新発田の老舗洋食店「関洋軒」に行って来た話。
明治20年創業らしいけど、かっちりした感じじゃなくて昔ながらの大衆洋食店で、お勧めのタンシチューと、鉄板メニューのポークソテーをいただきました。
タンシチューは離乳食ばりに柔らかくて、濃厚なソースが舌に絡みついて、幸せすぎて禿げる。
そんな内容となっております。
城下町新発田にある関洋軒とは
食べログ等にもしっかりとした情報が出ていなくて、創業は明治20年なんて書いてあるところもありました。
あてになるかどうかはわからん。
あてになりそうなサイト情報
頑張って探したらありました。
写真付きで、新聞のコピーがのっとる。
大正15年の新聞に謹賀新年の挨拶をのせていらっしゃいます。

こりゃもうほんものや!
間違いなくレトロにタイムスリップ
見た目で言えば、どちらかと言えば昭和モダン系といいますか、いかにも新発田の商店街が栄えていた頃に、近くで働いていた商業人や役所員が昼食食べに来てたんだろうなぁ、という感じの店ですね。
伝わりますでしょうか。
今や、(新発田に限らずですが)商店街というのはほぼ壊滅状態ですが、近くに住んでいる人がいなくなったわけではないので、お父さんとお母さん二人で変わらず頑張っている(かどうかはわからんけど)そんな感じのお店です。
まぁ、ちょうど近くに新発田市役所が移転していたので、これからもご主人が元気な限りは、きっと続いていくんでしょうね。

お体に気をつけてのんびり続けてください!
関洋軒ビギナーでも気軽に楽しめる方法
新発田はそれなりに来訪していますが、あの、新道というあたりが結構苦手でして、車が通りづらく道に迷ってしまいました。
そこで外観を踏まえて道に迷わぬようナビします。
外観

新発田市関洋軒の外観、営業中です
城下町新発田の、新発田城と大通り商店街の間くらいに、飲屋街の新道地区というところがあります。
かつてはアダルティな雰囲気を醸し出し、「新発田の歌舞伎町」との通り名をほしいままに、仕事帰りのお父さん方をひきづり込んでいた魔の巣窟。
と、勝手に想像してしまうような怪しい雰囲気ですが、まぁこのご時世なので、どちらかと言えば閑散としている裏通り。
そこを通り抜けると、途中にあります、関洋軒。
市役所から歩いて行ってみる
あなたは、今、市役所の表玄関、駐車場側ではなく、商店街側にいます。
駅とは逆方向に1ブロックほど進むと、信号無視したくなるような短い横断歩道があるので、そこは渡らずに右折してください。
すると、いわゆる新道地区に入り込みます。

なんだかちょっとこわい
大丈夫です。そのまま小道を進んでいくと、

これ、何叉路だ?
っていう交差点に入り込むので、左に曲がってください。
少し進むと、左手側に関洋軒の看板が!
うっかり営業中でも閉店してんじゃねぇかと思っちゃうので、慎重に看板をみてください。
余談 これからの商店街と新発田
新発田は、昭和から平成初期を支えた商店街がもう一度力をつけてくれると面白くなるのにな、といつも思います。
時代のニーズに合わせた個人のフリーショップが並ぶようになると、若者はもちろん、ご老人も街を歩きたくなり、さらには外国人をはじめとする観光客を取り込めるような、活気ある街になる、そんな底力を感じさせます。
特に、今やSNSで個性を発信する時代なので、これまで奪われがちだった大手ショッピングモールよりも、インスタ映えする可愛らしい写真写りのいい個人商店の方が人気が出る時代。
商店街よ、再度栄光の道を歩まんとしてくれ!
関洋軒のメニュー
こちらが関要件のメニューになります。
ラミネートのくすみ方が素敵。

新発田市関洋軒のメニューにはレトロな洋食メニューがたくさん
昔ながらの洋食店らしく、きっとこれまでニーズがあったメニューを適宜追加していって、最終的には何屋だかわからなくなったパターン。
一押しはタンシチューとのこと。
お店の雰囲気はどんな感じ
店内は平日だけどコンスタントには席が埋まっていく感じ。
ただ、並びはしない、という絶妙な回転率。
居心地は、好きな人は好きだし、慣れれば楽しい。新規はちょっと入るづらさはある。
色々なライス系があるけど、突き詰めれば炒め飯はなんだってチャーハン。しかし、とにかく安いので日替わりで楽しめばよろし。
価格はどんな感じ
サーロインステーキがいい値段です。

これはお祝い席に座るもんしか食べちゃいけないんや!
メニューから読み取れる価格はこんな。

新発田市関洋軒のメニュー
実食タイム
さて、いよいよ実食となります。
今回は、ぶちくまは大衆洋食店定番のポークソテー、よめくまは一押しのタンシチューをいっといたよ。
ポークソテー

新発田市関洋軒のポークソテー
こんな感じの定食です。
味噌汁がつくのは和洋折衷ですなぁ。
この小皿感もいかにも大衆的で素敵です。
ポークソテーのソースは、やや甘めのソースに、何かしらの酸味が隠れている、そんな感じのソースです。
大きさは見ての通り、しっかりとしたボリューム。
肉は決して柔らかい、という感じではないけど、豚肉食ってる間は得られる。
これを食べに来る看板メニューかどうかは、ちょっとなんとも言えないけれど、注文して後悔することは無い、そんな感じです。
タンシチュー

新発田市関洋軒のタンシチュー
はい、タンシチューです。
説明しないと何やら得体の知れない茶色い液体ですが、中にはかなりの厚みがあるタンが隠されています。
それでいてものすごく柔らかくて、こちらはまさに看板メニューとして長く続けている老舗の味、そんな感じです。
シチューは、タンの味を含んだ、野性味はありながらも深みのある味に調和されており、水筒に入れて持ち帰りたい、と一瞬思ったものの、多分水筒の底でこびりつくなぁ、といらぬ感想を持ってしまいました。
とにかく、濃厚で重圧、かつ舌にこびりついて離さない、子泣き爺のごときタンシチューです。
メニュー見ると、他が安いこともあって、1500円高いかなぁ、と思うかも知れないけど、食べてみるとむしろ1,500円は安すぎないかと心配になるレベルです。
満足度の高い一品でした。
関洋軒でランチした感想
豊栄のビックワン行った時にも、「こういう店が家の近くにあると行っちゃうなぁ」という感じでしたが、こちらは新発田版「家の近くに欲しい大衆洋食店」でございました。
こういう店は、結局常連さんばっかりだったりして、食べログにレビュー投稿したりされなかったりして精度の高い情報が少ない。
なかなか貴重な訪問になったかなと思います。
関洋軒の詳細情報
店名 | 関洋軒 |
---|---|
ジャンル | 洋食 |
予約・ お問い合わせ | 0254-22-2040 |
住所 | |
交通手段 | 新発田駅から962m |
営業時間 | 11:00~14:00 17:00~22:00 |
定休日 | 不定休 |
予算(口コミ集計) | ¥1,000~¥1,999 ~¥999 |
支払い方法 | カード不可 |
ではでは。
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