私の家づくりノートは、パソコンやスマホで完結させるものです。
印刷して自分の手で書き込むのは時間の無駄になることも。

複数の住宅会社に提出するなら、コピーを取る手間が。。。
Wordのデータを配布でもよかったのですが、Wordの利用者も減っていますし。
表などでまとめると、画像データを貼り付けた時にうまくいかなくて帰ってイライラさせるのも悪いなと思いますし。
今回は項目をコピペしてもらって、WordでもExcelでも、MacのPagesでも、あるいはスマホでnoteアプリでも。
全部に通用するように項目だけ書き出しました。
ご自由にお使いください。
家づくりノートの簡単な作り方のポイント
今回は、あくまでも「簡単」を目標に作成していきます。
読者のあなたがやること
- Wordなどの文書ファイルにコピペ
- 内容をチェック(読むだけで学べるようにしています)
- 思いつかなかったら項目を消してメモスペースに
たったこれだけ。
基本となる4つの項目
- 予算
- デザイン
- 間取り
- 性能
基本はこの4つを掘り下げるだけです。基本的にはわからないものは消していってもらうだけでいいのですが、「予算」の未記入だけはやめましょう。
無料見積もりをとってもらう意味がなくなってしまいます。
一番大事な予算項目
まずは予算ですね。こちらは別の記事を参考に予算計画をしてみてください。

予算に必要なデータ
- 年収、月収
- 月間に貯金できる金額
- 用意できる現金・頭金
- 用意してもらいたい現金(住宅会社への要望)
予算項目で大事になるノート内容
予算は本当に大事です。
ここをしっかりしていると、住宅会社は「しっかりとした提案をしよう」となりますし、ここがあやふやだと「まずは吊り上げるだけ吊り上げよう」となります。
我々にとってもデメリットです。
こちらの記事でも書きましたが、無料見積もりを使えるのは、時間的にも体力的にも、精神的にも、3社が限度だと私の実体験が申しております。
予算と提示する内容がバラバラだと比較にならない
この大事な3社に同じ条件で比較できる見積もりを提供してもらうには、予算があやふやだと話にならないんですよね。
さらに、各社のアンケートシートを使ってしまうと、内容がバラバラになるかもしれないというリスクもあります。
あくまでも要望書はこちらのものを使用してもらいましょう。
予算に関する各項目の解説
自作家づくりノートのデメリットでもあるんですが、自分で作っておきながら空白にするとやる気と計画性が疑われます。
書きたくない項目は消してしまってください。空白は「無計画」っぽいので消しちゃったほうがいいです。
収入面は資金計画も相談するなら書いてしまった方がいい
資金計画まで依頼するようなら、少し恥ずかしい気もしますが、収入面も記入したほうが話は早いです。

私はハウスメーカーに予算立ててもらうのはお勧めしませんけどね
職業は「ライフスタイル」項目でも重要なポイント
収入面では「安定性」と「上昇率」をみたりもします。ただ、収入としては必須ではない項目です。
土地の相談をするなら
住宅会社と土地不動産は懇意な仲ですので、土地の相談もしてもいいと思います。
会社によっては、立地がいい土地を抑えて、自社で建てさせる条件付きもあったりしますからね。正直、上物(家)よりも土地の方がよっぽど真剣に選ぶべきです。
予算項目のリスト
項目 | 内容 | 備考 |
家づくり全体の予算 | ( )円 | 別記事を参考にしてください |
年収 | ( )円 | 年収×5が安全圏です |
月収 | ( )円 | |
ボーナス | ( )円 | ローンのボーナス払いはしない |
現在の貯金 | ( )円 | |
家づくり用のお金 | ( )円 | 貯蓄とは別で、家づくり用の現金です(諸経費で飛びます) |
頭金として使うお金 | ( )円 | 家づくり用から、頭金に当てる予定の金額です。見積もり時は無しでいいです。 |
用意すべきお金(メモ) | 住宅会社に「こちらではいくら用意すべきですか」と聞いておくと、諸費用の計算に役立ちます。 | |
職業 | ( ) | 特に伝えたいことがなければなしで。 |
