Edraw Maxを使ってオリジナルの年賀状を作るという記事を書きました。このページでは、Edraw Maxのテンプレートを使った年賀状作りについて、もう少し詳細に説明していきたいと思います。
年賀状を作る、と言えば専用のソフトが必要だと思いがちだけど、Edraw Maxのような作画ツールで本当に作れるのかな?めっちゃ大変だったりしないの?
創作時間15分くらいで出来上がった年賀状がこんな感じですが、上手な人ならきっともっと上手くできると思います。何より、なんだかんだ自分で作ったりするのは楽しいものです。特に我が子の画像なら。
フリー素材なども簡単に取り込めるのは作画ツールならではの魅力ですね。
というわけで、クオリティというよりは何かしらは「手作り感」で年賀状を作って見たい方にはおすすめの方法だと思います。
年賀状のテンプレートで大事なこと
後半でEdraw Maxを利用した年賀状作りについて説明しますが、簡単に「年賀状のテンプレート」についても説明しておきたいと思います。
実はWordにもある、年賀状のテンプレート
このページ自体は、Edraw Maxの実質的な宣伝みたいなものなのですが、多くのユーザーにとってはもう少しとっつきやすいソフトとして「Microsoft Office Word」があると思います。
Wordを利用していると、たくさんのテンプレートがあることに気が付きますが、実はこのテンプレートはかなり優秀で、「年賀状」のテンプレも豊富にあります。
こんな感じで、Wordで利用できるテンプレートだけで、山のように出てきます。これはあくまでも公式のアーカイブから検索したものなので、ネットで野良テンプレを探せばさらにたくさんの年賀状テンプレが利用できることが想像できます。
Wordなら使える!という方は、この方法でも結構満足のいく年賀状は作れるので、とりあえず早急に年賀状を用意したい、という方はぜひ利用して見てください。
画像を利用したテンプレならさらにたくさん見つかる
Wordに絞ってもたくさんの年賀状テンプレが存在するわけですから、インターネット上には画像データをテンプレ化した年賀状素材が、余りあるほどにたくさん見つかります。
ぶっちゃけた話、この画像データを背景にして上からテキストを打ち込めるパソコンスキルさえあれば、誰でも簡単に、毎年変わる干支にも対応した年賀状を難なく作ることができます。
問題は、この「画像にテキストを重ねる」という技術なのだけど、これだけでも頭が痛くなる方は結構いるよね。
素材はあっても、これを活かすにはそれなりの技術と知識が必要というわけですね。
Wordでも出来るが面倒なことは多い
Wordは便利な文書作成ツールで、当然、年賀状くらいならささっと作れます。それなりにリッチなテキスト表現もできますし、画像の挿入だってできます。
ただ、Wordの場合だと、画像や図形などのオブジェクトを並べることは簡単だけど、重ねたり透過させたり複数の画像を組み合わせたり、という作業になってくると面倒になってくるんですよね。
年賀状の場合だと、画像の上にテキストを入れたり、画像と図形を重ねて楽しさを演出したりしますが、これがWordだと(できないことはないが)かなり面倒になります。
年賀状作成の場合は、高度な画像編集機能までは必要ないけど、画像や図形、テキストを好きな場所に配置して重ねたり出来る機能性くらいは必要だってことですね。
これから紹介するEdraw Maxは作図ツールなので、自分の好きなテキストや図形、画像を、好きな位置に簡単に配置することができます。図形オブジェクトを組み合わせたりする機能も豊富なので、自分で簡単なロゴデザインをしたり、画像を使ったアイコンを配置したりすることもストレスなくできます。
Edraw Maxにはどんなテンプレートがあるの
EdrawMaxは、280以上のダイアグラム種類を備えたドローソフトウェアです。ダイアグラムとは視覚的な図表を表す言葉なので、図を作成するテンプレートのようなものが200種類以上もあるということなのです。
年賀状以外にも利用できるテンプレート群
Edraw Maxは作図のためのソフトウェアです。当然、年賀状以外にも利用できるものは様々です。
- フローチャート
- タイムライン
- 特性要因図
- UML図
- ネットワーク
- 間取り
- 機械設計図面
