空気清浄機のことを調べていたら「こんなに小さいやつあるの?」と、車載用の空気清浄機が目に止まりました。

気になりますよね。これ、効果あるのって。
結論から言えば消臭剤くらいの効果は期待できそうだったのでご報告します。逆に言えば、多くの場合は消臭剤か芳香剤の方が役立つかもしれません。
車載用空気清浄機の基本

まずは車載用の空気清浄機で「とりあえず知っておけばいいこと」をまとめておきます。
設置・取り付け位置による分類
基本は以下の4つ。
- エアコン吹き出し口取り付け型
- ソケットぶっ刺し型
- ドリンクホルダー・カップ型
- 直置き・ボックス・据え置き型
エアコン吹き出し口
- クリップタイプのものが多い
- エアコンの気流を利用
- コンパクト
シガー・アクセサリーソケット設置
- 給電が可能
- サイズはコンパクト
ドリンクホルダー設置型
- サイズをドリンクホルダーに合わせたもの
- 種類が多く機能性も高い
- カップホルダー枠が一つ潰れる
据え置き型
- 車の空きスペースを利用する空気清浄機
- フィルタータイプが多い
- 空気清浄機としての性能は高い
- 大きい
置き場所で選ぶ際の基準・ポイント
まず、置き場所で選ぶ場合は「フィルター型」か「イオン排出型」かを先に考えた方がいいです。イオンに対しては若干の「信仰」要素もあるので、確実に有害微粒子を除去することを考えるならフィルター型を選ぶ必要があります。

例えば喫煙者で、形式上は匂いの対策をしているとアピールするくらいなら、クリップ型やドリンクホルダー型で「イオン発生装置」を稼働させておけばいいと思います。

黄砂や花粉が気になる、という場合にはフィルターが必要なので、据え置き型が最も効果が期待できます。
給電方法による分類
続いては給電方法。空気清浄機なので電源が必要ですが、最近は自前でリチウムイオン電池などで充電できるものもあり、充電方法を選ばないようなものもあります。
- シガーソケット
- USB
- ソーラーパワー
給電方法による選び方のポイント
据え置き型など、やや大きめの空気清浄機になると使用する電力も増えるのでソケットなどから持続的に給電する必要があったりします。最近では「ソーラー発電」できるものをどでんと置くようなものもあり、取り扱い方法をしっかりと確認して、置き場所のことを考える必要があります。
USB給電であれば、ソケットを分岐させてUSB給電口を作ればいいだけなので汎用性は高いと言えます。パワーはそれほど出ないかもしれませんが、車載用に本気の空気清浄を求めることがそもそも難しので、この辺りは気の持ちようもあるんじゃないかな、と思います。
空気清浄機の清浄方法による分類
基本的には、自宅・居室用の空気清浄機と変わりはないので、「フィルターで吸着」が空気清浄の基本です。
とはいえ、持ち込めるサイズと性能に制限が出てくるので、「イオン発生」などの機能を全面に出すことで空気清浄能力を発揮するタイプもあります。
やや小型のタイプとして「寝室用の空気清浄機」もありますが、これもやはりフィルターが命。車載になった途端に「イオン」を売り出すのはやや無理があるんじゃないかと個人的には思いますが、効果を評価するのは購入者なので、満足いけばOKだと思います。

イオン発生型
イオン発生型には、シャープの「プラズマクラスター」、パナソニックの「ナノイー」、ダイキンの「ストリーマ」などが挙げられます。厳密にはイオンではないものもありますが、フィルター以外の機能面で微粒子を無毒化するものをイオン発生型としておきます。
OHラジカル、そこまで期待できる?
イオンが臭いなどの微粒子に効果があるのは、OHラジカルという「他の物質にくっつきやすい分子レベルの構造物」が、有害微粒子とくっついて性質を変化させるためだと考えられています。

