みなさんのところのV6 Dysonも、そろそろエラーが出てくる頃だと思います。我が家でもバッテリーエラーが頻出するようになったので、「互換品」という、純正品ではない製品を買ってみましたので、レポートします。
なんやかんや書きましたが、ハンディクリーナーを買い換えるというのが一番シンプルだとも思いました。

シャークのEvo Powerなんて小型だしおしゃれなのでDysonちょっと違うと感じたら検討の余地あり!
私が購入したYaberのバッテリーは現在販売されておらず、型番が更新された新製品が登場しています。新製品は初期不良が出ないといいですね。
また、2回目のバッテリー交換記事ではVemicoという商品を紹介しています。こちらもチェックしてみてください。

Dyson V6のバッテリー問題
充電については、散々不満を申した2年前から久しぶりのDyson再レビューになりますが、バッテリーエラーがではじめたので、まずはダイソンのバッテリーについての解説をしていきます。

2年間でバッテリーエラーが頻回に出始める
これまでは特にエラー表示が出ることはなかったのですが、掃除を始めて10秒ほどで自動停止する状態に。

バッテリー充電してなかったかな
と思い、充電を開始し始めるとエラー表示から充電中の表示に。
再び掃除を始めると、しばらくは大丈夫だが、やはり数十秒ほど経過するとエラー表示が発生し停止する。

んーこれじゃあ掃除ができないね。
バッテリーエラーとは
バッテリーエラーは、ダイソンバッテリー(土台となっている部分)のLED表示でわかります。
青色(点灯):運転中
青色(点滅):充電がありません。バッテリーを充電してください。
黄色(点灯):一時的なエラー
バッテリーが不安定になっている可能性があります。温度が安定した場所でしばらく休ませてください。
*この表示が続く場合はダイソンお客様相談室までご連絡ください。
黄色(点滅):充電がないか、一時的なエラー
高温や低温などの影響により、バッテリーが不安定になっている可能性があります。温度が安定した場所でしばらく休ませてください。
赤(点滅):エラー
*ダイソンお客様相談室までご連絡ください。
https://www.dyson.co.jp/v6faqbattery.aspx
https://www.dyson.co.jp/v6faqbattery.aspx
今回は、黄色の点灯状態でした。とりあえずネットで検索したところ「バッテリー関連のエラー」で、対策としてはバッテリー交換とのこと。

そんなに使った覚えはないんだけどなぁ
使用時間
だいたい、2,3日に1回、1回20分くらいの使い方なので、個人的には「あまり使っていない」感じになるのですが、それでも2年間が限度だったみたいです。

もともとバッテリー運用には不満があったけど、寿命のことまでは考えていなかったね。
保管方法
後述で、「ダイソンのリチウム電池を長持ちさせる方法」を説明しますが、うちでは「充電コンセントに繋ぎっぱなし」で、かつ「人目に触れないような棚の奥にしまい込む」という感じで保管していました。

もしかしたら、熱がこもりやすい場所だったかもしれないな
エラー回避方法
実際にエラーが表示された場合は、必ずしも「バッテリー交換」だけが対策ではないので、いくつか試してみましょう。
バッテリーや本体の温度・室温などを確認する
バッテリーエラーだからと言って、すぐに充電し始めると危険な可能性があるので、まずは本体やバッテリーに外観的な変化がないか確認しましょう。充電していたコードについても確認してみましょう。

まずは、目視からですね。
目視の確認ポイント
- コードに損傷はないか
- バッテリーが膨らんでいないか
- 過度に熱くなったりしていないか
- 本体からバッテリーが外れそうになっていないか
- ネジは止まっているか
充電してみる
バッテリーを触っても特に問題がない(熱くない)、安全が確認された場合は、再度充電を開始することでエラー表示が消える場合があります。
ただ、システムエラーややハード損傷による過充電の場合は充電により症状が悪化する場合があるので、その時はおとなしくダイソンに電話しましょう。
MAX使用を控える
Dysonの魅力は半減以上となりますが、吸引力を捨てて普通モードで使用することでエラーが起きない場合があります。この場合は、バッテリー異常というよりはバッテリー温度上昇によるエラーである可能性もあります。
気温が原因の場合も
ちなみに、少し涼しくなってから使用すると比較的長持ちするように。場合によっては気温差によってエラー表示が起きていた可能性もあります。
ダイソンバッテリーについて
ここからは、ダイソンのバッテリーに関する基本的な情報をまとめていきます。
ダイソンのバッテリーはリチウム電池
ダイソンのバッテリーはリチウムイオン電池です。なのでスマホなんかと同じイメージで、使用(充放電)回数が概ね決まっています。
1,200回の充放電に対応
メーカー記載では、1200回の使用が可能であり、毎日使用してもおよそ3年ほどバッテリーは維持できる計算になります。しかし、使用環境により、バッテリーへの負担は異なり、想定よりも短い期間で劣化し始める場合もあります。

