Edifierの「S300」は、AppleのAirPlay 2に対応したテーブルトップ型ワイヤレススピーカーです。
iPhoneやMacからWi-Fi経由で音楽を再生できるだけなら、AirPlay対応スピーカーはほかにもあります。それでもS300が気になるのは、AirPlay 2に加えてBluetooth 5.4+LDAC、USB-C、AUXまで備え、合計80Wの出力と5.5インチのミッドバスドライバーを搭載しているからです。
つまり、S300は「Apple製品と相性のいいスマートスピーカー」というより、普段は部屋に置いてしっかり音楽を聴きつつ、iPhone、Mac、Android、PCなど複数の再生機器を柔軟につなぎたい人向けのスピーカーと考えると分かりやすい製品です。
この記事では、S300でAirPlayを使うメリットや基本仕様、D32・HomePod・Sonos Era 100との違い、購入前に知っておきたい注意点をまとめます。
- Edifier S300はAirPlayも使える本格据え置きスピーカー
- S300でAirPlay 2を使うと何が便利?
- S300はAirPlay以外の接続方法も充実している
- S300の音質はどう評価されている?
- S300はD32と何が違う?
- S300とHomePodはどちらがAppleユーザー向け?
- Apple TV用ならHomePodとS300は同じではない
- Sonos Era 100と比べると接続性の考え方が違う
- S300を買う前に確認したいデメリット
- S300が向いている人
- S300よりD32やHomePodが向いている人
- Edifier S300と比較したいAirPlay対応スピーカー
- Edifier S300についてよくある質問
- Edifier S300はAirPlayだけを理由に買うスピーカーではない
Edifier S300はAirPlayも使える本格据え置きスピーカー
S300は、Edifierが展開する一体型のテーブルトップワイヤレススピーカーです。国内ではプリンストン取扱モデルが2025年10月に発売されています。
合計80W RMSのアンプ出力に、5.5インチのミッドバスドライバー1基と1.25インチのチタンドームツイーター2基を組み合わせています。
一体型なので左右にスピーカーを2台置く必要はありませんが、幅351mm、奥行231mm、高さ204mm、重量6.23kgと、それなりに存在感があります。
小型Bluetoothスピーカーのように持ち歩くというより、リビングや書斎などに置き場所を決めて使うタイプです。
主な仕様を整理すると次のようになります。
| 項目 | Edifier S300 |
|---|---|
| 定格出力 | 合計80W RMS |
| ミッドバス | 5.5インチ×1 |
| ツイーター | 1.25インチ×2 |
| 再生周波数帯域 | 48Hz~40kHz |
| AirPlay | AirPlay 2 |
| Wi-Fi | 2.4GHz / 5GHz |
| Bluetooth | Bluetooth 5.4 |
| Bluetoothコーデック | SBC / LDAC |
| AirPlay時 | ALAC対応 |
| 有線入力 | USB-C / 3.5mm AUX |
| USB入力 | 16/24bit、48/96kHz |
| サイズ | 幅351×奥行231×高さ204mm |
| 重量 | 6.23kg |
| バッテリー | 非搭載 |
| アプリ | EDIFIER Home |
S300の特徴は、単に「AirPlayに対応したこと」ではありません。
AirPlay、Bluetooth、USB-C、AUXと複数の入力を1台にまとめながら、ポータブルスピーカーよりも据え置きオーディオ寄りの構成にしていることがポイントです。
S300でAirPlay 2を使うと何が便利?