あげたらキリがないのですが、利用できるテンプレートもたくさんあるので、「これはできるかな」と思ったものは最初からテンプレート化されていて、すぐにでも利用できる場合がほとんどです。
カードだけでもたくさんのテンプレートが用意されている
年賀状以外にも、以下のようなカード・手紙の作成に利用できます。
- 名刺
- 感謝状
- 招待状
- 誕生日カード
- クリスマス
- ハロウィン
- バレンタインデー
ビジネスシーンで利用するような名刺などの作成もできるほか、ホリデーシーズンに子供が利用できるようなカードなんかもテンプレートを利用して簡単に作成することができます。
テンプレをテンプレ以上にできる操作性
作画ツールを利用する利点として、テンプレートはあくまでも素材の集合体であって、年賀状専用のソフトウェアで用意されているラスター画像のテンプレートとは違い、素材を自分の好きなように動かしたり、色を変えたり、フォントを変えたりすることが簡単にできます。
ラスター画像というのは、簡単に言えば写真と一緒で、点で画像を表現したもの。文書作成ファイルなどではこのラスター画像の編集は難しく、拡大すれば点が大きくなるので画質が落ちてしまいます。編集には向かないんですよね。
作画ツールであれば、オブジェクトの多くは線で表現されており、拡大や縮小は自由自在で劣化しません。画像などの組み合わせも思い通りにできます。
他の年賀状テンプレート画像なども組み合わせる
世の中には無料で利用できるイラスト素材が豊富にあるので、他のサービスで利用できるアイコンや画像などからコピーして使ったりもできます。
この、画像の挿入が簡単にできるというのも、作図ツールを利用するメリットであり、テンプレートをテンプレート以上にできるカスタマイズ要素として優秀なポイントだと言っていいと思います。
無料の画像を探す場合は、欲しいイラスト(例えば「トラ」)に、PNGなどの指定をすると探しやすくなります。ネットで利用できるPNG画像は、背景を透過(透明)にしている場合が多く、他のオブジェクトと合わせても背景色で干渉しないようになっています。
自分で絵を描くのが苦手な人は、無料で利用できるイラストを探して自分の作品に取り込んでみるのもいいかもしれませんね。
実際にテンプレートを利用した場合の年賀状の作り方
ここからはテンプレートを利用したEdraw Maxでの年賀状の作り方を解説していきたいと思います。
まずはテンプレートを選ぶ
テンプレートが豊富なEdraw Maxは選ぶのも大変なくらい多岐にわたるバリエーションが用意されており、「これだ」と思ったことがすでに形になっているので大変便利です。
テンプレートコミュニティを利用する
テンプレートは、全国のユーザーが投稿してくれている「テンプレートコミュニティ」を活用することもできます。
投稿数が増えるほど、よりたくさんのデザインから選ぶことができるようになります。現在もそれなりの数のテンプレート投稿がありますが、今後も発展していくことを考えると将来性が高いとも言えます。
最初から用意されているテンプレートもいっぱい
今回は用意されているテンプレートから使用していきます。
ハガキサイズで使用しやすいテンプレートを選ぶため、まずは設計カテゴリから「カード」を選びます。
カードの中には、名刺から招待状、ホリデーカードなどのジャンルが用意されています。この中から「年賀状」を選べば、そのまま印刷できるようなテンプレートが出てきます。
今回は使用方法を説明していきたいので、手元にある写真を活かしやすい冬の雰囲気に合った年賀状にしたいと思います。ジャンルは違いますが、「はがき」から冬っぽいものを選びます。
ハガキのテンプレートは、すでに色々なイラストが組み合わさって完成しているもので、そのままでも十分に利用できるものばかりです。
テンプレートに画像を挿入する
イラストだけの年賀状でもいいのですが、日本人の年賀状と言えば家族写真です、実家の親が待っているものは干支のイラストではなく、孫の笑顔です。子供の成長は、職場の話題作りにもなり、コミュニケーションにおける最大の潤滑剤だと言えます。
まずは写真をカードのメインに添えていきたいと思います。
Edraw Maxなら、画像をそのまま挿入することもできますし、背景になっているオブジェクトに対して、塗りつぶしの色を画像に変えることもできます。レイヤー層が少しわかりづらいので、背景をそのまま画像に差し替えたりもできます。
