風呂のカビと闘っていたら、寝床までやられたという話。

布団乾燥機、持ってます?
わたしは「布団は天日干し」だと幼少の頃より仕込まれていたので、実家では屋根の上に布団を投げ出し、一人暮らしでもベランダから布団を放り出し、結婚後もとにかく布団を干さずにはいられない性分です。

でも、天日干しって、外の土埃や花粉をもらってくるし、ダニは出ていかないし、いいことないんだよね。
というわけで、おすすめの布団乾燥機で、布団干しの労働から解放され、有意義なふかふか布団ライフを満喫しようと思います。
ズボラなわたしにお似合いの布団乾燥機

先に結論から申し上げると、わたしが購入したのは日立の布団乾燥機。ズボラ主夫には、マットレスタイプがおすすめです。
日立の布団乾燥機の特徴
- 箱型のすっきりとしたデザイン
- 3Dブローで温風気流が行き渡る
- 両面乾燥が可能
- 各種お任せ設定が豊富
- アタッチメントにデオドラント剤を仕込める
というのが、日立製の布団乾燥機の特徴です。
日立の布団乾燥機は買いか

「買い」まではいかないですね。
用途に合わせて要検討です。
ただ、一つ言えるのは、「我が家にはマット式は無理」ということ。
わたしの経験から、マットがないタイプの乾燥機の選び方として、以下のポイントに注目すべきだと思いました。
- どこを乾燥させるか
- 布団乾燥機以外の機能は求めるか
- 値段はどれくらいまで許容できるか
日立がお勧めできない理由
お勧めできないわけでもないのですが、推薦もできないその理由を簡単に説明します。
- コスパは良くない
- アタッチメントがでかい
- その割に熱風の循環が悪い
- 筐体がでかい
コスパについては、その時の値段の変動にもよるので、「思ったよりも安い」って感じなら買っても後悔はしません。
剥き出しコードが残念なデザイン

なぜ、前面はあんなにすっきりとした仕上げなのに、背面の野暮ったさはなんなのよ。
ボタンを押すだけの使い勝手の良さ

ただ、カッコよくはない。
後、上蓋が閉まらなくなったので、少しカパカパしています。
布団乾燥機の選び方
布団乾燥機を選びたいなら、下記のフローチャートで「自分に合ったもの」を選びましょう。
布団乾燥機フローチャート
まずは、ざっと布団乾燥機の選んでみましょう。
マットがいるかいらないか
マットがいる場合は、三菱製になります。一瞬でも「マット仕込むの面倒」と感じたなら、マットのないタイプから選びます。
安い方がいいか
安い方がいいのは当たり前ですが、ここからはどこまで機能を盛り込むか、が焦点となります。個人的には布団乾燥機はタイマーと温風を可能な限り行き渡らせることができればそれでいいので、最低限の機能で考えたい。
アイリスオーヤマ
値段が安いで決めるなら、アイリスオーヤマです。特に難しいこと考えず、ここが一番の正解ではあります。
布団乾燥以外の機能がいるか
なんでもできる布団乾燥機、なら、一度パナソニックの製品ページをご覧ください。
ざっと値段も把握したところで、ベストマッチを探していきます。
マット式のマットレス式
布団乾燥機には「エアマット」が付属されており、マットに暖かい空気を流し込むことで布団を乾燥させるものがあります。というか、わたしのイメージする布団乾燥機はこのタイプです。
ですが、現在の主流は「マットのない」布団乾燥機。

わたしが購入した日立の布団乾燥機は、いわゆるマットのないタイプ。5年ほど使い込んでますが、そのメリット、デメリットなどを説明していきます。
マット式は設置が面倒
これ、布団全体を温めるときにはすごく便利なんですけど、セッティングが面倒なのが難点。
片付けも面倒

わたしとしては、奥さんが布団をあっためるためにマットを引っ張り出して、使い終わった後にぐしゃぐしゃっとして足元にぽいされたものを、寝る前に片付ける作業が、一番しんどいんです。