OHというイオンが、微粒子のタンパク質にあるHとくっついてH2O(水)になるというものですね。タンパク質の性質が変わることで、微粒子は効果を失うというわけです。
各メーカーでそれぞれ若干の違いはありますが、イオンによる空気清浄の基本はこんな感じで説明できると思います。
空気の質を改善するために生まれたユニークな技術 水に包まれた微粒子イオン「ナノイー」が描く世界
一定条件下で効果があっても、役立つとは限らない
OHラジカルは、パナソニック、ダイキン、シャープなど数社が各種空気清浄機などにおいて有害物質除去に働いていると主張しており、効果が一部認められたような検証動画もある。対してOHラジカルには効果が無く、同時に発生するオゾンによる効果であるという説もあり、又そのオゾンの濃度についてJIS規格(規格番号不明)の基準値を超えているとして安全性を疑問視する声もある。
ヒドロキシルラジカル|Wikipedia
ただ、結局のところ「効いているかどうか」っていうのはわかりづらいのも事実。多くの場合、よほどの刺激じゃないとイオンの効果が出る前に「人間の方が刺激に順応する」こともある。
私個人の感想としては「狙った効果が本当に得られているか」の評価ができない以上、お勧めすることはありませんが、仕組みとしては「匂い」を抑えたり、「ウイルス・細菌の感染効果を抑制」する可能性はあると思うので、気になるなら使ってみるのが一番だと思います。
ナノイーの説明にもありますが、OHラジカルは他の物質とくっつきやすいので、狙った微粒子に効果があることは日常の空間では再現されにくいのです。微粒子は常に増え続けるので、ほとんどの場合はいたちごっこに過ぎないとは思いますが、例えばフィルター型と兼用してフィルターに付着した微粒子の一部を無効化するくらいなら役立つと思います。
フィルター吸着型
イオン型とは違い、フィルターという網で物理的に有害物質を絡め取る方法で空気をきれいにします。
フィルター吸着型は空気を循環させながらフィルターに有害微粒子を捕捉していくことで空気をきれいにしていきます。
フィルターの性能で有害物質を除去できるサイズは決まり、空気清浄機のパワーで「どれくらい早く室内をきれいにできるか」が決まります。
ベストで言えば、車内に取り込む空気の根本にフィルターをしてあげるのが一番ですが、「人が乗り込む」以上、窓は開けるしドアは開けるし、衣服にも入り込む外気にも微粒子は無数に存在します。
シチュエーション別、車載空気清浄機の使い方

ここからは「これが気になる」という使用場面を考えて、車載用空気清浄機が役立つかを考え、効果的な使用方法について検討していきます。
ウイルス感染予防になるのか
据え置き型についての空気清浄機によるウイルス感染予防効果について考えた記事はこちらになります。そして、車載用の空気清浄機に満足のいく抗ウイルス効果は期待できず、マスクした方が効果高いと思います。
結局、ウイルスを含んだエアロゾルが、感染者から非感染者に届く前に小型空気清浄機が吸着できるか、ということになるのだけど、ただでさえパワーの弱い車載用には期待できません。

プラズマクラスターなども効果はないのか
これこそ、ウイルス感染に効果があるの、の記事に書いたことがそのまま使えますが、「抗ウイルス効果が得られる前にウイルスは人間に到着する」ことが考えられます。
例えば、プラズマクラスターやナノイーに効果があるとして、感染者が車に乗って、その後にまだ感染していない人が乗るというシチュエーション。ここで、二人が同席せずに、車に漂うエアロゾルを一定時間をおいて清浄化させることができるなら効果があると考えられます。

ただ、実生活において感染が成立するのは、結局のところ、感染者と非感染者が同室で会話をしたりするからなんですよね。
タクシーの室内空気洗浄用としてなら効果ありか
例えば、タクシーなどを利用する際に、運転手と客がなるべく接しない状況で、車内のエアロゾルを時間をかけて無毒化する、ということであれば有効に働くかもしれません。どれくらい効果があるかは不明ですが。

