Wi-Fiルータを買い換えたのですが、今やルータにUSB接続でHDDがつなげる時代になっておりました。
なんだかよくわからん話が始まったと思われた方、実はこれ、Macのタイムマシンの話なんです。
バックアップは突然の故障に備えるために、いついかなる時でも安全に保存される環境が大事なんです。
これが、専門的な知識がなくても、簡単に、しかもお金がほとんどかからずにできるので感動した話。
タイムマシーンの基本的な使い方
Time Machine(タイムマシン)の設定はすごく簡単です。
Macバックアップのために用意するもの
- Mac
- 外付けHDD
これだけです。バックアップソフトであるTime Machineは最初からMacに入っているので大丈夫です。
TimeMachineの設定方法
まず、外付けHDDの準備だけしておきます。と、いうのも、何も準備せずに外付けHDDを使用すると、容量いっぱいTime Machineで埋め尽くされてしまいます。
最初にパーテーションで「Time Machine専用領域」と、「そのほかのMac用のデータ保存庫」に分けておくと便利です。
Time Machine作成にオススメの容量
元々の容量の2倍もあれば十分です。
私の場合は、500GBのパソコンなので、1TBの保存容量が確保された記憶媒体を用意しておけば十分です。HDDはもはや1TBの低用量はあまりみつからないので、普段使いも兼ねて2〜3TBのものを用意すれば十分ですね。
ちなみに、1TBでもSSDで用意するとものすごく値段が上がるよ!
Time Machineだと、過去のたくさんのデータが保存されることになるので、容量はたくさんあっても困ることはないです。ないのですが、実際にバックアップしたくなる場面は「故障時」の対応なので、直前のデータが復旧できれば100点満点です。
初回バックアップ作成時に多量の容量が必要
ちなみに、タイムマシンに必要なデータは、初回は全部バックアップを取るため、Macに入っている全てのデータを保存する容量が必要になります。
ただ、毎回全てのデータを保存するわけではなく、2回目以降は更新されたデータのみバックアップされる仕組みなので、思ったほど容量は不要になるわけです。
緊急時に力を発揮するUSBメモリ
初回バックアップに500GBのデータ容量が必要になるので、最低でもポータブルHDDの準備が必要になります。
ただ、ポータブルHDDの持ち合わせがない時ってありますよね。
そんな時に、みなさんお持ちのUSBメモリが役に立ちます。
最近のUSBメモリは、1TBを有し、USB3.0に対応するツワモノメモリも登場しております。飛んだイキモノガカリ、ユメモノガタリですね!
スマホやタブレットのデータも貯めるなら
スマホやタブレットのバックアップデータも貯めていくなら、必要量を足し算して、余裕を持った容量のストレージを準備しておくことが大切です。
最近は、スマホやタブレット端末のデータ容量も増えていますが、同時にクラウド機能が成長しているので、クラウドサービスを利用しながら、スマホやタブレットのデータ容量を落として端末価格を下げる方がお得になるケースも増えています。
一般的なご家庭なら、家族分のスマホや、タブレット端末を合わせても、2TBもあれば十分だと思います。ただ、高画像化、動画移行、ネット依存度が高まると必要なバックアップ容量も増えてくることが考えられるので、家庭用には4TBがお勧めですね!