でも、交換バッテリーの口コミを見ると、2年程度で交換の必要が出てきた方が多いみたいだね
2年以内なら無償交換
ちなみに、2年以内だとメーカー保証が生きている状態なので、保証書と製品登録がされていれば、ダイソンに連絡すると交換用バッテリーを送付してくれます。まずは、保証書を握りしてめて現在起きている症状について相談してみることをお勧めします。
正規品交換が第一
後述で、代替品(互換品)として別メーカーの安物バッテリーも紹介しますが、お財布と保証期間が許す限り正規品での交換をお勧めします。
バッテリー形状はモデルごとに違う
バッテリーはDysonで統一された規格ではなく、モデルごとにバッテリーもタイプの違うものが使用されています。構造上取り付けることが可能でも、各モデルにあったバッテリーに交換することをお勧めします。
V6のバッテリー
私が持っているV6ですが、バッテリーは以下のタイプで同一となります。
- V6
- DC74
- DC62
- DC61
V6以前
DC31/DC34/DC35が同一のモデルです。ですが、モデルによって、以下の二種類が存在します。
- ボタン脱着式
- ネジ固定式
V8以降
まだ、メーカー保証範囲のはずですが、交換用バッテリーはあります。しかし、V7とV8はバッテリーが違うので、「同じ形だしいいか」とうっかり購入しないように注意が必要です。
バッテリー交換代の推移
機種名 | バッテリー代(税込) |
V6 | ¥8,640 |
V7 | ¥8,856 |
V8 | ¥9,180 |
V10 | ¥12,960 |
V11 | ¥12,960 |
電池の性能が高まるにつれて、値段が恐ろしく上昇していますね。
でも、DysonV6なんて、もう2万円前後の商品なんだから、半分くらいはバッテリー代みたいになってるとも考えられるよね。
バッテリー長持ちの秘訣
ただでさえ高価なダイソン製品ですので、少しでも長く使いたいところ。純正品へのバッテリー交換だと、1万円前後の出費となりますので、少しでもメンテナンスコストを抑えるために実践しやすい対策をご紹介します。
充電しない方が長持ち、ではない

バッテリー長持ちの裏技ってのは、あれでしょ、「ちゃんと使い切ってから充電するといい」ってやつでしょ?

そいつは、ガラケーの時代の「水素ニッケル電池」のメモリ効果です。ダイソンバッテリーなどの「リチウム電池」では、大事なポイントとして「温度管理」と「ハードの保管方法」が挙げられます。
充電回数にも誤解が多い

でも、充電回数が決まってるんだから、少ない回数充電した方がお得なんじゃない?

それも間違いです。充電回数は0から100にするサイクルを1回とカウントするので、0から100のフル充電を1回するのも、80から100、つまり20%の充電を5回するのもカウントとしては一緒です。
充電使用回数の「トリック」には注意が必要
例えば、日本のメーカーにも多いのですが、充電回数の条件を変えてくるパターン。

例えば、「1日10分の使用時間を想定して」充電回数を表記した場合は、フル充電から使い切るまでの「1回」とは意味合いが異なってきます。

「バッテリーを50%しか使わない充電回数1回分」なら、バッテリーへの負担は半分だけになってしまうもんね。


現在は表記がなくなりましたが、過去にパナソニックや東芝が、ダイソンに負けじと「充電回数がこんなに多い!」みたいな感じで表記してたら、バッテリーに関する不満がじわじわと増え始めて、今では表記しなくなりましたね。

どう考えても、ユーザーにとって不親切な表記なのに、ちゃんと情報提示もできないなんて日本のメーカーの倫理観は地に落ちてるね
リチウム電池のバッテリーが維持できない理由
- 電極の劣化
- セルバランスの崩壊
ダイソンバッテリーの適切な方法
リチウム電池に大切な温度管理
まずは、環境的なお話をします。電池の消費を加速させる要因として、「温度」というものがあります。想定されている温度よりも著しく高かったり、低い状態で電池を使用することで、リチウムイオンの減少が促進されます。劣化が早くなる要因の一つです。
充電中の使用で加速
ダイソンは電池容量が少ないくせに、なんで充電しながら運転できないんじゃい!とレビューで書いていた手前、大変恐縮ですが、充電しながらの使用は、リチウム電池が想定されているよりも熱い状態で充電されることになります。つまり、電池の損傷を早めてしまう要因となってしまいます。