顧客心理で言えば、ないよりはあったほうが信用できる・乗りたいタクシーだと言えるかもしれません。ただ、「感染しない」とは言えませんけどね。「感染予防対策の一環」くらいは言えると思います。
空気中の微粒子の対策をする
基本的に、車が「人を乗せる」役割のためにあることを考えると、有害物質を含んだ外気を室内に持ち込ませないようにするのは難しいです。
どれくらい車内に入り込んでくるのか
自動車の車内は比較的密閉されているため、外気との交流は少ないようなイメージがありますが、気密度が高すぎると乗車中の人間が窒息してしまうため、当然、空気を交換するための換気口の役割を持った隙間が存在します。
ただ、エアコンの設定を「内気循環」にしている場合は、二酸化炭素濃度が高まることが実証されており、つまり外の通気が遮断されたような状況に近くなります。
JAFの実験によると、「内気循環」と「外気導入」でそれぞれ市街地を1時間走った場合、外気導入の二酸化炭素濃度がつねに1,000ppm前後だったのに対し、内気循環では最大で6,770ppmになったとのこと(実験車はミニバンで、4人乗車)。
https://www.webcartop.jp/2020/05/531539/2/
車は静音性を高めるために一定レベルで気密度を高めてはいますが、安全のためにも通気はできるようにしている構造というわけです。
エアコンフィルターの性能がモノを言う
車の中に外気が全く入らないようにすることは難しいですが、走行中の侵入口となるのはエアコンの外気導入です。
車内エアコンの場合、「内気循環」と「外気導入」が選べますが、外気を導入する場合はエアコンフィルターを通過した空気が入ってきます。PM2.5に対応するクラスの、つまり「ちょっといいエアコンフィルター」に交換することで対応可能です。
ただ、結局、乗り込む人が外から黄砂や花粉をつけてやってくるから、エアコンフィルターだけでは解決しないんですよね。
空気清浄機能を有効活用するなら内気循環
先に書いておくと、通常使用は「外気循環」が奨励されているので、運転中ではなく「空気清浄機を使用する一時的な処置として」内気循環で効率よく空気清浄機を使用することは考えられます。
せっかく車内の空気をきれいにしても、外気からどんどん悪い空気を取り入れたら意味ないですからね。悪い性能のエアコンフィルターを使用していればなおさら。
ただ、おそらくほとんどの方は運転中に「よし、そろそろ空気洗浄をやめて外気導入にしよう」という操作まで頭が回らないと思いますので、私としては「空気清浄機能が落ちても外気導入を通常使用した方がいい」とお伝えしておきます。
車内の黄砂・花粉を綺麗にできるか
では、車内に入り込んだこれら黄砂や花粉、総じてPM2.5に車載空気清浄機が対応できるのかどうかを考えていきます。
イオン発生ではアレルギー症状の緩和は難しい
まずイオン発生系の空気清浄機で対応できるかと考えると、「かなり厳しい」と思います。
イオン発生系の空気清浄機が、タンパク質の性質をOHラジカルで無効化する実験はメーカーによって数多く実施されています。一定の効果があったと発表されているものも散見されます。
ただ、実験空間は、大体「密閉」された「狭い」空間で、「特定物質」の一部で「無毒化・効果の抑制」が確認された、という程度のものです。
実際の生活では、換気をしたり感染者がいれば有害物質は増え続けますし、部屋は広いのでOHラジカルが原因物質に届くかどうかは微妙ですし、届いたときにうまく作用するかが根本的に疑問視されています。
簡単に言えば、実生活ではイオンが効く前にアレルギー症状が発現したり感染も成立する可能性が高いということです。
フィルターで対応する
前述の通り、まずは「エアコンフィルター」の性能を高めることが先決ですが、車内の空気も外気と交通しているので、車内用にフィルター式の空気清浄機を置いておくこと自体は効果を発揮する可能性はあります。
もちろん、前述の通り、感染やアレルギーが起きる可能性はあります。確率は減らせるかもしれない、程度です。
アレルギーに関してはアレルゲンが除去されれば、症状を緩和させることはできると思います。つまり、車載空気清浄機は無意味ではないかも。
花粉は微粒子の中では大きいので、それほど性能の高くないフィルターでも効果が期待できます。ただ、キャッチするためには気流を作れないといけないので、この「風力」を車載用空気清浄機でどれくらい作れるかが選ぶポイントとなりそうです。
車酔いへの対策
車内の独特の悪臭により車酔いが誘発されて、車載空気清浄機を搭載することを考えている方も多いと思います。
そもそも、車酔いとは
車酔いの対策をする前に、車酔い(乗り物酔い)の原因を把握しておきましょう。
乗り物酔いの原因は自律神経の乱れ
乗り物酔いの原因は、簡単に言えば「自律神経のバランスが崩れること」です。この自律神経のバランスが崩れるのは、自分の中の感覚と、乗り物による環境の感覚にズレが生じるために起こります。
乗り物に乗っていると、小さな振動や連続的な視覚情報の変化が生じます。自分の足で移動している時は、自分の行動(足を動かす、視線を移動させる)とその結果起きる現象などの情報を脳がうまいこと処理して対応します。一方で、乗り物は受動的な刺激を連続的に受け続けることになるのですが、特に子供の場合は経験も未熟であるために「常に新しい変化との調整」に追われている状態になります。
自分で運転していると車酔いしにくいのは、自分の行動とその結果を一度頭の中で準備してから行動し、その結果のフィードバックを受けとるだけです。言い換えると頭の中で「酔う」準備ができているから、酔わないように頭が処理できる感じです。
一方で、乗り物に酔う人は、自分では予期していない「振動」「匂い」「風景の変化」などの情報処理をひたすら続けています。脳処理が限界をきたして、変化を受け入れたくない状態が「自律神経のバランスを崩す」という信号になって、気持ち悪さなどに繋がります。乗り物酔いの怖いところは、ほとんどのシーンで「途中下車して情報を遮断する=脳を休ませる」ことができないために苦しいのです。
だから、一番手っ取り早いのは「寝る」ことで視覚情報を遮断し、揺れを意識せずに脳を休ませることですが、一度気持ち悪くなった脳は異常警報を鳴らしている状態なので、眠れません。
乗り物酔いの初期症状
乗り物酔いは早めに対策をして「自律神経」および「脳」を休ませてあげることが大事です。子供は自分で発信しづらいので、周囲の観察で対応できることが望ましいです。
- なまあくび
- 冷汗
- 顔色の変化
- めまい
乗り物酔いの対策
簡単に言えば、情報量を減らすことが一番です。
- 換気する(臭い刺激を減らす)
- 遠くを見る(振動緩和、視覚情報の変化を減らす)
- 酔い止めを飲む(嘔気軽減)
「遠くを見ろ」というのは視覚情報の変化を減らすこと。「目を閉じる」も効果がありますが、一度気持ち悪くなると「振動」などの情報に集中してしまうことにもつながるので、やはり初期症状の段階で対応するのが一番です。
空気清浄機で解決するのか
車酔いがクセになっている人は、「車に乗る」ことへの抵抗感から脳が車酔いすることに慣れてしまいます。こうなってくると「匂いを嗅いだだけ」「揺れ始めただけ」で気持ち悪くなります。
基本的には乗り物酔いに関しては「三半規管を慣れさせること」、「気分転換を図ること」です。もっと言えば「乗り物酔いしない経験を増やすこと」と言えます。
ただ、乗り物酔いする子供の負担を少しでも減らすために、車特有の匂いを減らすことは無駄ではないと思います。

