イシカワのGROWについて調べました。
床下エアコンは賛否あるものの、換気システムにも力を入れておりお勧めできるレベル。
高気密・高断熱に頑強なつくりとなっているので、高機能住宅としては検討の余地はあるが、ローコストの代名詞イシカワブランドで建てたいかと問われると疑問が残る。
イシカワの商品ラインナップにグロー(GROW)が登場しました。
果たして、ローコストHMのイシカワに、高水準を求めるべきかどうか、考えてみてほしい。
その上で、本記事を読んでイシカワとGROWについての理解を深めると、
よりよい家づくりに、さらに一歩踏み込めますぜ。
新商品のラインナップに「GROW」が追加

http://www.kk-ishikawa.com/product/product11/より引用
いい意味で安定しているイシカワですが、
新商品があまりぐっと来るものはなかったのがぶちくま的な実情でした。
ただ、この2017年に発表されたGROWは、
もはやイシカワではないんじゃないか、ってくらいに気合が入ったラインナップです。
GROWの基本的なコンセプトをおさらいする
基本的な方向性としては、高水準で家を作るといいですよ、
ということが書いてあります。
要点だけ抜き出しておくので、まずはだいたいこんな感じだと思ってください。
イシカワGROWの要点
- 高断熱・高気密工法
- 換気システムに力を入れた
- 地球にも優しい
- 省エネ
- 頑丈な構造(東日本大震災でも倒壊しない)
基本的な設備について確認する
床下エアコンや換気システムまで完備された、GROWですが、
実際のところ必要なのでしょうか。
詳しく調べていきます。
GROWに実装されたスキル一覧
- 床下エアコン
- エコキュート
- LED証明
- 思いやり設計
- ハイグレードキッチン(メーカー記載なし)
- 防犯カメラ
- 宅配ボックス
- トリプルガラス樹脂サッシ
ぶちくまが気になるところをピックアップ
さて、べつにいいやと思うところから、
ローコストでそこまで、という驚きの豪華設備まで盛り込まれたGROW。
これからピックアップして解説していきますぜ。
床下エアコン
床下エアコンについては結構是非が問われてたりするんだけど、
個人的には結構おすすめだったりします。
そもそもエアコンは床暖房よりもずっと高機能
エアコンってすごいんですよ。
多分、あらゆる暖房器具の中で一番汎用性がありながら高機能、
さらに各家電メーカーが鎬を削って開発に勤しむ。
つまり、今後さらに使い方が広がる可能性があるんです。
ただ、こいつを設置するには、もう絶対に全館空調に自信がないとだめ。
なので、イシカワでそれができるのか、かなりプライドはった商品展開ってことです!
ぶちくまおすすめエアコン
まぁ、本当に個人的なおすすめですが、
三菱の霧ヶ峰は新潟の冬を乗り越えられますぜ。
床下エアコンのデメリットはシロアリと電気代
ちなみに、床下エアコンのデメリットはシロアリだって。
あと、これは全館空調にするとだけど、基本の電気代がすごい。
https://quohome.com/workblog/?p=2524
トリプルガラス樹脂サッシ
やっぱりね。どんなに断熱材を詰め込もうが、
基本的には窓から熱が逃げます。
トリプルガラスを採用とは気合が入ってますね。
トリプルガラス樹脂サッシとは
そもそも、トリプルガラス樹脂サッシがよくわからんという方へ、
簡単に説明します。
メーカーの記載がないので、イシカワのGROWに採用されているかどうかは保証できません。
LIXILのサーモスXならすごい
トリプルガラス樹脂サッシと言えば、
- YKK APの「APW 430」
- LIXILの「サーモスX」
が頭に浮かぶところです。
どちらも、窓ガラスのトップメーカーですね。
今回、イシカワに採用されているのは、クリプトンガス入りですので、
性能としては、LIXILの「サーモスX」の可能性があります。
参考までにサーモスXの価格は
本当に参考までに、と行ったところですが。
今、主流の複層ガラスが、LIXILだと3尺幅でだいたい低下6万円といったところ。
サーモスXの、トリプルガラスにしてクリプトンガス注入タイプになりますと、
3尺で12万強という低下になります。
だいたい、2倍くらい?
実際に体感してみるのが一番である
LIXILのショールームに行くと、LIXIL製品に実際に見て、触れて、楽しむことができます。
私の拙い記憶では、確か窓ガラスのコーナーもあったはずです。
あれはサーモスXだったと思うんだ。
ぜひ、触って体感して見てほしい。
床下換気システム
床下エアコンを入れておきながら、その床下で換気までするって?
全館空調の場合は、換気の方法もとても大事です。
イシカワのGROWでは床下に換気機能を集約することで、
こいつをクリアしているわけですね。
熱交換にも対応しているので、冬でも換気したことで冷たい空気が入って来る、
なんてことも気にしないですむってわけですな。
イシカワでGROWを建てるべきかと問われればNO
個人的な感想ですが。
GROW自体はとても高機能だし、商品の方向性としてもとてもお勧めできます。
ただ、金額が不鮮明なのと、多少金額で折り合いがついたところで、
そこまで金かけるなら、ぶちくまだったら他のメーカーにするかなぁ、
といったのが正直なところ。
基本的には家の性能にお金をかけるのはOK
はい、方向性としてはOKなんです。
ぶちくまは、高断熱、高機能で、耐震性能がそれなりにあれば、
家の性能としては申し分ないと思います。
床下エアコンは賛否ありそうですが、
空調の一元化は、設置とメンテナンスが楽でいいと思う。
最終的に高額払ってイシカワブランドで納得できるか
ここです。どれだけお金をかけても、イシカワの冠はとれません。
どうせお金をかけるなら、せめて「ローコスト」イシカワのイメージだけでも払拭したい。
住む自分も大事だけど、お客さんを呼んだりしますもんね。

すごくいい家だね。
どこで建てたの?

イシカワだよ、意外といいでしょ?

そうだね、意外といいね。
安かったの?

高機能な家にしたから、結構かかったよ。

えぅ?そんなにかかるの?
それなら、機能が悪くても住友林業で建てたいな
はい、そういうことです。
ぶちくま的にはブランドに金払うのはもったいないですが、
金払ってブランドに邪魔されるのもナンセンスかなと。
そういったわけで、ぶちくま的にはお勧めしませんが、
高機能を少しでも安く手に入れるための選択肢としてはありかな、とは思います。
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