Apple製品を使っているなら、S300で最も気になる機能はAirPlay 2でしょう。
AirPlayはBluetoothとは違い、家庭のWi-Fiネットワークを利用して対応機器へ音声を送る仕組みです。
一度S300を自宅のWi-Fiへ参加させておけば、iPhoneやiPad、MacなどからAirPlayの再生先としてS300を選べます。
普段は部屋に置いておき、音楽を聴きたいときだけiPhoneからS300へ出力する、といった使い方ができます。
iPhoneからS300へ音楽を飛ばせる
S300のマニュアルでは、iPhoneやiPadからAppleのWAC(Wireless Accessory Configuration)や「ホーム」アプリを使ってWi-Fi設定できます。
EDIFIER Homeアプリから設定する方法も用意されています。
対応環境として、iOS 11.4以降のiPhone・iPadなど、iTunes 12.8以降を搭載したMacまたはPC、tvOS 11.4以降のApple TVなどが案内されています。
Apple Musicに限らず、iPhone側のアプリがAirPlay出力に対応していれば、再生先としてS300を選択できます。
イヤホンを装着せず、部屋にいるときはS300から音楽やラジオを流す、といった使い方とも相性がよさそうです。
Wi-Fiにつないだまま待機できるのがAirPlayらしい便利さ
S300の仕様で個人的に注目したいのが、省電力時の動作です。
AirPlayモードでWi-Fiルーターにつながっている場合、約15分操作がないと省電力モードへ移行します。その後再生を再開すると、マニュアル上では約1秒で動作状態へ復帰するとされています。
この仕組みなら、
「音楽を聴くたびにスピーカーのところまで行って電源を入れる」
というより、
「部屋に置いてあるS300をiPhoneから呼び出して使う」
というネットワークスピーカーらしい運用ができます。
S300をAirPlay対応機として選ぶなら、この「家のスピーカーとして常設できること」が大きなメリットになります。
AirPlay 2ならマルチルーム再生にも対応
S300はAirPlay 2に対応しているため、対応する複数のスピーカーを使ったマルチルーム再生もできます。
例えばリビングと別の部屋にAirPlay 2対応スピーカーがあれば、複数の部屋で音楽を再生するといった使い方が可能です。
ただし、「AirPlay 2のマルチルーム再生」と「S300を2台使った左右ステレオ構成」は同じ機能ではありません。
複数台運用を目的に購入する場合は、自分がやりたいのが「別々の部屋で鳴らしたい」のか、「2台を左右に分けてステレオ再生したい」のかを分けて考えた方がよさそうです。
S300はAirPlay以外の接続方法も充実している
AirPlayだけを見ると、S300より安価な選択肢はあります。
それでもS300を選ぶ理由になりそうなのが、接続方法の多さです。
Bluetooth 5.4とLDACに対応
S300はBluetooth 5.4に対応しています。
対応コーデックはSBCとLDACです。
LDAC対応のAndroidスマートフォンなどを使っているなら、Apple製品ではAirPlay、AndroidではLDACという使い分けができます。
Bluetoothは2台の機器を同時に接続するマルチポイントにも対応しています。ただし、S300ではマルチポイント機能が初期状態では無効になっており、EDIFIER Homeアプリから有効化する仕様です。
家族それぞれのスマートフォンを登録したり、スマートフォンとPCを切り替えたりするときには便利そうです。
PCならUSB-Cで直接接続できる
S300にはUSB-C入力もあります。
プリンストンが公開している仕様では、USB入力は16/24bit、48/96kHzに対応しています。
デスクトップPCやノートPCの近くにS300を置くなら、
- iPhone:AirPlay
- Android:Bluetooth+LDAC
- PC:USB-C
という使い分けもできます。
AirPlay専用スピーカーとして考えるより、家にある複数のデジタル機器をまとめて受け持つスピーカーと考えた方が、S300の価格にも納得しやすくなります。
AUX入力もある
3.5mmステレオミニのAUX入力も搭載されています。
BluetoothやWi-Fiに対応していない機器をつなぎたい場合にも使えるため、無線接続だけに限定されないのはS300のメリットです。
最近のネットワークスピーカーでは外部入力が限定される製品もあるので、いろいろな機器をつないで長く使いたい場合には、このシンプルな入力端子が意外と重要になります。
S300の音質はどう評価されている?
今回はS300を実際に使用したレビューではないため、音質について筆者の実体験として評価することはできません。
そこで公式仕様に加えて、S300を実際に試した第三者レビューも確認しました。
複数の情報を見ていくと、S300の特徴として特に目立つのは低域の存在感と、一体型スピーカーとしての音のスケール感です。
AV Watchでは約7畳の部屋でS300を試しており、小さめの音量設定でも十分な音圧を感じたことや、低域によって部屋の空気が動くような感覚について紹介されています。
これは、5.5インチのミッドバスドライバーと50Wの中低域用出力を備えるS300の仕様とも方向性が一致します。
一方で、低音がしっかり出ることは常にメリットになるとは限りません。
集合住宅で深夜に使う場合や、壁との距離を確保できない場所では、低域の量感が扱いにくくなる可能性もあります。
音質については「低音が出るから高音質」と単純に判断せず、S300の音響的な余裕を生かせる置き場所や音量を確保できるかも考えておきたいところです。
S300はD32と何が違う?
