まず、結論から言えば、「加湿器は不要」です。日本で暖房使っても、意外と「乾燥」しないものです。

ですが、環境によっては「湿度20%以下となる乾燥状態」な部屋もあります。その場合に初めて対策をとる必要があります。
基本的には湿度計などで客観的に「乾燥している」かどうかを調べてからでも十分ですし、赤ちゃんには「不衛生な加湿状態」も致命的。加湿器の知識は、思いのほか重要でしたので、ここにご報告します。

加湿器のお勧めは「ダイニチ」です! 読むのが面倒な方は、とりあえずお勧めのものでも購入してみてください!(それほど高くはありません)
新築と子育ての湿度調整について
盆と正月が一緒に来て、さらにコウノトリが赤ちゃんと鴨を運んで来て、鴨がネギ背負ってた。
そんな慌ただしさの中ですが、つまりはそういうことです(どういうことだ)。

赤ちゃんが生まれました!
新築の結露と赤ちゃんの乾燥問題
赤ちゃんが生まれるor生まれたから家づくりをおこなっている方も多いと思います。
まず最初に知っておいていただきたいことが2つ。
つまり、相反する問題を同時に抱え込むわけですね。
今回は、この「乾燥と結露」について、二つの側面から「加湿器の必要性」について考えていきたいと思います。
空気清浄機と加湿の問題
もう少し深掘りして、コロナの時代にもあった「感染予防としての加湿と、空気清浄機」という記事を看護師という医療系の資格を存分に発揮して書きました。内容はいつも通りの駄文ではありますが。最新のものがいいという方はどうぞ。

赤ちゃんと湿度
赤ちゃんが生まれると気になるのが、そう、湿度ですね。

赤ちゃんは体温調整がまだまだ下手くそなので乾燥しやすく、免疫システムも未成熟なので風邪もひきやすい。
親にできることは、少しでも風邪を引かないように環境を整えてあげることです。
赤ちゃんの乾燥対策は何ができる
部屋が乾燥していることで、赤ちゃんにはデメリットがあります。
赤ちゃんの乾燥肌を放っておくと、慢性的なアトピーに変遷しやすくなってしまうので、皮膚のケアを怠るわけにはいきません。
我が家の乾燥に対する対策実例
対策としては、保湿剤を我が家では使い、定期的に皮膚科を受診していました。

保湿剤は基本的に処方されたヒルドイド(ヘパリン)系のものを、掻爬してしまったかわいそうな皮膚に塗っていました。
最近のヒルドイドは泡で出てくる
最初、普通のヒルドイド、というかヘパリン類似物質が処方されていたのですが、「最近はこんなものがある」と、スプレータイプの、泡で塗布できるものを処方していただきました。
本当に小さい、まだコロコロ転がってるくらいの頃はいいんですけど、ちょっと動けるようになると、塗り薬を全身に塗布するのは、いくら親が医療者とはいえ至難の技です。

ただ、手をヌメヌメにしたおっさんと子供の、いかにも怪しい追いかけっこが始まるよ

ぶふー♪
赤ちゃんにとって最適な湿度50%を保つ
加湿器や、加湿機能のついた空気清浄機などを使って、部屋の湿度を管理していくことも大事です。お勧めの加湿器については後述します。

東京都福祉保健局が発行しているリーフレットによると、赤ちゃんによって最適な湿度は50%前後であり、仮に乾燥対策をするにしても60%以上にはならないように調整することを推奨しています。
エコカラットでも湿度調整できる
家づくりブロガーとしては、安易に加湿器に走るのではなく、壁やタイルの材質を変えることで自動で湿度調整できるよう「家の機能自体を高める」方法もお勧めしておきます。
我が家ではエコカラットを一部採用していますが、エコカラットの壁材としての機能性は、一言で言っても「やばい」です。珪藻土など使ったことある人がいらっしゃれば想像しやすいところですが、その何倍もの力をエコカラットは秘めておるのですよ。

湿度調整だけじゃなくて、匂いの予防や、デザイン性も高いからお勧めです!
これはエコカラットを利用した、靴の中に入れておくだけで匂い予防になる商品です。
一度こういうものを使ってみると、エコカラットの調湿力には驚かされます。(LIXILいくと小さいのをくれたりします)
リビングやキッチンに貼って、自動調湿したくてうずうずすることになると思います!
新築と湿度
最近の家に限った話ではないのですが、日本の家屋は高湿度に弱い、ということを覚えておいてください。

湿度が高すぎると、結露の原因になるし、結露はカビの原因になるし、木材は腐るし、せっかくの新築が痛む原因に。
何より、カビの発生はあかちゃんにとってもよくないではないか。
というわけで、新築して赤ちゃんがいると、湿度が高すぎても行けないし、低すぎても行けない、かなりセンシティブな調整が必要となるのです。
浴室のカビの話
ちなみに、ぶちくま家では、新築後から浴室のカビに悩まされています。
せっかく家を建てたのに、カビに悩まされるのは、なかなかモヤモヤする部分ではあります。
なので、徹底的にカビと戦った記事が気になる場合は、こちらの記事も合わせてお読みください。