夜勤の後だから仕方がないでしょ!
というわけで、マット式は我が家には不向き。ちゃんと片付けられる伴侶を持った人にだけ許された神器であるのです。
布団全体を温める必要はない
あと、実は布団って「暖かすぎると眠れない」んですよね。
眠りと布団温めのメカニズム
眠っているときには人間の深部体温は下がります。逆に、指先など末端は暖かくなりますが、これは深部体温の熱を逃すために手足から放散しているためです。深部体温が下がることで、人間は活動量を抑えようと眠気が訪れます。
https://www.terumo-taion.jp/health/sleep/01.html
寝ようとしたときに寝苦しいと感じるほど暑い場合は、熱が放散されずに眠気が訪れません。また、熱帯夜に暑くて起きてしまうのは深部体温が室温で下げきれずに熟睡できないから。
睡眠には電気毛布よりも布団乾燥機がいい
布団が常時暖かいことで、かえって眠りが浅くなります。わたしは長年電気毛布を利用していましたが、夜間の中途覚醒が多いのは実は「体温が下がりきらないから」だったんです。
布団乾燥機で温めた場合、熱は放散していくので、夜間は自然と温度が下がります。寝床に着くときには、不快な「ヒンヤリ感」を取り除く程度に温めておくことで、自然とちょうどいい「睡眠環境」が出来上がるというわけです。
マット無しタイプの弱点
マット無しタイプを使用してきて感じた弱点です。ただ、メリットとの裏返しなので、全てを解決する製品を求めるよりも、「自分にあった特徴」を掴むことが大事。
途中で微調整しないと足元は冷たい
先述の通り、眠りに関しては布団全体を温める必要はありません。しかし、わたしのようなズボラで不注意な男は、つい、適当に温風ノズルを布団にぶっ込んで放置し、さぁ寝ようと布団に入ると上半身ばかありが暑くて寝苦しく、肝心の足元は冷たいので布団をひっくり返して対応したりしています。

でも、足元を枕側にするのを嫌がる人もいるよね
というわけで、簡単なノズル式といえど、快適な睡眠環境を整えるためには、微調整は必要。
自宅のコンセントがベッドの足側にない場合は、ノズルが足元まで届かない場合も。使用環境によっては、マット式もしっかりと検討する必要があります。
メーカー別マットタイプ区分
マット無しタイプ
- アイリスオーヤマ
- シャープ
- パナソニック
- 象印
- 日立
マットあり
- 三菱電機

今は、マットありなら三菱一択。マット無しはコストと機能面で選択していく感じですね。
布団全体のカビ対策はできない
布団を温める理由は、「良質な睡眠」の獲得だけではありません。

むしろ、今回の我が家のケースだと、「カビ」対策できないとダメだよね。
新築だと布団はカビやすい?
新築だから、ということではないのですが、気密性の高い住宅の場合、外からの湿気に強い分、家の中の湿気は逃げづらいのです。

そのために空気循環をしっかりと考慮した家づくりが必要なのですが、わたしのようなローコスト住宅では全てを叶えるのは難しく。。。
狭い寝室に家族3人が川の字で寝てるもんだから、夜間の湿気生成速度が半端ない。常に換気扇を回す必要があるのですが、寒い日は、やっぱり換気扇消しちゃうんですよね。
すると、朝方には窓がビッチョリと結露しており、「あれ、結露しないって何だったんだ」とゲンナリするところ。湿度計が100%だったときの絶望感。
カビの温床は放置すると、永遠とカビ胞子を撒き散らすので、カビた布団は有無を言わさず捨てましょう。
布団乾燥機でのカビ対策
わたしの布団がかびたのは、ちょうど人の背中のあたりだけなので、湿気が篭りやすいところだけしっかりと乾燥させるように心がければ要らぬ心配だとは思います。
ですが、やはり乾燥させる部分が局所であるのは事実なので、カビの温床を少しでも減らしたい場合はマット式がお勧めです。
布団乾燥機でのダニ対策
そういえば、ダニ対策というパターンもありましたね。

あの、天日干しで布団パンパンするとダニが潜るだけで効果なしってことくらい、知ってるよ!
クリーナーを探しているときに結論は出ましたが、ダニは「高温乾燥」して「吸引力」で吸い出すのが一番です。
布団の乾燥を保つ
まずは、ダニの動きを止めるために高温乾燥で可能な限りやっつけます(どうやっても、全員は倒せません)。
掃除も大事
ダニの死骸はしっかりと吸引しておくことで、次なるダニの繁殖を予防できます。また、ダニなどのタンパク質でアレルギー症状を起こす方もいるので、何にせよ清潔な状態を保つためには「布団の掃除」も大事なわけです。

布団を乾燥させても、ダニは良質な寝床を探して逃げ、落ち着いた頃に戻ってきます。
定期的に「乾燥」と「吸引」を繰り返して対策する必要があります。先にあげた「マットタイプ」の方が温度ムラがなくダニの逃げ場も減らせますが、「面倒」だと人は継続できないので、この辺りは「自分で継続してできる」方法で考えるのが一番です。

ぶっちゃけ、マット式じゃなくても毎日乾燥させるのは面倒なくらいだからね。。。
布団乾燥機に求める機能
布団乾燥機まで多機能化させてどうするつもりなんだという気もしますが、今の布団乾燥機、いろいろできます!
「布団」以外も干すかどうか
わたしの住まいは新潟で雪国の場合、みなさんすでにお持ちかと思いますが、意外と都会の人が持っていないもの。