S300を検討するときに、まず比較したいのが同じEdifierのD32です。
D32もAirPlay 2、Bluetooth、LDAC、USB-C、AUXに対応しているため、「AirPlay対応スピーカーが欲しい」という条件だけならD32でも満たせます。
| 比較項目 | S300 | D32 |
|---|---|---|
| 公式サイト表示価格※ | 43,980円 | 25,580円 |
| AirPlay 2 | 対応 | 対応 |
| 出力 | 80W | 60W |
| 中低域ドライバー | 5.5インチ | 4インチ |
| Bluetooth | 5.4 | 5.3 |
| LDAC | 対応 | 対応 |
| USB-C | 対応 | 対応 |
| AUX | 対応 | 対応 |
| 重量 | 6.23kg | 3.04kg |
| バッテリー | なし | 最大11時間 |
| アプリ | EDIFIER Home | EDIFIER ConneX |
※価格は2026年9月3日に公式サイトで確認した表示価格です。販売価格は変動する可能性があります。
比較すると、S300とD32は「上位・下位」というだけでは整理しにくい製品です。
D32は60W出力ながらバッテリーを内蔵し、最大11時間の再生に対応しています。重量も3.04kgなので、S300より移動させやすくなっています。
一方のS300は、80W出力、5.5インチのミッドバスドライバー、6.23kgの筐体という、より据え置き利用を意識した構成です。
そのため、
AirPlayを手軽に使えて、ときどき部屋を移動させたいならD32。
置き場所を決めて、より余裕のあるスピーカー構成を選びたいならS300。
という分け方が分かりやすいと思います。
AirPlay対応だけを理由にS300へ約4万円を出す必要はありません。
S300を選ぶなら、AirPlayに加えて「80Wの出力や5.5インチドライバーまで必要か」を考えるのがポイントです。
S300とHomePodはどちらがAppleユーザー向け?
iPhoneを使っていると、AirPlay対応スピーカーとしてHomePodも候補になります。
ただし、S300とHomePodは似ているようで、製品の目的がかなり違います。
| 比較項目 | S300 | HomePod |
|---|---|---|
| AirPlay | AirPlay 2 | 対応 |
| Bluetooth音楽入力 | 対応 | 一般的なBluetoothスピーカー用途では非対応 |
| USB音声入力 | 対応 | なし |
| AUX入力 | 対応 | なし |
| Siri | なし | あり |
| スマートホームハブ | なし | あり |
| 室内に合わせた音響調整 | 明示なし | 室内検知対応 |
| Apple TVとの連携 | AirPlayスピーカーとして利用可能 | ホームシアター構成にも対応 |
HomePodにはSiriが内蔵されており、スマートホームハブ、室内検知、ステレオペア、マルチルームオーディオなどApple独自の機能を利用できます。Apple公式価格は2026年9月3日時点で59,800円です。
S300にはSiriやスマートホームハブはありません。
その代わり、Bluetooth+LDAC、USB-C、AUXが使えます。
つまり、
Appleのサービスやスマートホームまで含めて一体化したいならHomePod。
iPhoneではAirPlayを使いつつ、AndroidやPCなどにも自由につなぎたいならS300。
という違いがあります。
「iPhoneを使っているからHomePod」という選び方だけでなく、家にあるほかの機器まで考えて選ぶとS300の立ち位置が見えてきます。
Apple TV用ならHomePodとS300は同じではない
S300はAirPlay対応スピーカーなので、Apple TV 4Kの音声出力先として設定できます。
ただし、HomePodと完全に同じ使い方ができるわけではありません。
Appleの案内では、HomePodをApple TV 4Kのデフォルトオーディオ出力にすると、システム音やゲーム音を含めてHomePodへ出力できます。
一方、HomePod以外のAirPlay対応スピーカーを選んだ場合、システム通知やゲーム音はテレビ側から再生されます。
HomePodにはApple TV 4Kと組み合わせたホームシアターオーディオという強みもあります。
そのため、テレビ視聴やApple TVを中心にオーディオ環境を組みたいなら、HomePodの方がApple製品としての統合性は高くなります。
S300はどちらかといえば、Apple TV専用というより音楽を中心に複数の再生機器を受け持つスピーカーとして考えた方がよさそうです。
Sonos Era 100と比べると接続性の考え方が違う
AirPlay対応ネットワークスピーカーとしては、Sonos Era 100も比較候補です。
Era 100はAirPlay 2、Wi-Fi、Bluetoothに対応し、Sonos独自のマルチルーム環境やTrueplayによる音響調整を利用できます。