こんな感じで、少しオブジェクトをずらせば画像メインのカードが出来上がりました。Merry ChristmasをHappy New Yearに変えるだけで、とりあえず完成としても良さそうです。メッセージを入れればなお良いでしょう。
とりあえず、テンプレートを少し手直しするだけで、雰囲気のある年賀状が作れることはお伝えできたかと思います。
とは言え、まだメリークリスマス感が残っていますし、せっかく自由度の高い作画ツールを使用しているのですから、干支のトラや凝ったデザインの年号ロゴなんかを利用してみましょう。
オブジェクトの素材を追加していく
Edraw Maxを使えば、画像の挿入は簡単にできますし、プリセットのイラストなども利用できます。この辺りの方法について簡単に解説していきます。
Edraw Maxのライブラリを利用する
ライブラリ内には、作画に使用する基本的な図形から、さっと挿入するだけで利用できるイラストなどがたくさん保管されています。
カードなどに利用しやすいイラストなどは今後も追加される予定ということなので、「ちょっと見栄えのあるイラストを追加したいな」などの希望があればライブラリ内から利用するのが一番簡単です。
我が子が車のイラストがいいと言ったので、雰囲気には全く合いませんが、年賀状に車を走らせたりもできます。
ネットで拾った画像を利用する
インターネットでは、検索すれば年賀状にそのまま使えるデザインや、コピペですぐに使えるようなイラストなどがたくさん存在します。
著作者の利益を損ねるような使い方で合ったり、著作物の品位を落とすような利用方法でなければ、個人利用の範囲内であれば画像の利用は容認されることが多いです。ただ、基本的には著作者に確認するのが一番だと思います。
また、無料利用できる素材を取り扱うサイトによって使用許可範囲などが決められている場合もあるので、年賀状で利用するのが可能か調べてみるのが一番だと思います。
会員登録などが必要な場合もありますが、商標利用でさえなければ比較的自由に使用できるイラストなどが簡単に手に入るので、個人の年賀状に利用するくらいのものであればたくさん見つかると思います。
今回は私が普段から有料利用しているFreepikからいただいた画像やイラストを使用しています。
イラスト素材を挿入する
背景が透明であるPNGや、ベクター素材などを利用することで、画像に合わせやすいイラスト素材などを簡単に組み合わせることができます。今回はベクター画像を利用しましたが、ベクターなら劣化もなく利用できます。もちろん、普通の画像でも利用できます。
このような感じで、イラストや年号ロゴなんかを入れてみると、なんとなく(まとまりはないかもしれませんが)それっぽくなってきた感じがします。
うまいかどうかは私のセンスの問題ではありますが、これくらいのちょっとした工夫をするだけで、年賀状は簡単に作ることができます。
作成したデータを出力する
私の場合は、年賀状を作っても近しい友達にLINEメッセージで送るくらいですが、この場合は画像データとして出力するとそのままメッセージに添付したり、アルバム投稿したりできるので簡単です。
もし、会社などで利用する年賀状の場合は、作業の続きを他のメンバーができるように、相手の編集環境に合わせたファイルとしてエクスポートすることも可能です。
エクスポートに対応したファイル形式
- JPG
- PS
- EPS
- Office
- HTML
- SVG
- Visio
編集作業を共有する
作業内容をリンクで共有することもできるので、チームでの年賀状作成などにも利用できるのは便利です。
汎用性の高いファイルをGoogle ドライブなどで共有する手間もありますが、会社などで利用する場合は同じ作画ツールを利用している場合がほとんどだと思いますので、チームでEdraw Maxを利用している時なんかは特に便利ですね。
年賀状を印刷する
印刷する場合は、編集メニューから「印刷」を選ぶだけでOK。
今回はハガキサイズでのテンプレートを利用しているので特別な印刷設定は不要ですが、印刷の余白などを調整することで年賀状画像の収まりを調整することもできます。
大体、これくらいの年賀状であれば、5分くらいあれば作れると思います。素材を探したりするのには少し時間がかかるかもしれませんが、基本的には、スタンプを押すように素材を配置していくだけですからね。
Edraw Maxなら簡単に年賀状が作れる、のか?
