iPhoneやMacの標準アプリである、メモの使い勝手が良すぎて多用しています。
ブログの下書きが捗ります!
ただ、iCloudとの連携が強固すぎて、一度データを消去してしまったり、間違ってAll Deleteしちゃった時なんか、即座に同期されてしまって元データは一体どこに行ってしまったのか、悩むことがあります。
この記事では、iCloud系の標準アプリのデータをどうやって復旧するかを解説していきます。
iCloudをバックアップから復旧する方法
iPhoneを復旧さえたい場合
iCloud同期ミスによるメモ以外の復旧方法についてはこちらの記事をご参照ください。
iTunesであれ、iCloudであれ、バックアップさえ存在していればデータ復旧は可能という記事になります。
Macを復旧させたい場合
Macについては、一度iCloudのログイン関連のエラーで、Macをフォーマットして壊しかけた、という記事があります。
また、iPhoneじゃなくても、Macだってバックアップさえあればデータ復旧ができます。
Mac標準アプリのデータは難易度高い
ここで言う、Macの標準アプリとは、メモを筆頭に以下のアプリのことをさします。
- メモ
- カレンダー
- リマインダー
- 連絡先
- ボイスメモ
- 株価
これらのアプリのデータって、どこに保存されているか、意外と知らないものです
PagesやNumbersは、Windowsで言うWordやExcelみたいな感じで保存されているので、個別のデータは簡単にみつかるのですが。
削除してしまったメモはメモ内で復活
後、シンプルにメモを間違えて削除しちゃった場合は、メモアプリの機能で復活できるから安心してください。
iCloudフォルダに「最近削除した項目」というフォルダに、30日間のメモ内容は保存されるようになっています。
保存前なら単純に「取り消す」
これはWindowsのオフィス関連ソフトを使っている方ならご存知だと思いますが、メモにも「取り消す(Undo)」機能はあります。
コピペするつもりで記事を全て消してしまった時なんかは、焦らず「取り消す」にすれば大丈夫です。
上部メニューバーから「取り消す」を選択してもいいですし、メモアプリ起動中であれば、ショートカットキーも使用できます。
「取り消す」ショートカットキー
覚えておくとめちゃくちゃ便利です。
⌘(Command)+Z(ゼット)キー
削除じゃなくて間違えて保存したメモを復旧させたい
メモ復旧は結構大変です。
メモのデータは基本的には「Notes」というフォルダの中にあります。
「メモ.app」が本家の英語だとNotesというアプリだからですね。
.com.apple関連のデータを探す
アプリ関係のデータはgroup.com.apple.ナンチャラに格納されて、特別なファイル形式を与えられているようです。
ちなみに、.com.apple.notesにメモアプリ関係のデータが入っているわけですね。
実データはNoteStore.sqliteに
NoteStore.sqlite関係にメモの実データが入っている模様です。
私のデータの場合は140MByte中の、70MByteがNoteStore.sqliteがデータとして残っています。
notes(メモ)関連のフォルダやファイルは他にもみつかりますが、フォルダばっかりで実際にはデータの入っていないものばかりです。
おそらく、NoteStoreというiCloud(ウェブ)でもアプリでも展開できるApple独自のアプリケーションでしか展開できないデータなのだと思います。
このデータを逐次更新(入れ替え)することによって、コンパクトに、かつシンプルにメモのリストを展開しているようです。
つまり、このNoteStore.sqliteというデータをまるっと置き換えることで、ノートの中身が更新されるわけね
あくまでも予想ではありますが、実際にデータを置き換えることで、数日前のノートを復元することができたので、共有する価値のある情報かと思います。
他の記事も参考にしてみる
色々調べた結果、どうやらメモ帳の実体は
- ユーザー名/Library/Containers/com.apple.Notes/Data/Library/Notes/ の NotesV6.storedata** :独自の拡張子でメモ帳内の情報がファイルに記載されている。一応テキスト形式なので、エディタで確認可能。
- ユーザー名/Library/Group Containers/group.com.apple.notes/ の NoteStore.sqlite** :sqliteファイルでインデックスなどの情報が格納。ここにはあるテーブルにメモ帳の題名と、上記のファイル内の対応する本文のキー情報が記載されている
で管理されているらしい
NotesV7が2018年のバージョンのはずなので、データを探すときにはそちらもアタックしてみるといいです。
TimeMachineに残ったバックアップデータから復元する方法
前述のように、バックアップデータから画像やテキスト、連絡先などのデータを復元するのは、データ復元ソフトを使うことで簡単にできます。
ですが、メモ.appに関しては、記事ごとの個別データ管理することは難しいため、先ほどのように「○月○日のメモを復元」みたいな感じでしかデータ復旧は難しいようです。
メモ全削除などした場合はTime Machineで元データを引っ張ってくる
さて、TimeMachineを使ってメモをまるっと復旧させるには、
- NoteStore.splite
- NoteStore.splite-shm
- NoteStore.splite-mal
これら3つのデータがキーとなります。
これらのNoteStore関連データを置き換えることでメモを復旧させます。
復旧手順
かなり難易度高めなので、現在のメモを別の方式(Pagesやテキストデータ)に置き換えてからバックアップすることをお勧めします。
- まずは「メモ」を閉じる
- WiFiなどの通信関連をOFFにする(同期するとまた消えるので)
- Finderで「NoteStore」で検索する
- FinderはこのMacの「Notes」フォルダであることを確認する
- 現在のNoteStore関連ファイルはコピーしておく(どこかに保存しておいてください)
- TimeMachineに入る
- TimeMachineで「NoteStore」を検索する
- 時間がわかりづらいので、「変更日」でファイルを並び替える
- 置き換えたいNoteStore関連ファイルをコピーする(どこでもいいので保存しておいてください)
- TimeMachineから出て、このMacの「Notes」フォルダ内の現在の関連ファイル3つと、古い(置き換えたい)データで上書きする
- メモを開くと、前のメモの状態になっているので、一度外部(Pagesにでも)保存しておく
- WiFiをONにすると、iCloudとの同期が始まるので、メモが消えた状態に戻る
- 外部に逃したメモ(Pages)をメモに入れ替えていけばOK
はい、くそ面倒くさいですが、一応は復旧したはずです。
どれがどのような作用をしているのかは判断の難しいところですが、もし「とりあえず昨日のメモの状態に戻したい」という時には、その日付の上記ファイルを持ってきて、復旧させるMacに上書きでいけるはずです。
Appleの中の人に聞いてから行うことを強くお勧めします。
コメント
「windows メモ帳 11」に関する最新情報です。
Microsoftは、Windows 11の最新アップデートで、人工知能(AI)を活用した新機能を導入する予定です。このアップデートでは、「メモ帳」に「Copilotで説明」という新機能が追加されます。これにより、テキストを選択して右クリックすると、従来のオプションメニューに加えて、Copilotが選択部分の説明を提供します。この新機能は、Windows Insider ProgramのCanaryチャネルとDevチャネルでプレビューが開始される予定です。
https://japan.cnet.com/article/35215214/
この情報のおかげで命拾いしました。
有益な情報を載せていただき本当にありがとうございました。
YASUさま、コメントありがとうございます。
少しでもお役に立てたのなら嬉しいです!