2026年9月3日時点のSonos公式価格は32,800円です。
Sonos製品を複数の部屋へ増やしていきたい場合や、部屋に合わせた音響調整を利用したい場合にはEra 100が魅力的です。
一方、S300はUSB-Cオーディオ入力と3.5mm AUXを本体に搭載しています。
S300は単体でさまざまな音源を受け持つ方向、SonosはWi-Fiを中心にスピーカー同士をつないでシステムを広げていく方向、と考えると違いが分かりやすくなります。
S300を買う前に確認したいデメリット
S300は接続方法が豊富ですが、すべての人に向いているスピーカーではありません。
特に購入前に確認しておきたいのは、サイズと電源、テレビ接続、スマート機能です。
6.23kgあるので気軽に持ち運ぶスピーカーではない
重量は6.23kgあります。
幅も351mmあるため、購入前に設置場所を決めておいた方が安心です。
「昼はデスク、夜は寝室」のように頻繁に移動させたいなら、約3kgでバッテリーを搭載するD32の方が扱いやすいでしょう。
S300は家具やオーディオ機器に近い感覚で設置する製品です。
バッテリーは搭載していない
S300はAC電源で動作し、バッテリーは搭載していません。
AirPlayのためにWi-Fiへ常時つないで使うことを考えても、基本的にはコンセントの近くに設置することになります。
屋外やベランダなどへ持ち出して使う用途には向いていません。
HDMI ARCや光デジタル入力はない
S300の入力はBluetooth、USB-C、AUX、AirPlayです。HDMI ARC/eARCや光デジタル入力は公式仕様に掲載されていません。
そのため、テレビへケーブル1本でつないでサウンドバーの代わりにしたい場合には、S300よりテレビ向けの入力を備えた製品を選んだ方が分かりやすいでしょう。
Apple TVからAirPlayすることはできますが、「テレビ用スピーカー」と「AirPlayスピーカー」は分けて考えた方が失敗しにくいと思います。
Siriを内蔵したスマートスピーカーではない
S300はAirPlay 2に対応していますが、HomePodのようにSiriがスピーカー本体へ内蔵されているわけではありません。
AirPlay対応とスマートスピーカーは別の話です。
「Hey Siri」で音楽を操作したい、スマートホームのハブとして使いたい、といった目的ならHomePodの方が適しています。
低音を生かせる環境かも考えたい
80W出力や5.5インチのミッドバスドライバーはS300の魅力ですが、部屋の広さや住環境によっては、その余裕を十分に使えない可能性もあります。
特に集合住宅では、夜間に低音を出しすぎないよう音量やEQを調整する必要がありそうです。
大きな出力は「常に大音量で聴くため」というより、余裕を持って音を鳴らすためのものと考えるのがよいでしょう。
S300が向いている人
ここまで調べてみると、S300が向いているのは次のような人です。
- iPhoneやMacからAirPlayで音楽を再生したい
- AirPlayだけでなくBluetoothやUSB-Cも使いたい
- AndroidではLDACを利用したい
- ポータブル性より据え置きでの音響性能を重視したい
- 左右2台のスピーカーを置かず、一体型でまとめたい
- リビングや書斎にある程度大きなスピーカーを置ける
- スマートスピーカー機能より接続方法の自由度を重視する
特に、Apple製品だけで生活しているわけではない人との相性がよさそうです。
iPhoneではAirPlay、AndroidではLDAC、PCではUSB-Cという形で、それぞれの機器に合わせて接続方法を選べます。
S300よりD32やHomePodが向いている人
逆に、AirPlay対応という理由だけでS300を選ぶ必要はありません。
部屋を移動して使いたいなら、バッテリーを搭載したD32の方が便利です。
Siriやスマートホーム、Apple TVとのホームシアター連携を重視するならHomePodの方が適しています。
Sonos製品を複数の部屋へ増やし、ネットワークオーディオ環境を作っていきたいならEra 100も有力な候補です。
S300はこれらの製品より「何でも優れているスピーカー」ではなく、AirPlayを使いながら、一般的なオーディオ機器としての接続性もしっかり残した製品です。
ここに魅力を感じるかどうかが購入判断の分かれ目になります。
Edifier S300と比較したいAirPlay対応スピーカー
Edifier S300を検討するなら、同じAirPlay 2対応というだけでなく、「何を重視する製品なのか」で比較するのがおすすめです。
S300はAirPlay 2に加えてBluetooth 5.4、LDAC、USB-C、AUXを備え、80W RMSの出力と5.5インチのミッドバスドライバーを搭載しています。つまり、Apple製品との連携だけでなく、PCやAndroidまでまとめて接続したい人に向いた据え置き型スピーカーです。
比較候補としては、Sonos Era 100、HomePod、JBL L42msが分かりやすいです。
