家の形として最強なのは、表面積を最小限に抑えた総二階建ての立方体形状のものです。
家に必要な性能は、最低限「保証された」断熱性能です。
これさえ乗り越えていれば、あとは値段が抑えれればそれでいい。
そんな会社がありました。今回はコージーハウスを紹介します。
コージーハウスなのかCOZYなのか
今回ご紹介するのはジョンソンホームズのフランチャイズ経営となる新潟のCOZYなのです。
とは言え、新潟には「コージーハウス」という株式会社 由久が運営する住宅事業があります。
新潟県民としてはまずはコージーハウスからご紹介しておこうと思います。
コージーハウスとCOZYはコンセプトが違う
のちに紹介するCOZYはコンパクトで北海道基準でも耐えうる高機能が売りの住宅会社。
一方の、新潟のコージーハウス(COZY HOUSE)は1200万円代から提案する「天然素材」が売りの住宅会社です。
代表は1級建築士を持っている建築事務所となりますが、建築事業も展開している株式会社由久の住宅部門に、「コージーハウス」がある感じですね。
一番の売りは「ゼオライトエコナ」
フジワラ化学と共同開発したオリジナル珪藻土である「ゼオライトエコナ」が一番の魅力であり売りだと言っていいでしょう。
HPからでは、いかにオリジナルのゼオライトエコナが優秀かは読み取れないのですが、塗り壁に自然素材を使い、「化学物質OFF」で「綺麗な空気」と「調湿効果」を売りにしていることはひしひしと伝わってきます。
塗り壁のメリットは
- 不燃性、断熱効果と防火性に優れる
- 調湿性・吸水性に富む。結露予防となる
- におい軽減
- ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着する
デメリットに「ひび割れ」があげられていますが、自然素材の塗り壁「持ち味」と還元していて、かなり素敵に素材の紹介をしています。
床下の調湿剤としても便利なゼオライト
よく、劇的ビフォーアフターなんかに、サンゴや貝殻などの漆喰的な塗り壁、あるいは多孔質で石灰・ミネラル質な鉱物を調湿剤として使用するパターンが紹介されますよね。
ゼオライトっていうのは、基本的には火山岩などをもとにした鉱物のことを言います。
火山岩のような、ゴツゴツとしていて、小さな穴が無数に開いている構造は、その小さな穴がにおいや高い湿度だと吸着してくれる効果が期待できるんですよね。この構造を模したものを人工ゼオライトと言います。
この、ゼオライト用の物質を床下などに巻くだけで、かなりの調湿効果が期待されます。
個人的には、エコカラットに敵う調湿剤は存在しないと思っていますが、これはこれで簡単に取り入れられていい素材です。
コージーハウスは天然素材押しながら低価格を実現
さて、少しゼオライトにも興味をお持ちいただけたところで。
コージーハウスは、この天然素材を巧みに利用しながら、それでいて低価格での家づくりを提供してくれます。
私の好きな、余計な広告費を使わない、無駄な人件費も必要としない、理想の経営を実現してくれています。
なので、自分で出会わない限りは、なかなかこう言った優秀な住宅会社の情報を得ることができないのが現状です。
私のような末端の家づくりブロガーが、ひっそりとノー広告費で宣伝しておきます。
HPで小冊子プレゼントあります
資金面の相談も載ってくれるそうです。
また、オリジナルの小冊子もあるようなので、