赤ちゃんと新築の板挟みで加湿器の必要性を検討
結局のところ、加湿器はいるのか、いらないのか。
結論は「不要」
結局、何が言いたいのかというと、いくら赤ちゃんが生まれたからといって、無理に加湿器は買う必要はないってことに気がつきました。

微妙な湿度調整が大事なのに、どうしてそんな結論に?
結論に至るまでの理由をこれから説明していきます。
新築にとって湿気は大敵
では、まずは新築、家に対しての影響から考えていきたいと思います。
別に、新築じゃなくてもなんですけども、過度な加湿は家にとって望ましい状態ではありません。

湿度が高いと家の老朽化は一気に進みます
まずは湿度を調べてみよう

そもそも、あなたの部屋、本当に乾いてる?
新築など新しい環境に変わることで、適正な湿度ですら「乾いている」と感じる方も多いのです。
特に、結露上等の古(い)民家に住まれていた方にとっては、ちょっと湿度が下がっただけで「乾燥してる!」と騒ぎがちです。

日本古来の家づくりだと、多湿なんて当たり前。多湿に慣れるのが健康日本男児です。
多湿に慣れる必要はありませんが、一度、湿度は客観的に調べてみた方がいいと思います。
湿度は40〜60%が適切です
あくまでも目安です。温度によって体感は変わりますので。
40%以下で乾燥を感じる
40%以下だと、体の症状としては、目や喉の乾燥感を抱く頃合いです。咽頭の乾燥は、粘膜が有効に活用されなくなるので、風邪を引きやすくなってしまいます。
60%を超えると家に悪影響が出る
また60%を超えることで、カビやダニが活発に繁殖するようになります。
この高湿度状態が長く続くと、食事が腐りやすかったり、新築された方にとっては最も恐ろしい柱や建て材の腐食を招くこともあります。
グラスウールと湿度の関係〜カビるグラスウールの話〜
よく、グラスウールがカビた画像が、硬質ウレタンフォームあたりを使っている断熱材サイトで紹介されています。

グラスウールはスポンジみたいなので、よく水を含みそうですが、実際にはグラスウール自体が湿度を吸着することはありません。
ただ、グラスウールは正しく施行されていない場合もあります。
ぶちくま家はグラス(ロック)ウール採用しています。ただ、しっかりと施行されていなかったため、防湿シート内でウール部分で高湿度状態が保持されてしまう可能性はあります。

赤ちゃんにとって最適な加湿器とは
赤ちゃんはまだ水分を上手に体に止めておけないので、すぐに乾燥しがちです。
赤ちゃんは乾燥することで、風邪を引きやすくなります。また、乾燥した皮膚が痒くて掻きこわしてしまい、アトピーなど皮膚トラブルを引き起こしてしまいます。
加湿器のデメリット
加湿器には色々なタイプがあるよ、というのは、もうたくさんの方が解説してくれているので、最後にまとめますとして、赤ちゃんにとって加湿器がデメリットとなりうるのは、
だと思います。
スチーム式の加湿器
加湿の際に蒸気にするものは、大概、スチーム式というタイプ。
スチーム式加湿器のメリット
高温による消毒効果
一度沸騰させる、ということは高音消毒による除菌効果が期待されます。加湿器で一番おそろしいのが、「雑菌を含んだ蒸気・水滴」が部屋中に拡散すること。この点で、スチーム式の熱は無意味というわけでもないのです。

ただ、除菌効果を狙っているわけでもないので、放っておけばカビますし、水蒸気にするくらいの熱量ではやっつけられない菌も多く存在します。
取扱しやすい
これはモデルによりますが。複雑な構造ではないので、部品が少なく、つまりお手入れしなければいけない部分が少ないのはメリットとも言えます。
安い
ベーシックな除湿タイプなので、格安モデルがたくさんあります。
スチーム式のデメリット
消費電力が高い
使用する熱量が大きくなるので、シンプルに電気代が、高い。
火傷の危険性
この点で「育児中はお勧めできない」のがスチーム式。湯気は赤ちゃんには興味津々のもので、触りたくなります。しかし、噴出口付近は高温となるため、火傷する危険性があります。
超音波式の加湿器
一方の「超音波式」、「気化式」は熱を使わないで霧状に水分を空気中に散布するものです。
超音波式・気化式のデメリット
手入れが面倒
こちらは手入れが必要で、ほっとくと水の中で最近が繁殖して、繁殖したカビ菌を散布させることになりかねません。

フィルター構造に水分を含ませて湿度をあげるのが気化式の特徴。このフィルターが雑菌の繁殖地帯となりやすいので、定期的な洗浄(交換)が必要となります。
加湿器病
加湿器の雑菌によるアレルギーが発生することもあり、加湿器病(過敏性肺炎)なんていう、アレルギー性の肺炎になることがあります。
いいとこ取りのハイブリット式加湿器
スチーム式と、超音波や気化式のいいどりしたのがハイブリッド式になります。

その分、お値段は高くなります。
赤ちゃんにオススメできるのはハイブリッド式
今回は赤ちゃんにもオススメしたい加湿器を探しているので、必然的に、「高価でも安全なものを」となりがちです。

