まずは概要だけさらっと埋めておきます。日本でも実装が決まれば情報を埋めていきます。
Amazon Lunaとは

まずは、Amazon「Luna」の基本情報から。
どのようなサービスか
Lunaは、GoogleのStadiaやNVIDIAのGeForce NOWなどと同じく、クラウド上でゲームを処理し、ユーザーが所持するデバイスの性能に依存せずに遊べるサービスとなり、AWS(Amazon Web Services)のサーバーを使用する。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1279058.html
私は個人ブロガーなので、平気で他所様の記事を引用するのですが、ニュースサイトは端的に情報が取れるのでいいですね。
Lunaに関して特徴的なポイントとして、以下が大事。
- クラウド型
- マルチデバイス
- AWS
この辺り、「ほー」と感心する方もいれば「さっぱり」中田もいると思うので、簡単に「Lunaが他のゲームプラットフォームより気になる」ところを書いていきます。
AmazonのAWSはすごい
マルチデバイスは、Apple Arcadeとの差別化で、Amazonとしてはデバイスを売りたいわけではないので、これも実にAmazonらしい選択肢の多様性が魅力的。言い換えれば、AndroidでもiPhoneでも、Amazonで安いPCやタブレットを買ってもプレイできるという敷居の低さがいいですね。
クラウド型はStadiaと一緒。ただ、特徴的なのが、ネット網として最強クラスのAWSを利用していること。
AWS(アマゾンのサーバーサービス)は様々なビジネスで利用されており、イメージするなら本社1箇所のサーバーではなく、各市町村にサーバーがある状態で、クラウド型の低遅延ゲームサーバーとして利用するなら最強クラスです。サーバーの過集中が抑えられることと、障害やデータの保存性に強いため、この点では他のゲームサービスを圧倒するプラットフォームであると言えます。
比較しべきはAzureとGCP
ちなみに、どれくらいのサービスレベルなのかと言えば、GAFAMの仲間たちでさあるGoogleの「Google Cloud Platform」やMicrosoftの「Azure」というサービスに比肩しています。

AWSはトップシェアで3割程度、歴史も長く定評があります。

ゲーマーなら、AWSの障害でゲームができなくなることがたまにあるけど、そのAWSってのが、このAmazonのサービスなわけです。
専用コントローラ Luna Controller

Amazonの強いところは、念のため自社製のLuna Controllerを発売するわけですけど、「別にこれが売れなくても、Amazonで買い物してくれればいいよ」という姿勢でできること。

とりあえず参入しやすい低価格帯のプロダクトだけをリリースして、サービス契約まで漕ぎつければ御の字、興味があってAmazonを覗いてくれるだけで利益が上がる仕組みがやばい。

コントローラの性能を見て、「やっぱり他のやつにしよう」でAmazonで高いコントローラが売れても利益になるわけだもんね。Amazon、恐るべし。
コントローラーがサーバーと直接データ通信する
ちなみに、このLunaコントローラーの凄いところは、ゲームのハード機にBluetootheで繋がるのではなく、WiFiで直接AWS(Lunaのゲームサーバー)に繋がるので、遅延が少なく感じられること。
ディスプレイと同じタイミングで通信していることになるので、デバイスを挟む必要がなく、より直感的なプレイが可能になるということですね。
ライトユーザー、ファミリーユーザーをターゲット
ターゲット層をAmazonが発表しているわけではありませんが、ターゲット層は「PS5」が欲しい人でもなく、スマホでソシャゲに夢中になる人でもなく、「Amazon Primeビデオを家族で見ている人」であることは明白です。
訴求するゲームがそもそも違うので、全く競合することなく、「ビデオもあらかたみたし、次何しようかな」の隙間時間に入り込めればいいのです。
子供がちょっとプレイしてみて、かつてはゲーマーだった親が「ちょっと貸してご覧」と言って一緒に夢中になれる、そんな時間や空間を意識したビジネスモデルなので、ニッチでありながら新規開拓により幅広いそうに普及する可能性だけは秘めています。
チャンネルでサービス拡充
Amazonプライムは、無料サービスの中に有料のビデオも入れて利益を上げています。無料の棚だけで陳列すると商品が少なく「自分の探しているものではない」と客は離れてしまいますが、有料のものを混ぜて棚を豪華にすることで、買うことはなくても客を引きつけて興味を持って手にする客は増えます。
これは、ユーザーが多様に楽しめる仕掛けとして働いている上に、他のサービス・コンテンツとの橋渡しにもなっているWinWinな提供方法。Amazonは最強の棚を作り上げて、多様なコンテンツをしまい込めるようにして客に提示できるし、客は「少しくらいのお金なら出してもいいか」と購入する機会は増えるし、コンテンツサーバーは自社の商品を手に取ってもらえるチャンスが増える。
Lunaでも同様に、まずはUbisoftという「アサシンクリード」などのゲームが遊べるチャンネルを用意する予定です。今後、Lunaに加わってもいいというディベロッパーやゲームサービスプロバイダーが加わることで、「無料としてある程度遊べながら、今話題のゲームはチャンネルを購入して必要な分だけ遊ぶ」ということが、映画やドラマをレンタルするような形で楽しめるようになります。
利用できる地域
現在は米国だけのサービスとなっています。月額利用料金は5.99ドルということです。
日本の対応は
未定です。日本のオタク文化は世界で花開いて逆輸入する必要が出てきました。
価格は日本では、競合するApple Arcadeが600円、GoogleのStadiaがプレミアム(Pro)プランで9.99ドルなので、ライトなユーザー層を狙うなら妥当な価格設定かと思います。
Lunaのおすすめゲーム
これは、サービスが開始してから。今はまだ情報待ちです。
似たようなサービス比較
早期招待ユーザーのサブスク料金は月額5.99ドル(約630円)。米Googleの「Stadia」は月額9.99ドル、米NVIDIAの「GeForece Now」は月額4.99ドル、米Microsoftの「Project xCloud」(プロジェクト名)は月額14.99ドルの「Xbox Game Pass Ultimate」のサービスの一部として提供する。Lunaのサブスク料金は、正式スタート時に改定する可能性がある。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2009/25/news059.html
価格帯は、どちらかと言えば低価格帯ですが、ゲーム習慣のない方には「定額でゲームするのもな」という抵抗感が生じるギリギリのラインで設定されています。
Stadia
まだ日本でのサービス提供には至っていない、Googleの定額・コンシューマ混在型のゲームプラットフォームです。デザインが良かっただけに、今は「失望期」にはいり、これからどのようなサービスに昇華されるかが注目されています。
Google Stadiaなどとの比較はこちらの記事をどうぞ。

Playstation Now
みんな大好きだったプレイステーション、これからPS5がリリースされるだけに「新しいハード機を使って、どのようなサービスに変化するか」が注目です。
Apple Arcade
iPhoneを軸にデバイス販売から、固定ユーザーに対するサービスの拡充を図り、Apple Arcadeを筆頭にApple MusicやTV+などがパックになったAppleOneをリリース。
Apple Arcadeのサービスについて
Apple Arcadeのサービスに関してはこちらの記事をどうぞ。
Ubisoft
こちらはパブリッシャーで、Playstation NowやStadiaなどにゲームを配信する側の会社。Lunaとの提携も発表されているので、今後の動向に注目。
コメント