iPhoneを買ったときは、スマホの保険について考えるようにしています。


画面が割れるリスクは高いし、何より私はよく物を落とす。強化ガラスシートを貼っておいても、中から割れて結局買い替え、なんてこともやらかします。どうやって落ちたらそうなるんじゃ。
iPhone以外にも、Apple Care +というAppleの保険サービスを利用することはできます。iPadやMacなども「高額だからApple Care +に加入しておきたい」商品ですし、同時に「Apple Care自体が高すぎて手が出ない」と悩む部分でもあると思います。
このページでは、iPadを買ったけど、AppleCare+は必要になるのか?ということについて解説していきます。結論としては「不要」なのですが、大事なのは後悔しないことなので、iPadのApple Careについて考えておきたいことをまとめました。
iPadのApple Care +ってどんなサービス?
簡単に説明すると、以下のようなサービスになります。
- 本体の12%〜22%の追加料金で利用可能(月額支払いもある)
- (1年に2回まで)修理費用が4,400円の支払いだけになる
- (80%未満のバッテリー消耗で)バッテリー交換が無料
- アクセサリーの保証も受けられる
- Appleサポートが手厚くなる
必要かどうか、という疑問に関してはこれから長々と解説しますが、iPhoneなら端末保証があってもいいのですが、iPadに関しては慎重に使う場合に関しては不要だと思います。
iPadのApple Care +の購入方法
- 新しいiPadと同時に購入する。
- iPadの購入日から30日以内に以下の方法で購入する:
買うときにApple Care +を同時購入するか、購入したデバイスから、「AppleCare+保証追加処理」をすることでApple Care +の保険をかけることができます。
Apple Care + に加入するまでの手順
- デバイス上で購入(「設定」>「一般」>「情報」>「AppleCare+ 保証を追加できます」を選択)
- オンラインで購入(お客様自身によるシリアル番号の確認とリモート診断が必要です)
- 直営店のApple Storeで購入(iPadの点検と購入証明書の提示が必要です)
- 0120-277-535に電話して購入(お客様自身によるリモート診断と購入証明書の提出が必要です)
https://www.apple.com/jp/support/products/ipad/
Apple Care +で保証される内容
- 過失による故障の修理費用を負担
- 基本保証を1年から2年に延長(月額契約では契約期間中)
- バッテリー保証
- ソフトウェアのサポート
- Magic KeybordやApple Pencilなども修理対応
- エクスプレス交換サービス
基本的には「端末保証の期間が1年から2年に延長される」というポイントと、「過失に対応」することが大事です。
iPhoneに関してはエクスプレス交換や店舗での有償交換サービスを利用することで、auなどのキャリアの保証と合わせれば新品相当の端末に交換することができます。
iPadに関してもエクスプレス交換が利用できるので、キャリアの保証サービスによってはエクスプレス交換費用が補填される可能性はあります。利用する前には必ず各キャリアの保証窓口にご確認ください。
延長される期間は1年間伸びるだけ?
Apple Care +のサービスを利用するかどうか考えるポイントとして重要なのが、Apple Care +で延長される期間です。
まず、根本的にAppleデバイスは購入した時から1年間は無料で修理保証があります。これが2年間となるのがApple Care +なので、延長される期間だけを考えるなら、1年間しか保証期間が延長されないサービスだとも言えます。
ただ、Apple Care +で保証される内容は、購入デバイスの自然故障だけではなく、自身の過失での修理などにも対応できるものです。
無料の1年間の修理補償は、あくまでも初期不良に対応するためのもの。Apple Care +を利用するかどうかは、期間というよりは保証のサービス内容が自分の使い方にフィットするかどうかが重要であると言えます。
基本保証とApple Care +の違い
- 基本保証は無料、Apple Care +は本体の10〜20%程度の追加料金が必要
- 基本保証では過失の故障は対象外(正規の修理料金が適応される)
- Apple Care +の月額プランなら契約期間を2年以上も延長可能
- 基本保証では、ソフトウェアの保証期間は90日間のみ
わかりやすく言い換えるなら、「お金を払えば過失の修理にも対応できるのがApple Care +」です。
私のブログでは「Apple Care +とauの保証プランを組み合わせれば新品のiPhoneに交換できる」という記事もありますが、修理料金が補助される保険と組み合わせることで、2年後に新品に交換できるのがApple Care +の最大の強みだと言えます。