でも、金で解決するだけでいいのかなぁ
とも思っています。せっかくなので、ちょうどいい機能性と価格帯を狙ったお勧めの加湿器を紹介していきます。
ダイニチ HDシリーズ〜バランスが最適〜
まず、一番のオススメは、ダイニチですね。

個人的に、イオンの除菌力は当てにしていないので、それらの機能は不要だと思っています。(研究結果としては効果ありとするものもあるので、無駄ではないと思いますが)
ダイニチ加湿器を勧める理由
その中で、ダイニチの加湿器としての機能は豊富でありながら、やることはシンプル。
- ハイブリッドで赤ちゃんも安心。
- 静粛性。一番静か。
- 新築的な視点でも、自動で湿度を最適化してくれるので楽チン。
ということで、一番のおすすめとしてダイニチをあげさせていただきました。
ダイニチをお勧めしたいのはこんな方

デザイン、シンプルでどこでも馴染むから、好きですけどね。
バルミューダ BALMUDA Rain〜デザイン1番〜
デザインが洗練されているバルミューダ。
バルミューダの加湿器のいいところ
- コスパが最低なのさえ気にしなければ、最高の一品
- Wifiなんか付いてて、外出先から操作可能
- フィルター交換できるのは衛生的
維持費、めっちゃ高い
ただ、そのフィルター交換を、維持費としてはどうなんだ、という気がするのは私だけではないはず。

だって、これ、ただの加湿器だぜ?
交換用のフィルターまで考慮し始めるのであれば、いっそ空気清浄機を買ったほうがいいと私は思います。
カドー cado HM-C630I
カドー、かなり認知度が高くなってきました。日本の家電メーカーのお洒落路線を突っ走っております。
cado加湿器のいいところ
おしゃれなだけでよければカドーでもいいよね。おしゃれさへの磨きのかけ方は、もはや職人。

これ、水の量を光の色で教えてくれるんだぜ?
衛生面へ配慮した機能がすごい
また、機能面も充実しており、空中に浮遊する菌に対しても、ゼオクレア・テクノロジーという、いまにも口ずさみたくなるような横文字機能を搭載している。
ミストに除菌効果があらわれるんだとか。タンク内の抗菌もしてくれると。ちなみに交換用のカートリッジは6000円くらいするから、維持コストも非常に悪い。
ポータブルタイプも
個人的には2021年お勧めしたい家電でもトップクラス。加湿は部屋全体ではなく、必要な場所で必要な分だけ、という時代になると考えています。

というのも、ここまで述べてきたように「部屋全体を加湿するデメリット」って結構大きい。適度な湿度だけ、パーソナルスペースにあればいいよね、という考え方が広まると思います。
喉飴でも舐めとけってのは、心の中に留めておこう。
パナソニック 〜掃除しやすい構造がいい〜
お手入れが少しでも楽になるといい、あるいはナノイーの力を信じている方は、パナソニックがおすすめ。

水のヌメリ防止にナノイーが効くみたいですよ。
色々考えずに、とりあえず機能がまとまっているのが欲しければこれ一本。
パナソニックらしいのが、美容にも力をいれているところだけど、ぶちくまの興味をひくには少し弱い。
パナソニックの加湿器をお勧めするならこんな方
以上が、ハイブリッド含め、高機能加湿器でした。
コスパ優先ならHysureがお勧め
加湿器の記事が案外読まれたこともあり、Hysureさんから5,000円くらいで買うことができるコスパ最高の加湿器を頂いたのでレビューしました。

新築対策で湿度調整を細やかにする場合
新築の場合は、過度な加湿を避ける必要があります。
上記のハイブリッド式に関しては、高機能モデルなので、自動で湿度を調整してくれるので当然おすすめです。

短時間で、必要な分だけ加湿する、という方であればスチーム式などもおすすめです。
もし、寝ながら使用したい、とかになると、加湿しすぎる可能性があるので、どのような使用方法が可能か、ご自分の性格と相談されるといいかなと思います。
湿度対策には除湿と換気が基本
お勧め機種、というよりは、基本的な湿気対策が大事かもと。
除湿は除湿機か調湿剤を
除湿の対策としては、我が家は除湿機導入を検討しました。
除湿にはシンプルに除湿機です。
エコカラットなどの優秀な壁材を取り入れることで、ある程度湿度の調整ができるようになります。
あとは、昔ながらに百円ショップなどにも売っている、除湿剤を湿気の多いところにおいておく事も大事ですね。
換気扇は24時間稼働させるのが基本
換気扇、切っていませんか?
少なくとも最近の家に住まわれている方は、計画的に換気を行なうように家が設計されているはずです。なので、換気扇は常に稼働している状態がデフォルトとなります。

24時間換気扇は切らないのが基本だけど、いつもじいさんばあさんに換気扇切られてます。。。

結論としては湿度をしっかり測って必要かどうか考える
結局、ぶちくま的には、そもそも問題となるほど、湿度が低かったわけでもないので、今回は見送ることにしました(おいおい)

デメリットのあるものを、高い金出して買うのはもったいないからね。
不要なものは、買わないのが一番でございます。
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