スマホなんかでも充電しながらゲームすると「熱いな」と思うことがありますが、これが電池にはよくない状態ということですね。
純正品以外で充電すると電池の持ちは悪くなる
同じような理由で、「純正品」の充電器以外で充電した場合、想定以上に電圧がかかってしまったり効率の悪い充電になってしまうがために、電池の持ちが悪くなる場合もあります。ダイソンなんかだと、純正品ではない代替品が多く発売されているので、認証マークなどを確認して「少なくとも安全が保障されている製品」を選ぶようにしましょう。
ハード(本体)の保管方法
続きまして、電池を長持ちさせたい場合の保管方法について説明します。
保存状態での劣化
実は、リチウム電池というのは、保存しているだけでも劣化が進行していきます。
満タンまで充電、が危ない
リチウム電池は電圧がかかることで化学変異を起こすが、過充電(満タン)の状態だと、コンセントから外したとしても、バッテリー内部は高い電圧が維持されたままとなります。

使っていなくても、電池が満タンだと使っているような状態がしばらく続くということだね。
空っぽでもよくない
完全放電となると、放電しないような保護回路が起動します。過放電状態となると、電池として機能しなくなってしまうんですね。惑星探査機の「はやぶさ」が行方不明になりましたが、過放電状態から充電不能となっていたことが明らかにされています。
https://jpn.nec.com/products/bizpc/support/information/batterypack/index.html
バッテリーを交換する
では、実際にバッテリーを交換しようと思いますが、私のようにお金をケチって「互換品」のバッテリーを使用するのは大丈夫なんでしょうか。
互換品(代替品)でも大丈夫?
結論から言えば、互換品の場合は「かなり大きなリスクを背負う」ことになります。
過去には複数回の出火事故を起こしている
経済産業省からもしっかり通告が出ている通り、純正品ではないバッテリーを使用したことが原因とみられる火災が8件発生しています。
ちなみに、全て同一のモデルから見られていますが、販売元やメーカーが異なるので、製品事業者の表示を確認してくださいとのこと。
同じ製品が複数のブランド名で販売されているとみられています。また、これらの他社製バッテリーパックには、製造事業者として、SHENZHEN OLLOP TECHNOLOGY CO.LTDの表示が確認されています。
https://www.meti.go.jp/press/2019/08/20190809005/20190809005.html
https://www.meti.go.jp/press/2019/08/20190809005/20190809005.html

これは、「やっぱり中国製って粗悪品!」というイメージにつながりかねないね。。。
あえて選ぶなら認証マーク付きのものを
ちなみに、安全品質として認証マークがつけられるのは以下の通り。最低限、PSEマークのあるものは選びましょう。
PSEマーク
サムスン社製のスマホバッテリーが爆発した事件は多くの方の記憶の片隅に残っていると思いますが、そのあたりから、バッテリー関連の安全性を見直す動きが出始めました。
PSEマークは、電気製品の安全性を帰省する法律によって定められた認証マークです。充電は「火災」に直結する事故が多く、人命にも関わることからPSEマークのないものを販売することはできません。
ただし、外国製のもので海外製品に取り付けられたバッテリー製品に関しては表示義務の対象から外れることになります。
https://media.fashion-balloon.com/articles/mobile_battery_pse
CEマーク
CEマークは、先のPSEマークの「ヨーロッパ」バージョンです。注意が必要なのは「自己宣言」でマークの使用ができます。
CEマークの評価基準に見合っているかを確認して、第三者認定機関による審査が不要なものであれば自社で適合性を評価して「適合宣言書」を作成することでCEマークを貼付することができる(種類のものも)あります。
FCC
FCCは、アメリカの無線電波法の規制に関する認証で、北米向けの電子機器に必要な認可になります。
WiFi (WLAN), Bluetooth, Short Range device, セルラー通信等の無線機能を搭載した製品が上記規制の対象となります。 製品としては、以下のものが含まれますが、これらに限定されるものではありません。また、無線を搭載していない製品でも、条件により申請が必要となる場合がございます。
https://ctech.ul.com/ja/services/global-market-access-gma/アメリカ/
私が調べたところでは、ダイソンのバッテリーに必要な認可かは確認できませんでしたが、対象商品として家電製品もあげられてはいます。
RoHS
電子機器における、特定有害物質の使用制限に関する欧州連合の指令のことで、ダイソンのバッテリーの場合は「制限される物質の使用がないか」などの項目についての認証で関わっていると予想されます。(なぜ取得したか、などは商品情報にはないため)
セル(電池)はメーカー品のもの
メーカー品、というのもあまり言及しづらいところはあるのですが。
- Sumsung
- ソニー
上記のメーカーのセルであれば大丈夫、と謳うバッテリー販売業者もあるようですが、正直なところ「嘘つかれたら元も子もない」ので、純正品を購入して起きた事故は「メーカー」に責任を投げつけられる状況の方が安心して使用できると思います。
互換品「Yaber」のバッテリーレビュー