長々とEdraw Maxについて解説しましたが、結局のところ気になるのは、「本当に簡単にできるの?」ということだと思います。無料で利用できる期間はあるものの、基本的には有料ツールであるEdraw Max、お金を払うからには「少しでも作業負担が軽くなる」ことが必須だと思います。
私はブログを運営する都合、多少は画像編集ソフトなども利用するので、年賀状作成くらいなら画像編集ソフトを利用してサクッと作ることはできます。でも、普段、画像編集なんかしたことない方からすると、ハードル高く感じる作業ではあると思います。
実際、今回年賀状の作り方を説明するために、プロトタイプとしてWordを使って年賀状を作ってみましたが、Wordの使い方はある程度理解していても、画像とオブジェクト、テキストを重ねたりするのには「面倒だな、どうやってやるんだこれ?」となる操作が多かったです。
Edraw Maxは複数のオブジェクトを操作するのに最適化されているので、画像やテキストを重ねたりする作業はとてもやりやすかったと思います。
Edraw Maxではイマイチだな、と思ったところ
年賀状の作り方の記事でも書きましたが、年賀状を作るのに専用のソフトを購入することに抵抗がなければ、年賀状専門ツールの方が宛名書きの面で圧倒的に使いやすいです。
加えて、Edraw Maxの場合、オブジェクト同士の階層構造が少しわかりづらく感じました。これは画像編集やっているとレイヤーで管理することが多いので、「オブジェクトを透かして背景を少し明るくみせる」などの効果を出そうとしたときに、どのオブジェクトがどこにあるのかが一見するとわかりづらく、かつ選択しづらいと思いました。
ただ、深いレイヤー構造まで使いこなそうとする場合は、もはや画像編集ソフトの出番であるべきところなので、作画ツールに実装させるべき機能ではないな、とも思います。あくまでも、画像やテキストを適切に、簡単に配置させることに特化したツールとして利用すべきだと思います。
どちらかといえば、直感的に画像を配置したり、テキストを設定できるのがメリットになる、「パソコンはちょっと使えるけど、詳しくはしらん」くらいの人が使うとちょうどいいのかな、と思います。
この辺りは、私自身がこの手の作画ツールに慣れていないだけで、実際にはもっと簡単に利用できる方法が搭載されているかもしれませんので、もう少し使い込んでみたいと思います。
Edraw Maxをお勧めしたい方
- パソコンを使ってオリジナル年賀状を作ってみたい方
- 余計な出費は抑えて、作画ツールを将来の投資と考えられる方
- いろんなパソコンソフトを使ってスキルアップしたい方
- 年賀状は少しでも簡単に終わらせてしまいたい方
- できれば手元に年賀状の画像データを持っておきたい方
私は画像編集ソフトにお金をかけていますが、仕事によっては「画像編集」よりも「資料作成」の方が役に立つものはあると思います。そんな方には、作画ツールを利用するとっかかりとして、Edraw Maxを利用してみるのもいいかな、と思いました。
コメント
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