| 製品 | 価格の目安 | AirPlay 2 | Bluetooth | 有線入力 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| Edifier S300 | 43,980円 | ○ | ○・LDAC対応 | USB-C・AUX | 80W、接続方法が豊富 |
| Sonos Era 100 | 32,800円 | ○ | ○ | USB-C経由のライン入力※ | Sonosマルチルーム、Trueplay |
| HomePod | Apple公式価格を要確認 | ○ | Bluetoothスピーカー用途には非対応 | なし | Siri、Apple TV、スマートホーム |
| JBL L42ms | 154,000円 | ○ | ○ | HDMI ARC・RCA・3.5mmなど | 200W、本格一体型オーディオ |
※Era 100の外部音源入力には別売のSonosライン入力アダプターまたはコンボアダプターが必要です。
Sonos Era 100とS300の違い
Sonos Era 100は、AirPlay 2、Wi-Fi、Bluetoothに対応したコンパクトなネットワークスピーカーです。2026年9月時点のSonos公式価格は32,800円で、S300より1万円ほど安く購入できます。
Era 100の強みは、Sonos製品を増やしてマルチルーム環境を作りやすいことです。
Trueplayにも対応しており、部屋の音響特性に合わせてスピーカーの設定を最適化できます。2台のEra 100を組み合わせてステレオペアにしたり、Sonosのサウンドバーと組み合わせてリアスピーカーとして使ったりすることもできます。
一方で、有線接続はS300の方が分かりやすいです。
Era 100にはUSB-C端子がありますが、PCからUSBオーディオを直接入力する用途ではありません。外部機器をライン入力する場合は、別売のSonosライン入力アダプターなどが必要です。
S300ならUSB-Cによるデジタル音声入力と3.5mm AUX入力を本体に備えています。
そのため、
- 複数の部屋へSonos製品を増やしていきたいならEra 100
- 1台のスピーカーへiPhone、Android、PCなどを幅広くつなぎたいならS300
という選び方が分かりやすいと思います。
HomePodとS300の違い
iPhoneユーザーなら、S300と最も比較しやすいのがAppleのHomePodです。
どちらもAirPlayを使ってApple製品から音楽を再生できますが、製品としての方向性はかなり違います。
HomePodはSiriを搭載したスマートスピーカーで、Appleのスマートホーム環境やApple TVとの連携を重視した製品です。
Apple TV 4Kと組み合わせればホームシアター用のオーディオとして使うこともでき、Apple製品だけで環境を統一したい場合にはHomePodの方が扱いやすいでしょう。
一方で、S300にはBluetooth 5.4、LDAC、USB-C、AUXがあります。
AndroidスマートフォンやWindows PCなど、Apple以外の機器まで使う場合にはS300の方が接続方法を選びやすくなります。
つまり、
- SiriやApple TV、スマートホームまで含めてApple環境へ統合したいならHomePod
- iPhoneではAirPlayを使いつつ、AndroidやPCにも接続したいならS300
という違いがあります。
HomePodを「Appleユーザー向け」、S300を「Apple製品も使うオーディオユーザー向け」と考えると選びやすいでしょう。
JBL L42msとS300の違い
S300より予算を大きく上げられるなら、JBL L42msも興味深い比較対象です。
JBL L42msは、一体型のネットワークオーディオシステムで、AirPlay 2、Chromecast、Spotify Connect、Bluetoothに対応しています。価格は2026年9月時点で154,000円です。
S300と同じく家具に合わせやすい一体型デザインですが、価格帯と装備はさらに本格的です。
4インチウーファーを2基、0.75インチツイーターを2基搭載し、システム総合出力は200W RMSです。
さらに、
- HDMI ARC
- RCA入力
- 3.5mmアナログ入力
- USB-A
- AirPlay 2
- Chromecast
- Spotify Connect
まで備えています。
特に大きな違いはHDMI ARCです。
S300にはHDMI ARCがないため、テレビ用スピーカーとしてケーブル1本で接続したい場合にはL42msの方が使いやすくなります。
ただし、価格はS300の3倍以上です。
そのためL42msは直接的な競合というより、
「一体型AirPlay対応スピーカーへもっと予算をかけると、テレビ接続やネットワーク機能までどこまで充実するのか」
を見るための上位比較と考えるのがよいでしょう。
結局どのAirPlay対応スピーカーを選ぶ?