と、散々脅しておきながら、自分は安いものを買うという。
まずは開封してみる
ものが入ってない、ということはありませんでした(当たり前か)

各種認証マークは確認
疑い始めたらきりがないけど、認証マークなどはあります。

SHENZHEN OLLOP TECHNOLOGY CO.LTD
SHENZHEN OLLOP TECHNOLOGY CO.LTDの印字はないみたいだけども。
付属フィルターの質はイマイチ
見た目は大差なし

しっかりはまらない

大変残念ながら、付属フィルターは「微妙にサイズが違う」ようで、うまくはまらず、1mm程度ですが上部が浮き上がっています。

そのくせ、取り外せなくなって結構焦る
最終的には赤点滅エラーでグダグダ
なんか、フィルター変える作業あたりで、電源が入らなくなる不具合発生。

一瞬、フィルターが悪さしてんじゃないかと思ったけど、純正品でも変わらずアウトなので如何ともし難いですね。
バッテリー本体の交換前に
バッテリー自体は、ちゃんと充電まではできましたが、エラーが発生してしまったため、バッテリー交換どころではなくなってしまいました。

、、、こんなことって、ある?
無料でダイソン純正バッテリーを手に入れる方法

というわけで、後日談。ダイソンに電話したら普通に純正バッテリーくれました。一応経緯だけまとめておきます。
赤点滅は即電話のサイン
バッテリーエラーのサインについては先述の通りで、「充電用LEDの赤い点滅」はダイソンのカスタマーセンターに電話しないといけないサインです。

電話とか億劫だなぁ、やだなぁ
と思ったら、一応オンラインやメールでの対応もできます。ただここ数日間に関してはオンラインサービスが全て機能しておらず泣く泣く電話しましたけど。
結論から言えば「ほぼ貰える」
症状のいかんに関わらず、「バッテリーの調子が悪い」「赤く点滅してる」「12回以上点滅する」このやりとりだけでバッテリーが送付されます。
複雑なエラー番号などないみたいなので、バッテリーの持ちが悪いと感じたら、とりあえず電話しておけばバッテリー送付の流れになるはずです。
キーワードは赤点滅12回以上
どうやら、赤点滅12回以上がバッテリーエラーの表示のようです。嘘をつくことはないと思いますが、どうしてもダイソンのバッテリーが無料で欲しい場合には「裏技」となりそうですね。
ダイソン買ったら製品登録しておこう
また、購入日がわかるとスムーズですが、今時、物理的にレシートを保存しておくとか面倒。
ダイソンは買った時点でメンバー登録しておけば向こうもすぐに情報を引っ張ってこれるし住所行ったりする手間がほんの少し省けるのでおすすめです。

登録しておかなくても、電話の際にだいたい購入した日を伝えたら大丈夫だった、という話もありますが、スタッフの手腕次第かと思いますので登録がベター。
交換作業は思ったよりも手間
手間、というよりもある一点において死ぬほど大変でした。
交換作業手順はシンプル

手順自体は簡単です。
- ダストボックスを取り外す
- 握り部分とダストボックス側の「バッテリー」を固定している2本のネジを外す
- バッテリーを外す
- 交換用バッテリーをつける
- ネジで二箇所固定する
ネジ固すぎて外れない
やられました。ネジ固すぎてどれだけ力を入れても回らない。そして、ネジがドライバーに負けてバカになるという事態に。
最終的に、ドライバーを変えて二人掛かりで回してなんとかなりましたが、二度とやりたくないなこの作業は、という感想。
ネジの止め方次第でもあると思いますが、おそらくV6は構造上、ダストボックス側のネジは力が作用しづらいので割と誰でもしんどいと思います。
こんなに頑張るくらいなら買い換えよう
私は無事交換できたのでよかったのですが、「なんだか面倒だな」と思ったら、適宜買い替えもおすすめ。ツインバードなんかは安くてモデルチェンジも早いので、2年ごとに買い替えも可能かと。

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