だいたい1万円台でどこのメーカーからでも出ているので、4GBが一番安い価格帯になります。
MacのTime Machineを設定する
ざっくり説明すると。
- システム環境設定にある「Time Machine」の項目を開く
- HDDをMacに繋ぐ
- ディスクを選択する
これだけでOKです。
システム環境設定から「Time Machine」を選択する図解
まずは、システム環境設定、いわゆる歯車アイコンを起動します。
だいたい下のDockに格納されているとは思いますが、なければLauncPadか、上のメニューバーのリンゴマークをクリックして、「システム環境設定」を選択すれば起動できます。
バックアップを自動作成にチェックしておきます(その都度作成する場合は不要です)
「ディスクを選択」から、使用するHDDを選択します
自動でバックアップが始まる
メニューバーに表示する方法
オススメ設定なのが、「Time Machine」をメニューバーに表示することです。
過去のデータを呼び起こす時なんかに、「Time Machineに入る」という項目を使用するのですが、メニューバーにTime Machineが表示されていると、ショートカットできるので時短になります。
先ほどのシステム環境から、「Time Machine」を選択します。
「Time Machine をメニューバーに表示」のチェックボックスにチェックを入れます
これだけです。
Time Machineのデータを復活させる
Time Machineに入る
メニューバーからタイムマシンに入ります。
データを検索する
データを直接検索して復活させてもいいですし、右側に出てくるタイムラインから該当する日付を選んでデータを復活させることもできます。
バックアップデータしかなければ無料ソフトウェアで取り出しを
バックアップデータしかない、でもバックアップデータをすべて保存するにはデータ容量が大きいし、手元に予備のHDDやUSBメモリがない、という場合には、データ復旧ソフトを使って、必要なデータだけを取り出す方法があります。
MacではData Recovery Wizard、iPhoneではMobiSaverを使用した方法を説明していますので、興味があればそちらも合わせてご覧ください。
タイムマシンにオススメしたい記憶媒体
- NAS
- SSD
- HDD
- クラウド
基本的にはHDDによるバックアップが主流です。コスト的にも一番負担が少ないです。全て解説していきます。
タイムマシン用にフォーマットが必要なのは注意
タイムマシンを使用するため、というよりはMacを使用する場合ということになりますが。Windowsで問題なく使用できていたUSBメモリやHDD、実はフォーマットが必要な場合があります。
Macで使用できるメモリのフォーマットは、以下に表を用意しました。
Macのデータメモリーにお勧めしたいフォーマット
まず、簡単に説明します。
- 今使用しているMacだけで使用する人はAPFS
- 古いMacでも使用する場合はMac OS拡張(HFS+)
- Windowsでも使用したい人はexFAT
特に何の気なしにWindowsで使用したHDDやUSBメモリは、NTFSでフォーマットされている可能性があり、使用する場合はフォーマットする必要があります。
Mac | Windows | 詳細 | |
APFS | ○ | × | Apple File Systemの略。現在までの最新版 |
APFS(暗号化) | ○ | × | パスワードをかけます。 |
APFS(大文字/小文字を区別) | ○ | × | データが細かく区別される分、動作しないアプリが出てくる。 |
APFS(大文字/小文字を区別、暗号化) | ○ | × | 上のやつに、さらにパスワードまでかける。 |
Mac OS拡張(ジャーナリング) | ○ | × | 古いMacにも対応。 |
Mac OS拡張(ジャーナリング、暗号化) | ○ | × | パスワードをかける。 |
Mac OS拡張(大文字/小文字を区別、ジャーナリング) | ○ | × | アプリ動作が不安定になる。 |
Mac OS拡張(大文字/小文字を区別、ジャーナリング、暗号化) | ○ | × | 上のやつに、さらにパスワードをかける。 |
MS-DOS(FAT) | ○ | ○ | 4GB以上のファイルは取り扱えない。 |
exFAT | ○ | ○ | Mac/Windows両方使用して、4GB以上使用するならこちら。 |
NTFS | × | ○ | Windowsの基本フォーマット。 |
すでに少し使用しているHDDがある場合は先に中のデータを取り出しておく
HDDフォーマットは初期化するようなものなので、データはすべて消えてしまいます。一度、Macの中にデータを逃しておくか、USBメモリなどを活用してデータを保存しておくことをお勧めします。
AirMacTime Capsuleはどうか