土地 | あり・検討中・土地探し希望 | |
土地の要望 | ||
補足情報 |
コピーしてWordに貼り付けてください。
うまくいかないときは、コピーを何度か試すか「貼り付け方法」を変えるとうまく表でコピーできます。
住宅に期待する性能
簡単ではありますが、解説を交えて説明していきます。
住宅性能に関わる家づくりノートのリスト
- 耐震性能
- 断熱性能
- 気密性能
- ZEH
- 省エネ
- 創エネ
耐震性能についての簡単な解説
住宅性能表示制度耐震等級で表されることが多いです。
- 耐震等級1:震度6強から7程度の地震でも耐えうる耐震性能がある。(倒壊・崩壊しない)数100年に一度。
震度5(数十年に一度)なら住宅は傷つかない程度。 - 耐震等級2:耐震等級1の1.25倍でも大丈夫(学校や病院などの公共施設の基準)
- 耐震等級3:耐震等級1の1.5倍の地震でも大丈夫。(防災施設の基準)
実は施主が決める耐震等級
耐震等級1は簡易なチェックでいいのですが、耐震等級2になると構造計算などやや複雑な検討方法になるため、1と2でいえば、2の方が信頼性は増すものだと思ってください。
ちなみに、「耐震等級3相当ですよ」とかいろいろな営業文句があるんですが、最終的に、耐震等級いくつにするか、を支持するのは施主です。というか、何も言わなければ「それ相応」の耐震性で建てられるだけです。
ただ、正式に耐震等級を証明する場合、いろいろお金がかかることがあるので、そこは要相談となります。「無理に証明までは必要ない」なら、安くすませることはできます。
耐震だけでは不十分、「制震」「免震」も確認を!
耐震は「倒壊しない」目安の、家の頑丈さ、硬さという「性質」の問題で、地震で安心かどうかは、もっと複合的な問題になります。
最近、よく「制震」「免震」という言葉が効かれるようになったように、「耐震性」は地震に対する安全性の、1部分にすぎません。
断熱性能についての簡単な説明
断熱性能は評価が難しいです。
断熱材の、素材の持つ断熱性能に、その素材をどれくらい使っているか(厚み)、施工が正しくできているか(技術)など、「施工してみないと評価しづらい」部分が多いからです。さらに、施行されても「評価する計測」ができないので、結局、体感の話になります。
気密性も合わせてみますが、断熱と気密は影響しあいますが基本的には別項目です。営業が混同しているようなら注意が必要です。たぶん、その人、何もわかってない。
R値と断熱等性能等級で比較
熱抵抗値(R値)と地域による断熱等性能等級でよく表現されます。Q値、UA値もよく使われますが、計算で出すだけの値なのでどこまで信用すべきかは判断に迷うところです。
北海道でも耐えうる等級、とする場合は、等級1(一番すごい)とすることもできますし、等級3(そこそこすごい)でも嘘はついていません。あえて書かない場合は等級3だったりします。
新潟なら雪で1階が埋まるレベルの地域や山間地は3です。新潟市などの平地は5です。
よく、「北海道基準の断熱性能だから安心」とありますが、別に北海道に合わせることはありません。確かに、基準はやや厳しくなりますが、断熱の性能等級はそこまで重要でないと私は考えています。なので、これは地域に合わせたものでいいです。
必要な熱抵抗値をどこまでとるか(断熱材をどうするか)という問題になります。
みかけとしては「断熱材詰め込み」であがるので注意
先ほど、「断熱の性能等級はべつに大事じゃない」と書きました。
この性能等級、壁と床と天井だけで測ります。
察しのいい人なら、窓とドアが含まれていないことに気がつきます、サッシだけにね。
断熱および気密をあげるなら、窓とドアは超重要です。今回はあげませんでしたが、窓とドアの断熱性能は住宅会社に何を使用しているか確認してもいい項目になります。(いい窓、ドアはその分、高いです)
断熱材の評価も難しい
これも「グラスウールはダメだ」「硬質ウレタン充填がいい」などいろいろありますが、結局、施工技術と使用する厚みと、断熱材の性能によるところがあります。
一応、聞いておいた方がいい項目なのでリストに挙げました。