私のiPhoneが故障した時は、修理代金分の支払いをすることで新品のiPhoneに交換することができていました。iPadもエクスプレス交換に対応していることを考えると、有償交換も同様の対応は可能だと思いますが、テクニカルサポートに相談してみるのが一番だと思います。
バッテリー保証の価値
まず、AppleCare+のサービスでバッテリー交換をするためには以下の条件を満たす必要がアリアmす。
保持容量が本来の容量の80%未満になった場合のバッテリー修理サービス
https://www.apple.com/jp/support/products/ipad/
保持要領の80%未満となる場合のみが、バッテリー修理サービスの対象であるとされています。
iPadのバッテリーは2年では80%以下にはならない
iPadに限りませんが、昨今のApple製品はバッテリーの品質が上がり、2年くらいでバッテリーがへたることはありません。
2年間以内のバッテリー交換は、バッテリーの不具合でもない限りは対象とならず、メーカー由来のバッテリーの不具合の場合はそもそも無料で交換できる場合がほとんどであるため、Apple Care +でバッテリー保証による交換サービスを受けられることはほぼあり得ないと思います。
iPadのバッテリー残量は確認できない


iPhoneだとバッテリー残量は「設定アプリ」のバッテリー項目から確認できるようになっていますが、iPadの場合は項目が用意されていません。
そのため、バッテリー残量による交換は、AppleCareの期限が切れる時に必ず確認しておきたいところですが、iPadに関してはAppleに問い合わせしてバッテリーの状態を調べてもらう必要があります。
ちなみに、iPhoneの修理の際に、遠隔で色々調べてもらったことがあるのですが、どうやらAppleはデバイスの状態をネットワークに接続していれば調べることができるようになっているみたいですね。バッテリーについて調べたいと思ったらApple テクニカルサポートに聞いてみるとわかりそうです。

Apple Care + のサービスを受けるにはバッテリーの状態を調べないといけないのに、これが自分ではわからないのは不親切ですね。
対象となるiPadモデルは?
AppleCare+の対象となるiPadモデルについてご説明します。とはいえ、基本的にiPadのモデルによる区別はなく、購入後30日までかどうかがポイントとなります。
AppleCare+の対象製品
- iPad Pro
- iPad Air
- iPad
- iPad mini
基本的にはApple Storeで新品で購入できるモデルは全て対応していると考えていいと思います。
iPhoneのApple Care +
iPhoneのApple Care +については、エクスプレス交換の裏技を書いた記事と、auの保証と組み合わせて使う方法について解説した記事があります。


MacbookのApple Care +
MacbookもApple Care +が必要か判断に悩むところです。記事を書いておきましたので興味がある方は是非一読くださいな。

保証で対象となるもの
iPad本体は当然、AppleCareの保証対象となるのですが、付属品や購入したアクセサリーなども対象となります。
保証の対象は以下の通りです。
- iPad本体
- バッテリー
- Apple Pencil
- Apple製iPad用キーボード
- 付属のUSBケーブルと電源アダプタ
- 過失や事故による損傷に対する修理などのサービス(1年間に2回まで。1回につき、iPadは4,400円、Apple PencilまたはApple製iPad用キーボードは3,700円の税込サービス料がかかります)
アクセサリーも修理可能
Apple Care +の嬉しいポイントとして、iPadと一緒に使用する「Magic Keyboard」や「Apple Pencil」といったアクセサリーも保証の対象となることがあります。
AppleCare+はiPadでの利用でもお得なのか
一概に言えることではありませんが、iPadはスマホよりは壊れるリスクが低く、デバイスも安価なものもあるので無理にAppleCare+に加入することはないと思います。この辺りの理由について解説していきます。
保険は「悪いことが起きる」ことにベットするギャンブル
まず、AppleCareは保険なので、言い換えると「壊れる方に賭ける」ギャンブルです。しかし、保険なので本当のギャンブルとは違い、ある程度は自分で事故の確率をコントロールすることはできます。

