温度と血液の温度にギャップが起きるので、しばらくは寒さは抜けません。
部屋を暖めるという点では、空気を能動的に動かして温度を意図的に移動させることができます。とはいえ、空気に温度を伝えてもらっているので、すぐに拡散してしまいます。部屋全体の暖かさが持続するにはやはりそれなりに時間を必要とします。
輻射式暖房は照射部位を
一方で、遠赤外線を利用したヒーターの場合は、空気が直接温まるわけではありません。これらは放射熱(輻射)を利用した暖房器具で分類され、ヒーターから放射された電磁波により、電磁波を吸収した物質の分子振動による温度上昇を利用しています。
熱源ということになると、電磁波が照射された部位が暖かくなるということになります。人体にあたれば皮膚が温かくなり、壁や天井、発熱板などでも照射されれば温かくなっていきます。この熱が徐々に部屋全体に伝わっていくような形になります。
遠赤外線の特徴は、皮膚表面の深さ数mm程度で吸収されることで分子の振動が起きて暖かくなります。空気よりも、より直接的に皮膚に、あるいは熱受容体が「暖かさ」を感知することになります。
少し雑に説明すれば、体の中(表層)から温まるのが遠赤外線ヒーターの特徴となります。
ただ、注意点があるとすれば、小型遠赤外線ヒーターの放射部位は限定的です。ヒーターの当たっている部分に関しては確かに「暖かい」と感じますし、血管を拡張する効果も期待できます。
一方で、空気自体を暖めているわけではなく、ヒーターが対流を起こす(空気を動かす)わけでもないので、部屋全体が温まるには時間がかかります。
また、遠赤外線が届くのは、あくまでも皮膚の表層まで。先ほども申し上げたように、人間の体温調整は血液の温度を移動させることで調整しています。皮膚表面の血液が温まってから、じっくりと体全体を温めていくため、「深部体温」をすぐに上昇させる、というものではありません。
少しまとめると、空気を温める「対流暖房」は部屋自体が温まるので、温まった部屋であれば体全体が寒さを感じることはなくなります。一方で、遠赤外線を利用した輻射暖房であれば、ヒーターの照射部位は暖かく感じますが、部分的には冷たく感じる部分があるかもしれません。
結局、「対流式」と「輻射式」暖房、どうすればいいの?
肌寒さにばらつきが出やすいのは遠赤外線ヒーターだと言えますが、逆に言えば、「部屋は暖かくしているけど、どうしても足先が冷たい」などの場合には照射箇所を適切に温めてくれる効果が期待できます。

特に、開放された空間であっても照射位置を調整して暖める場所を調整できるのは小型ヒーターとしての相性がいいと思います。
脱衣所のように衣服の着用もなくなり、しかもお風呂上がりには気化熱で表層体温まで奪われるような環境の場合は、脱衣所全体を暖める対流暖房の利用をお勧めしています。
ですが、輻射熱でもじんわりと部屋の温度は高まるので、着衣中に電源をつけておき、お風呂上がりまでつけておく場合には、それほど体感に違いはないと思います。

個人的には、遠赤外線の輻射熱は肌だけがジリっと熱い感じがしてあまり好きではありません。一方で、妻は対流暖房は乾燥した空気を浴びせられている感じがして不快だと言います。つまり、人それぞれ好みがあります。
温めに必要な時間は早い方がいい?
もうひとつ、暖める方法にといて重要なのは、「温まるまでの時間」です。
脱衣所であれば、密閉された狭い空間なので脱衣所の室温を上げることは可能ですが、暖かさを感じたいのは脱衣している時間だけ、ということはあります。
実際には、ヒーターは稼働してから暖かさを感じるまでは時間差があります。事前に準備すればいいだけという話ではあるのですが、寒い部屋に行きたくないからヒーターをつけるのであって、ヒーターをつけに寒い部屋に行っては本末転倒なわけです。
別の部屋からヒーターを操作するならスマートプラグ
ちなみに、やろうと思えばヒーターをスマートプラグ/コンセントに繋げればスマホで操作できるようになります。
個人的にはヒーターに関しては誤作動が怖いのでおすすめとまでは言えませんが、逆につけっぱなしにしてしまった時に外出先からスマホで電源を確認して必要があれば消せるというのはメリットとも言えます。

準備時間を作るのが面倒、ということであれば、なるべくすぐに暖かくなるタイプのものがおすすめになります。暖めるにはどうしても消費電力が必要になるので、ワット数の大きいものを選んでおくというのが無難な選択肢になってくると思います。
消し忘れ防止のために
消し忘れ予防として、人感センサーやタイマー設定できるものがあると便利です。
先にも書きましたが、スマートプラグなどを組み合わせることで、人感センサーを搭載していないヒーターに対しても、「家人が家を出たら」などの設定によって機能を代用することが可能になります。
ワット数はどれくらいがいい?
製品によって「必要ワット数」に対しての熱変換率は若干異なるのですが、パワーの指標として消費電力のワット数は参考にはなります。
脱衣所で利用しているパナソニックのセラミックファンヒーターの場合、600Wでは部屋を温めるには物足りず、1200Wだと直風は熱い、こんな感じです。部屋を温めることを考えるなら1000Wを指標に、温風を体に継続的に当てて暖を取りたいという場合には500Wくらいを目安にするといいと思います。
300Wくらいだと、少し距離があるだけで冷風に変わって、お風呂場などでは気化を促進するだけで余計に肌寒く感じるかも。
お勧めのコンパクトヒーター
小型のヒーターでのおすすめを紹介していきます。セラミックファンヒーターについては、脱衣所のヒーターの記事を参考にしてみてください。
パナソニック
まずは、無難なところで選びたい、コストはそれほど気にしないという方にはおすすめのパナソニックから。
DS-FTS1201
脱衣所用のセラミックファンヒーターがパナソニックで無難に役割をこなしてくれているので、トイレなどに設置するものもパナソニックでいいか、と思って検討中。