個人的には「硬質ウレタン」の方が気持ちとしてはラク(グラスウールは施工技術でくそになるので)ただ、ウレタン吹き付けも厚みがでないと意味ないのでどっちもどっち。
断熱性能はR値を計算で出せますが、測定はできないのが現状なので、あまり意味がないといえば意味がないです。
気密性についての簡単な補足
こちらは、ペットボトルの蓋がちゃんとしまっているか、という空気の交通量の性能を表すものです。隙間が少ないほど高得点。
先ほどのグラスウールの断熱材がどうしてだめかっていうと、グラスウール自体は断熱効果は高いのですが、ちゃんと密閉できてないと空気どころか熱も逃げるので、いくら断熱仕様が効果は薄くなります。
よく使われる比較できる数字は「C値」
気密性は住宅建築中に測ることができます。C値という値は「隙間」の広さを表しているので、気密性がいい場合は、数字が小さくなります。
目標の値がある会社なら、目標値が出るまで何度でも施工し直してもらいましょう。私は、断熱性能よりも気密性の方が大事だと思っています。
気密性は、断熱効果だけではなく、換気や結露予防などの、家全体の機能に影響を与えるからです。
私だったら、絶対に気密測定はしてもらいますし、気密測定結果を保証しているところの方がいいですね。
逆にいえば、ハウスメーカーとしては保証の範囲外としたいところなんですよね、どれだけやり直しても測定結果が出なければ無駄な仕事になりますから。
ZEH対応

- エネルギー
オール電化かガス併用か - 創エネ方法
太陽光発電、エネファーム - 省エネ方法
エコキュート、エコジョーズ
家の性能の家づくりノート表
項目 | 要望 | 備考 |
耐震性能 | 住宅会社に聞くところ・なぜ耐震性能があるのか、具体的な指標は説明されているか | |
耐震等級 | 1・2・3 | |
制震対応 | 制震ダンパーなど | だいたいプラス50万円くらいでできる工事です。 |
免震対応 | 免震装置など | だいたい200万円くらいですがピンキリ |
断熱性能 | 熱抵抗値(R値)( )断熱等性能等級( ) | 公表している断熱性能があれば |
使用断熱材 | ( )厚み( ) | 使用している断熱材と、厚みを確認する。施行中、吹き付けだったら厚みを測定し、基準に達していなければやり直してもらう。 |
気密性 | C値( )建築中の測定検査(する・しない)保証(あり・なし) | 見積もり段階で気密測定をするか、測定した場合、メーカーで保証しているところまで工事をやり直すか。 |
ZEH対応 | あり(金額: )なし | ZEH対応は結構大変です |
省エネ | エコキュートなど | |
創エネ | 太陽光発電、エネファーム | 電気を作るシステムが必要かどうか |
好きなデザインは画像貼り付けが楽チン
デザインに関しては、余白にどんどん好きな画像を貼っていきましょう。言葉で伝えるよりずっと楽です。「〇〇風」とか、言ってる方もよくわかんなくなりますよね。和風モダンとか、プロヴァンス風カントリー調とか、ゴシック様式とか、もう何が何だか。
「外観」と合わせて検索するといいそれっぽい単語一覧
合わせる単語 | |||||
和風 | 古民家 | 和モダン | 旅館 | 再生家屋 | 別荘風 |
アメリカ | ヴィンテージ | カントリー | 西海岸 | ブルックリン | ニューヨーク |
イギリス付近 | ブリティッシュ | アイリッシュ | ヴィクトリアン | コートハウス | コッツウォルズ |
北欧 | ナチュラル | ノルディック | スウェーデン | ログハウス | カフェ |
南欧 | フレンチ | プロバンス | ギリシャ風 | ゴシック | アンティーク |
リゾート | バリ島 | 地中海 | モルディブ | 南国 | コテージ |
間取りは家づくりノートで一番手間がかかる
間取りは自分で決めようとすると大変です。というか、我々のような素人が失敗する原因です。まずは「生活スタイル」を見つめ直して、ある程度の動線を考慮した方がいいです。
収納計画については、間取り次第なところがあるのですが、「すでに搬入が決まっている大型のもの」については事前に伝えておいた方がいいですよ。