簡単に言えば、普段から壊れないように気をつけて使用すれば壊れる可能性は減らせるよね、ということです。

逆に言えば、壊れることを気にせずに使用したかったり、普段からモノを落としやすい、うっかりしやすい特性のある方には保険をかけておいた方がストレスなく過ごせるようになります。
一概に何をお得とするかは人によりますが、本体価格の15%程度もする保険ですし、ほとんどの方にとっては保険をかけるよりは「壊さないように大事に使う」方があっているのではないかと思います。
デバイスを壊す可能性は人それぞれ
ただ、私の場合は、どうしても気付かぬうちにiPadをソファの上に置いておいたり、子供も気にせず走り回ったりするので、精神衛生上は保険をかけておいた方が子供を余計に叱りつけたりせずに済むので、こう言ったケースではAppleCareには入っておいてもいいのかな、と思います。
また、子供の予期しない行動(よだれ、お茶をぶちまける、人形と戦わせるetc)は当然故障リスクを高めますが、自分の老化現象についても無視できません。手の握力は衰えますし、皮膚感覚は鈍くなります。反射神経だって衰えます。
「自分は壊さないだろう」と考えている人は、だいたい自分のことを甘く評価しているところがあるので、こういう方こそ保険を利用するべきだったりします。
iPadを壊しやすい人の特徴
- リスク評価が苦手、大雑把な性格
- ワーキングメモリ(短期記憶のようなもの)が弱め
- 認知機能が低下気味
- 反射神経が衰えてきている
- iPadの使用方法がスマホに近い
使用環境を見直す
また、自分がどれだけ気を遣って使用していても、電化製品は壊れる時は壊れます。特に電化製品が壊れやすいのは使用環境に依存します。湿度が高かったり、室温とはかけ離れた「低温/高温環境」での利用が多い場合には故障リスクは高まります。

部屋が埃っぽかったり、直射日光に当たりやすかったりなどの室内環境も影響しますね。
iPadが壊れやすい使用環境
- 部屋が散らかっている、埃っぽい
- iPadに直射日光が当たる
- 室温が極端に低い/高い
- 常時バッテリー接続するほど使用する
- 長期間使用しない期間がある
自然故障・初期不良は考慮しない
ほとんどの自然故障のケースは初期不良で使用して数ヶ月以内に故障が見つかります。この点は一般の製品保証でも十分ですし、バッテリー異常などでリコール対象となる可能性もあり、これらはメーカー側に修理責任があります。
基本的にはAppleCareにはいるかどうかは、「自分が壊すかどうか」で考えるだけでいいと思います。
どのiPadならAppleCare+が必要になるか
結論としては、「iPad ProならAppleCare+に入る価値がある」という感じです。
iPadモデルとAppleCare+の価格表
機種 | AppleCare+料金 | AppleCare+の修理費 | 通常修理費 | 差額 | 本体価格 | 本体価格とApple Careの価格比 |
iPad Pro 12.9インチ Wi-Fi | ¥18,480 | ¥4,400 | ¥85,580 | ¥62,700 | ¥129,800 | 14% |
iPad Pro 11インチWi-Fi | ¥16,280 | ¥4,400 | ¥60,280 | ¥39,600 | ¥94,800 | 17% |
iPad Air | ¥8,800 | ¥4,400 | ¥49,280 | ¥36,080 | ¥69,080 | 13% |
iPad | ¥8,800 | ¥4,400 | ¥30,480 | ¥17,280 | ¥39,800 | 22% |
iPad mini Wi-Fi | ¥8,800 | ¥4,400 | ¥41,480 | ¥28,280 | ¥59,800 | 15% |
差額は「通常修理費ー(AppleCare+の価格と修理費用を足したもの)」です。