- 人感センサー付き
- 弱・強の2段階設定
- 横置き・縦置き対応
- 41.5×21.5×14.0cm
- 2.7kg

見た目がすごくコンパクトなのですが、測ってみたら思ったよりは大きいな、という感じがします。
DS-FWX1200

最近増えているタワー型のヒーター。暖めるだけなら他のモデルで1/4くらいの価格で購入できることを考えると、「デザイン」と「ナノイーX」にどれくらいお金が出せるのか、というところ。冷風も出ますが、扇風機でいいなというのは私が貧乏人の感性だからでしょうか。
- 3D気流で膝下を優しく暖める
- 「ナノイーX」を搭載
- 夏には涼風で
- 高さ54.5×本体Φ16(ベース部Φ20.6)cm
- 3.5kg
シャープ
パナソニックよりはコスパがいいシャープの製品をご紹介します。
HX-PS1


- 加湿の適用床面積(目安):最大約8畳
- プラズマクラスター適用床面積(目安):約6畳
- 消費電力:最大約1200W
- 190×190×460mm
- 約3.1kg
スリムイオンファン HOT & COOL PF-JTH1
こちらは、カテゴリとしては「扇風機」です。

- イオン適用床面積の目安:温風運転時/約6畳、送風運転時/約10畳
- 風量切替:6段階
- 消費電力:温風運転時/1200W、送風運転時/20W
ドウシシャ
ドウシシャからはコンパクトモデルをご紹介します。
ピエリア
アラジンのトースターのような可愛さを感じるドウシシャのコンパクトなヒーター。


- 消費電力:600W、強弱2段切替
- 切タイマー1・2・4時間
- 人感センサー付き
- 活性炭脱臭フィルター
- 安全設計、転倒OFFスイッチ、サーモスタット、温度ヒューズ
- W17.5cm×D10.5cm×H13.5cm
山善
安定したコスパと無難な性能でハズレになりにくいので紹介しやすい山善です。
DMF-B064
- 本体サイズ:幅17×奥行12.5×高さ27cm
- 本体重量:1.4kg
- 消費電力:600W
- 運転切替:入/切、安全装置:転倒OFFスイッチ、温度ヒューズ、電流ヒューズ、サーモスタット
コイズミ
調理器具にも強いコイズミのヒーターです。
KKH0961(カーボンヒーター)
- 切り忘れ防止機能:2分間無人で自動通電オフ
- コンパクトで狭い場所にも置きやすい
- 400W/200Wの2段階切換
- 5時間自動オフ
- 素早い立ち上がりのカーボンヒーターで、すぐに暖か
- 遠赤外線効果でカラダの芯まで暖めて、保温性を持続
- タイマー:3時間自動オフタイマー
- 二重安全転倒スイッチ:転倒したり、傾いたりした場合は自動的にオフ。更に倒れた状態で安全転倒スイッチが押されても通電しない、二重安全構造。
- 製品サイズ(mm):285×285×825
- 製品質量:約2.4kg
KKS-0917(グラファイトヒーター)

- 素早い立ち上がりのグラファイトヒーター
- 遠赤外線効果で体の芯から暖かさ実感
- 900W/450Wの2段階切換
- 置く場所をとらないスリムなたて型
- 首振り機能/オフタイマー
- 本体サイズ:約300(W)×300(D)×825(H)mm
- 本体質量:約2.7kg
アラジン
こちらもキッチン家電としてもお馴染みのアラジン。
CAH-G42GB
すごく心を掴むデザインで、インテリアとして置いておくだけで温かい気持ちになれそう。

- サイズ:奥行19×幅19×高さ54.8cm
- 電源:AC100V (50/60Hz)
- 消費電力:400W
- 電源コードの長さ:2.3m
- 本体重量(kg):1.6
コロナ
暖房関連ではかなり強い新潟の会社。
DH-C91A


- 本体サイズ:幅30.6×奥行30.6×高さ89.7cm
- 原産国:日本
- ヒーター:遠赤外線カーボンヒーター
- 転倒OFF(オフ)スイッチ、自動首振りスイッチ、過熱防止装置
- 消費電力(50/60Hz):900-350W(10段階)
- 電源:100V(50/60Hz)
BRUNO
インテリア〜ライフスタイル系家電のブランディングに強いBRUNOのヒーターを紹介していきます。
BOE077


- サイズ:W214×H614×D214mm/重量:2300g
- 機能:出力無段階調節(500W/1000W)
- 首振り機能(首振り角度:左右方向60°)
- OFFタイマー(1/2/4時間)
- 転倒時自動運転停止機能
- 温度過昇時停止機能
- 連続運転時(8時間)自動停止
結局、コンパクトヒーターはどれを選べばいいの?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
率直な結論で言えば、トイレやキッチンで「足元だけでも暖めたい」という目的でヒーターを導入するなら、すぐに暖かさを感じやすい「遠赤外線=輻射熱」のヒーターがおすすめです。
さらに、性能だけで言えば「グラファイトヒーター」が立ち上がりも早くて寒さを感じる不快感はかなり軽減できると思います。

ただ、小型ヒーターであくまでもスポット利用になるので、効果なものではなく、自分の予算に合わせてハロゲンでもいいし、サイズで合わせてもいいと思います。
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