AirPlay 2対応という共通点はありますが、それぞれ得意な使い方が違います。
Edifier S300が向いているのは、AirPlayだけでなくBluetooth、LDAC、USB-C、AUXまで1台で使いたい人です。
Sonos Era 100は、コンパクトさやマルチルーム環境を重視したい人に向いています。
HomePodは、SiriやApple TV、スマートホームまでApple製品で統一したい人に向いています。
JBL L42msは予算が大きく上がりますが、AirPlayだけでなくテレビとのHDMI ARC接続まで含めた本格的な一体型オーディオを探している場合に候補になります。
S300を選ぶかどうかは、「AirPlayに対応しているか」だけではなく、AirPlay以外にどの機器をつなぎたいかまで考えると判断しやすくなります。
Edifier S300についてよくある質問
S300はAirPlay 2に対応していますか?
対応しています。
2.4GHz/5GHzのWi-Fiに対応しており、iPhone、iPad、Mac、Apple TVなどからAirPlayを利用できます。
Apple MusicをS300で再生できますか?
iPhoneやiPad、MacなどからAirPlayの再生先としてS300を選ぶことでApple Musicを再生できます。
Bluetooth接続でも音声を再生できます。
Androidスマートフォンでも使えますか?
使えます。
AndroidではBluetooth接続を利用でき、S300はLDACにも対応しています。
またEDIFIER HomeアプリはAndroidにも用意されています。
MacやPCのスピーカーとして使えますか?
AirPlayに対応するMacからWi-Fi経由で再生できるほか、USB-Cによる有線音声入力にも対応しています。
PCの近くへ設置するなら、USB-C接続を使う方法もあります。
S300はバッテリーで動きますか?
バッテリーは搭載していません。
AC電源へ接続して使用する据え置き型スピーカーです。
持ち運んで使うことを重視するなら、最大11時間のバッテリー再生に対応するD32も比較しておきたいところです。
S300をテレビ用スピーカーとして使えますか?
S300にはHDMI ARC/eARCや光デジタル入力は搭載されていません。
Apple TVなどからAirPlay出力することはできますが、テレビへ直接接続するサウンドバーのような使い方を目的にするなら、HDMI ARC対応スピーカーも比較した方がよいでしょう。
HomePodの代わりになりますか?
音楽をAirPlayで再生する目的では比較候補になりますが、機能は同じではありません。
HomePodにはSiri、スマートホームハブ、室内検知、Apple TVとのホームシアター連携などがあります。
一方、S300はBluetooth+LDAC、USB-C、AUXなどHomePodにはない接続方法を利用できます。
何を重視するかで選ぶ製品が変わります。
Edifier S300はAirPlayだけを理由に買うスピーカーではない
S300について調べてみると、「AirPlay 2対応」という部分だけを見て購入するのは少しもったいない製品だと感じます。
AirPlay対応だけならD32、Sonos Era 100、HomePodなどほかにも選択肢があります。
S300ならではのポイントは、AirPlay 2を使えるネットワークスピーカーでありながら、Bluetooth 5.4+LDAC、USB-C、AUXまで備え、80W出力と5.5インチのミッドバスドライバーを搭載した据え置きオーディオでもあることです。
iPhoneから気軽にAirPlayしたい。
AndroidからはLDACを使いたい。
PCではUSB-Cでつなぎたい。
そして、それらをできるだけ1台のスピーカーにまとめたい。
そんな使い方なら、S300はかなり面白い選択肢になります。
一方で、持ち運びたいならD32、SiriやApple TVとの統合を重視するならHomePod、家全体へネットワークオーディオを広げたいならSonosという選択肢もあります。
「AirPlay対応かどうか」だけではなく、AirPlay以外に何をつなぎたいのか、どこへ置くのか、スピーカーにスマート機能まで求めるのかまで考えると、S300を選ぶべきか判断しやすくなると思います。


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