簡単に言えば、高額なモデルほどAppleCare+の必要性が高まる、という感じになります。
安いiPadは不要?
無印iPadやiPad miniは、(Apple製品にしては)比較的安いタブレットになります。端末の価格が安いので、当然Apple Careの価格も控えめにはなるのですが、その分、端末に対しての本体価格の20%が保険費用として必要になります。

iPadの修理が必要になっても、Apple Care代との差引で2万円ほどしかお得にならないし、修理に2万円払うなら、新しいiPad買った方が良さそう。
Apple Care +を利用するケース
最後に、どんな方ならAppleCare+を利用すべきかをまとめておきたいと思います。
- 子どもがいる環境で使う
- 物忘れが多い
- 注意散漫がち
- モノを落としがち
- 部屋が散らかりがち
- iPadは持ち運ぶことが多い
- 神経質に扱いたくない
iPadでAppleCare+が必要になる理由
まとめです。
安いiPadには不要、高いiPadなら検討
iPadの場合は、単価が高めではありますが、iPad AirやiPad、iPad miniはiPhoneほど効果ではありません。これらの(Apple 製品の中では)比較的リーズナブルに手に入るモデルに関しては、Apple Careの必要性は下がると思います。
一方で、iPad Proに関しては、同程度のスペックであるパソコンなどよりもずっと効果です。そして、タブレットである以上はパソコンよりは持ち運んで使用することが考えられます。
iPad Proを利用する場合に関しては、Apple Care +の加入を考えておいた方がいいと思います。
アクセサリも使うならAppleCareがあってもいい
また、iPadに関してはスマートキーボードやアップルペンシルなどのアクセサリを使うことが多いと思います。しかも、これらのアクセサリは高額。iPadが壊れなくても、付属品の修理にも適応できるので、比較的故障頻度の高いアクセサリの保証も考える時には案外お得に感じるかもしれません。
スマートキーボードは、接触不良で使えなくなったことがあるので、「アクセサリは対応していません」「サポートしていません」などのエラーメッセージが出てきた時には修理依頼ができるというのは覚えておきたいところです。
iPadにはAppleCare+が不要だと思う理由
iPhoneに関しては、外出時には必ず持ち歩きますし、外でもカバンやポケットから取り出す動作が多くなります。この時に、落下させるリスクが高いので、スマホの保険というのは意識して加入すべきだと考えられます。
しかし、iPadにおいては、カバンの中に入れておき、移動中に取り出すということはほとんどないと思います。
仕事などで資料を顧客に見てもらったり、専門職で特別なアプリを使って統計を取るなど、特定のシーンにおいてはiPadを外で利用する場合はあると思いますが、個人のプライベートでの利用シーンであれば、タブレットを取り出すよりはスマホを取り出すことでほとんどの場合は需要が満たされると思います。
カバンの中に入れておいても、他の荷物と一緒に入れておくことで故障につながることはありますが、ケースなどに入れておけば故障リスクを下げることはできます。

つまり、iPadはスマホに比べればずっと壊れにくいということ。スマホはよく落とすし、雨にも濡れるし、うっかりすれば洗濯もしてしまう。iPadはよほど気をつけないと洗濯しない!
Apple Care +加入時の注意点まとめ
- iPad購入時、または購入後30日以内までに加入する必要がある
- 2年経過、もしくは保証を12か月以内に2回使った時点で実費修理
- 紛失・盗難は保証されない
- 改造やApple正規代理店以外での修理を行った端末は対象外
心配ならスマホの保険を考える
当サイトで取り上げたことのある、「モバイル保険」であれば、自分が使用しているスマホに加えて、普段使っているiPadに関しても保証を受けることができます。

「iPad Proを外出先でも使用する」という方には、何かしらの保証があった方が安心だとは思うけど、モバイル保険なら手軽に、スマホとも保険をまとめられるのでおすすめですよ!

コメント
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