Time Capsuleというのは、Apple純正のWi-Fiルータに、バックアップ用のHDDを搭載したものです。つまり、Time-Machineをワイヤレスで、設定不要で使用することができる製品となります。
ですが、2018年5月に、AppleはWi-Fi事業から撤退することを表明しました。今後、新しいTime Capsuleが開発されることはないということですね。
なので、今では、Apple 純正のWi-Fiルータは存在しないということになります。
似ているけど違うAirMac
先ほどのTime Capsuleというのは、Air MacというWi-Fiステーション(ルータ)にHDDを内蔵してバックアップデータを保存できるようにしたものでした。
Air Macという、Wi-Fiルータ機能だけのApple製品もあります。
- Extreme
- Express
という2タイプで展開していました。
Wi-Fiルータの機能が知りたい
最近、TP-linkのArcher A9をMacで使用するために購入しました。こちらの記事に、2019年のWi-Fiルータ購入に参考になりそうな機能などまとめました。
Extreme
Expressよりも高い分、最新のWi-Fiワイヤレス規格である802.11acに対応していることが最大のメリットです。デュアルバンドにも対応しているので、無線電波の安定性が違います。
Express
こちらはコンパクトでお求めやすい価格で、一人で使用する分には問題ないルータですね。
外付けHDD
持ち運ぶ必要がなく、大容量のデータを取り扱う場合は、第一選択としてHDDの利用を検討します。
SSDに比べてしまうと、大きさや駆動音などが気になることもありますが、今回のようにバックアップ目的であればコストが安く容量の多いHDD(ハードディスクドライブ)がお勧めです。
ちなみに、SSDは機械で駆動しない分、HDDよりも壊れにくかったりしますが、一方で記録できる部分が経年劣化するので、HDDを定期的に交換した方が2019年は安上がりです。
お勧めHDDはBuffalo HD-AD4U3
正直なところ、HDDに関しては3年ごとに買い換えるくらいのものなので、安くてそれなりにエラーが出なければなんでもいいです。
私はBUFFALO製品で今のところ壊れたことはないので、とくに価格差がなければこれまでの経験からバッファロってます。
外付けSSD
もし、バックアップデータを持ち運んで移動先のMacを自分専用にカスタマイズしたい、という場合はSSDの利用も検討してもいいかもしれません。
また、バックアップ以外にも、移動先で大容量のデータを取り扱いながらバックアップを保持する必要がある場合には、外付けSSDの購入を検討してもいいでしょう。
いずれのケースにおいてもレアな状況なので、「あっ、この時必要そうだな」というシーンがすぐに思いつかない方であれば、HDD購入がベターです。今では、移動先はクラウドでバックアップを取って、自宅に戻った時に自動で外付けHDDにバックアップされる状態を作ることは簡単ですからね。
動画を撮ってその場ですぐに編集して放映する、くらいの使い方をする場合には外付けSSDが必要でしょうね。
お勧めのSSDはSandisc Extreme900 ポータブルSSD
あえて外付けSSDを買うシーンというのは、かなり限られているとお話ししました。
外付けSSDを買う場合は、コストよりもパフォーマンス。
- セキュリティ
- ポータビリティ
- 耐久性
とにかく、上記3点がクリアできていないものは買わない方がいいです。
んで、全部完璧にクリアすると、SanDiskのExtreme900になります。
コストのことは言わない約束だ。
HDDとSDDの違い
一覧表にしてみましたので、ご参考に。
HDD | SSD | |
保存媒体 | ディスク | チップ |
価格 | 安い | 高い |
容量 | 多い | 少ない |
駆動音 | 振動音 | ない |
処理速度 | 遅い | 早い |
発熱 | 多い | ほぼない |
耐衝撃性 | 弱い | 強い |
寿命 | (少し)短い | 長い |
重さ | 重い | 軽い |
Time Machine over SMB Specificationとはなんぞや
詳細についてはこちらに記載されているのですが、英文なのでしんどいです。
Time Machine over SMB Specification
ざっくり説明。
Apple公式のファイル共有方法の記事になります。
NASも検討してみて
上記SMBうんちゃらの理解が乏しくても大丈夫です。結論から言えば、「Mac対応」となっているものを選べば、失敗することはありません。
ここではMacユーザーに人気が高く信頼性もあるSynologyを紹介しておきます。
コメント
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