靴の乾燥機。
長靴を乾燥させるために新聞紙つっこんでおいたのはわたしが幼稚園の時まで。以降は靴は乾燥機にかけるものでした。

靴は乾燥させておいた方が臭いの対策にもなるよ。

靴によっては温度がダメージとなる場合もあるので、注意が必要ですけどね。
臭い対策機能

アロマ炊いたりするのもありますけどね。この辺り、ほぼ使いませんからね。
良い匂いにしたいときは、別途、自分の好きなアロマグッズを用意するのが無難。
騒音
布団乾燥機は、いわば大きなドライヤーなので、電気代がかかる上に、何よりうるさい。布団乾燥機使用中に寝室にいるパターンはあまり想定していませんが、赤ちゃんが寝ているところで使用することを考えている場合は「静音モデル」に注目するのもいいと思います。
洗濯物の室内乾燥は無理
無理ではありませんが、あまりにも無駄が多い。
除湿機の除湿機能と、布団乾燥機の役割は別物です。

ドライヤーを当てれば衣類も乾燥しますが、日常的に洗濯物にドライヤー当てる人はいないでしょうよ。

布団乾燥機の各メーカーの特徴
いつもランキングというキーワードを混ぜ込むのですが、布団乾燥機は「どれが一番」ってのがないので、それぞれの特徴で「こんな人だったらこれ買おうよ」みたいな感じでお届けしていきます。
マットありタイプなら三菱電機
まず、カビもダニもしっかりやっつけたい方で、マットタイプも許容できるマメなあなたには間違いなく「三菱電機」の製品がお勧めです。

マット全体を高温で温められるのは、実質、三菱電機だけだと思った方がいいでしょう。
廉価版にするか高機能モデルにするか
唯一悩むとしたら、三菱電機は2通りの布団乾燥機モデルを展開しています。
廉価版で問題なければ
基本的に、布団乾燥機でやることは一緒なので、ほとんどデザインの問題ともいえます。人前で使うものでもないので、とりあえずは安い方を検討しましょう。
高機能モデルのフトンクリニック
ブランド名まで付けてもらっている、三菱の「フトンクリニック」。製品に自信があるのがみてわかるのですが、割と細かいところにも拘っています。
- 専用マットの質がいい
- 布団全体を60℃キープできるのはこれだけ
- 枕専用マットあり
- 部屋の温度感知機能
- 靴乾燥ノズルあり
- 臭い・アレルゲン対策に「銀ナノアレルパンチフィルター」搭載。
- 洗濯物を速攻乾燥させるマット挟み込み方式
機能を羅列するだけでも疲れるのですが、とにかく、多機能。マット挟み込み乾燥はやや強引に感じる。
コスパで選ぶならアイリスオーヤマ
コスパ部門ではありますが、機能面も優秀。ノズル式で布団の中にノズル入れるだけというセッティングが嘘みたいに簡単。ノズルの形状が「掛け布団を持ち上げる」ようになっており、熱風の循環についてもよく考えられています。
ツインノズルとシングルノズル
やすけりゃいいや、って場合のみシングルノズルで、基本的には吹き出し口の二つあるツイン(ダブル)ノズルのタイプを選びましょう。
足元だけの場合でも、吹き出し口が二つあると、布団二枚一緒に「温め」ができるのは便利です。
日立は3Dブローで隅々まで暖かい

暖かく、ないんですけどね。ただ、ノズルアタッチメントの構造を見ると、他社よりも布団の中に空気が循環しそうな「雰囲気」はあります。
デオドラント剤なんか使わない
再三書いていますが、付属されたデオドラント剤ですら使ってません。
コンパクトで持ち運び便利な象印
吹き出し口一体型で、実にコンパクト。
パワーがないわけではないが、温風を布団内に行き渡らせる構造がないため、布団全体を乾燥させるには荷が重い。
キノコヘッドのシャープ

海賊の通り名みたいだな。
多機能を謳っているが、基本的にはきのこアタッチメントを使用した布団乾燥だけ。デザインも布団乾燥機らしくないのは好印象。
シャープならではのプラズマクラスターなんかの機能もありますので、シャープ好きなら買い。
オールラウンドプレイヤーのパナソニック
いつだって高機能の、痒いところに手が届きすぎて値段が高くなるのがパナソニック流。実はマット式もあり、こちらの値段が安いので本当はマット式を勧めたい。
高機能モデルの機能列挙
- 速攻乾燥機能あり
- 空間を作って温風を隅々まで行き渡らせるノズル
- ロングホースで1mまで対応
- ルーバーから靴や衣類の乾燥もこなす
- 安定のナノイー搭載
ツインバード
わたしがこよなく愛するツインバードは布団乾燥機もリリースしております。
山善
安さ満開の山善。とりわけ機能面は特筆すべきことはないので、Amazonのセールなんかに合わせて安かったら、といったところ。
タンスのゲン

タンスのゲンって、もう何屋さんなのかわからん!
ノズルが特徴的なのと、安全装置で温度上昇や転倒時に自動電源OFFできる。
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