ちなみに、私たちの家は、2階にリビング・キッチンを作ってもらったのに、スリムサイズの冷蔵庫も搬入できませんでした。(計画性がなかった証拠ですね)
間取りの基本項目リスト
- 生活スタイル(寝室を動線から外す、など)
- 家事動線の優先順位(水回りと物干しの距離感、など)
- 家族構成(子供の帰宅動線)
- 階段位置
生活スタイルに置ける家づくりノートテンプレート
チェック項目 | 備考 | |
生活スタイル | 家族構成、職業上の配慮(夜勤など) | |
仕事 | 帰宅時間、就寝時間の違い | 仕事上の配慮が必要なら(子供が寝て絡んの帰宅だと帰宅動線から寝室を外す、など) |
家族構成 | 子供部屋、2世帯など配慮が必要か | 子供部屋は2つつくるなら将来壁を作る方法も。(小さいうちは死んだ部屋になるので) |
就寝時間の配慮 | 夜勤などの時差勤務だと、動線から寝室を外すか昼寝部屋をつくるといい。 | |
子供の帰宅動線 | 子供部屋の位置 | リビングを通るように、など) |
趣味 | 大型収納、防音部屋、棚(CD,本などどのサイズが欲しいか) | 防音は超高級品なので、どこまで求めるのかは入念な打ち合わせが必要 |
子供の部活、習い事、勉強 | 練習スペースや、リビング勉強なら本棚の位置など確認 | 子供が小さいとわからないけどね |
ペット | 出入り口にシャワー、部屋 | 熱帯魚とかだと水槽スペースと電源取りも必要 |
介護対応 | バリアフリー、廊下幅、手すり、スロープ | 介護保険適応になるので、リフォームの方が安く上がることも |
家事動線 | 水回り、洗濯、 |
間取りの各部屋のチェック項目
- リビング:吹き抜け、階段位置、広さ
- ダイニング:リビングとキッチンとの距離感
- キッチン:形状 対面、アイランド、壁付、別室
- お風呂:広さ1坪(やや狭い)1.25坪(ほんのり広い)
- 子供部屋:数、後から壁を足す、など
- 寝室:ベッドのサイズなど注意。化粧台や書斎などを隣接するか
- サンルーム:個人的には必須。屋内物干しは天気に左右されず、除湿機設置だけで簡単に乾くのでおすすめ。
部屋と合わせて収納計画も立てよう!
- 収納計画(優先度、間取りと予算)
- すでに決まっている大型収納家具(タンスなど)あれば:サイズ
- 各部屋:クローゼット、押入れサイズ
- シューズクローク
- ウォークインクローゼット
- 納戸
- 外部収納
- 階段下収納
間取りの部屋別家づくりノート項目
チェック項目 | 収納計画 | 備考 | |
リビング | 広さ( )家具(ソファの大きさ: 、テレビ台: ) | 掃除用具、こどものおもちゃ、ニッチに写真飾る、スイッチ隠す、電源位置 | 収納計画は絶対にしておく(リビング収納超大事) |
ダイニング | 広さ( )ダイニングセット、キッチン側にカウンター | 食事の道具など | 子供をリビングで勉強させる、家事スペース確保なら別にカウンターの設置など |
キッチン | 広さ( )形状(アイランド、対面、壁付I型) | パントリー(食品庫) | |
お風呂 | 広さ(1坪、1.25坪、1.5坪、脱衣所、洗面所 | 掃除用具、着替え、バスタオル干し、汚れた洗濯物 | |
トイレ | 1階( )2階( ) | トイレットペーパー、掃除用具などの収納 | |
寝室 | ベッドサイズ、布団、夫婦同室、別室などの対応 | 布団、来客用布団、シーツ、布団、布団乾燥機 | ベッドにする場合、赤ちゃんをどこに寝かせるか、スペース配慮必要。 |
サンルーム | (必要・不要)どこで物干しするか | ハンガー、大物を干す道具(布団など)、洗濯機の位置 | どこで物干しするか。洗濯機の位置は要検討。乾いたものを運ぶより、濡れたものを運ぶ方が大変。 |
収納部屋 | シューズクローク、ウォークインクローゼット、納戸、外部収納 | 大型家具、季節家電・家具、子供の作品など |
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