空気清浄機が役立つ部分は、臭い刺激を減らすことだけ。つまり、根本的な解決にはつながりません。
車載空気清浄機のメーカーごとのお勧め製品

ここからは、車載空気清浄機のお勧めを紹介していきます。
シャープ
シャープはコスパがいいですが、プラズマクラスター推しなので、ここをどう捉えるか。
IG-HCF15
昔のラジオみたいな形ですが、空気清浄機です。なんとフィルターも搭載しているので個人的には使いやすいモデルなんじゃないかと思います。
- プラズマクラスター25000を搭載
- 普通車で約13分、 ミニバンで約20分で浄化
- においモニター、きれいモニターのWセンサーを搭載
- 結構でかい

IG-MX15
- プラズマクラスターNEXTを搭載
- 「おまかせ運転」も「ターボ運転」も可能
- USB電源搭載、車載に限らず職場でも

プラズマクラスターで45分必要だった時間が20分に短縮。結構稼働しないと効果が薄いのね。
カドー
カドーは空気清浄機以外にも、除湿機・加湿器ともに紹介していますが、安定のデザイン。
LEAF Portable MP-C20U

LEDライトは不要な気もするけど、逆に車載・ポータブルだからこそ必要になるシーンもあるということか。
ダイソン
ダイソンもダイソンらしいデザインだが、ダイソンといえば掃除機なので、掃除機くさいとも言える。

Pure Cool Me BP01WS
パーソナル空気清浄ファン ピュアクールミー BP01
HEPAフィルターが、PM 0.1の微粒子までも99.95%捕らえます
- PM0.1の微粒子まで対応
- フィルター交換式
- Dyson Core Flowテクノロジーで風向きを調整しやすい
- 車載用ではないので、電源の取り方を工夫する

空気清浄機として優秀だけど、ポータブルというわけではないので車の中にどうやって載せるかが課題。
ブルーエア
ブルーエアも自宅置き型として最高峰だけど、最高峰に相応しい価格設定なので購入お勧めまではできないのが難しい。

Cabin P2i
- 粒子イオン化技術と高性能フィルター技術を融合した独自技術「HEPASilent( へパサイレント )® テクノロジー」を搭載
- 車内特有の有害物質やアレル物質を99%除去
- わずか3分で車内の空気を清浄
- センサーが空気の汚れを感知し、自動的に最適な清浄モードを選択
- 専用アプリ「Blueair Friend」対応
というわけで、車載空気清浄機としては一級品。あとはコスパとの折り合い。
パナソニック
パナソニックはナノイー。
F-C100K
空気清浄機というよりは「ナノイー発生器」です。
Philips
少し大きめですが、いわゆる空気清浄機の機能を搭載しており、ちゃんとフィルターを通すことで有害物質が除去されます。
- 3層のフィルターで濾過
- 交換用フィルターあり、半年程度での交換
コメント
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タイトル: Twitter詐欺師が友人から1,000ドルを盗んだので、私は彼らを追い詰めました
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