どんな家づくりを提案してくれるのかしら
と興味のある方は、ぜひ、一度資料を請求してみることをお勧めします。

情報を得るためには、何事も行動やで!
長い前置きと家づくりの基本
実際に家を建てて思うのは、デザイン性にお金をかけるよりも、シンプルだけどある程度の性能が保証されている方がいい。
そう思います。
そして、究極的なことを言えば、限りなく立方体に近い総二階建てのコンパクト住宅。
表面積が少なくなることで、合理的に建築費用を削減できます。
そんな感じの住宅ないかなぁと思って探していた、訳ではなかったのですが、西のイオンに行った時に目に留まったのがCOZYさんでした。
調べてみましたので情報共有します。
「COZY」とは
英語では快適な、という意味の形容詞です。HPでも「居心地の良さ」を由来としています。
細かいことを言えば、「居心地の良さ」は名詞になりますので、cozinessが正解ですが、
「コージーコーナー」と一緒で、ハウスにかかるのは明白なので名前としてはOKです。
完全なる余談。
ジョンソンホームズのフランチャイズ展開
元々は北海道の会社ということで、その北海道ではジョンソンホームズとして無類の年間着工棟数を誇っております。
ジョンソンホームズ自体は、もちろん自分たちで北海道内にて新築戸建てを作ったりしています。んが、何よりも強いのがフランチャイズ展開。
「ナチュリエ」「インターデコハウス」なんかは新潟でもよく聞きますよね。
洋風最強のインターデコハウス
インターデコハウスがフランチャイズだったことは初めて知りました。
まぁ、価格帯までハイセンスなのでぶちくま家としては候補には上がらなかったのですが、ヨーロッパ系のデザインに憧れるなら絶対に参考にしたい住宅であります。
デコからヨーロッパ要素を薄くして素材感(ナチュラル)を出したのがナチュリエ
ぶちくま的には「ナチュリエ」のコンセプトは夫婦共々好きな感じですね。
自然素材風味を取り入れながら、可愛さも残した感じ。
ホワイト×アンティークな濃いめのブラウンというのは心にぐっと響く、長く愛される色合いですなぁ。
ただ、ローコストとしては紹介できないお値段ですかね。
新日本建設がフランチャイズ提携
ジョンソンホームズのフランチャイズ展開商品の中では、COZYはやや異色ではあります。
コンパクトサイズに特化させて、お値段もコンパクトに抑えた、ハマる人にはハマるコンセプト住宅となっています。
ちなみに、新潟のCOZYに関しては、新日本建設がフランチャイズ提携しています。
新日本建設とジョンソンホームズがズブズブ
なんと、COZYは新日本建設が請け負っていたのですね。
ぶちくま的には、新日本建設のフランチャイズって、アイフルホームのイメージがあったのですね。特に、西区であれば、アイフルホームの新潟小新があったと思ったのだけど。
んで、まぁ、のちに出てくるけど、COZYの基本設備ってTOTOなんですよね。アイフルホームの資材はLIXILだってのに、バッティングしないのかね。
とにかく、新潟では規模の大きめな新日本建設がバックにいるので、それなりに基盤はあるな、という感じ。
商品がコロコロ変わっているので、現場は変換期は混乱してそうだけどね。
2016年にCOZY新潟店が誕生
2016年にCOZY新潟店が開設されていますね。新潟西のアイフルホーム「Newセシボ」のモデルハウスがあった住所です。
そして、今更気づきましたが、インターデコハウスやナチュリエを展開しているエクセレントホームは、新日本建設のグループ企業だったのですね。
これで繋がりましたわ。
ややこしいので、COZYもエクセレントホームでよくね?
新日本建設グループの住宅展開まとめ
もうね、ややこしいからね。図解しちゃうよね。
新日本建設グループ | ||
新日本建設 | エクセレントホーム | |
アイフルホーム | インターデコハウス | 【ヨーロッパデザイン】 |
LIXILリフォームショップ | ナチュリエ | 【自然派住宅】 |
四季の家 | マルシェ | 【定額制住宅】 |
COZY |

よりおしゃれな住宅展開に関しては、エクセレントホームでブランド化しているわけだね!
COZYってどんな家?
新潟のCOZYに関しては、モデルハウスが西区のイオン脇にありますので、お買い物ついでに少し寄ってみるのが一番想像しやすいかと思います。
んが、一応その特徴的なところをまとめて見ましょう。
COZYの口コミ・評判は?
先に、全くあてにならない口コミ・評判を見ておきます。
ジョンソンホームズが北海道大手ということもあり、口コミも腐るほど出てきます。
大手ということもあり、当然悪い口コミも目立ちます。
営業連絡ミス云々や設計ミス云々もあります。が、まぁありがちな口コミ内容ではありますし、ぶちくま的には建築棟数からの割合からすると、割と満足度の高い内容なのではないかと思っております。
ぶちくま的には悪いコメントもいいコメントも、全部ハウスメーカーのスタッフによる陰謀だから。
口コミの一部を紹介
cozyは値下げは一切しないです!
なので、安心して任せる事が出来ました!!
不安に思った事は常に聞いてました!
住み心地も良いですよ!!
自分の好きな様にコーディネート出来ます!!
基礎断熱が標準仕様でしたね。建築中ですが、基礎断熱でした。あとは照明,カーテン,家具一点が付いてきます。
プランは本当にたくさんの種類がありました。その中から選び、二畳や六畳などの追加も可能です。
確かに安いのですが、
土地代+建物代+諸費用約160万のほか、
杭工事150万、設計図書代50万、水道管工事50万が別途必要です。
コミコミプラン!コミコミプラン!と言ってますが・・
COZYで建てて7年になります。
とっても悲しいですが、やっぱりジョンソンさんで建てたこと後悔してます。定期点検でコーキングやひび割れの起きてる壁や一部クロスの張替えをしていただきました。…が、1箇所だけパネルヒーターを外すさなければ張り替えられない場所で、点検の担当の方が「ここは大掛かりな作業になってしまうので後日改めて日程を連絡します!」とのことでしたので、そのようにお願いしました。壁紙のロール1本をうちに置いていったまま、後日連絡しますと言ってからもうまもなく3年が経ちます…残されたロールも変色しています。
本当にガッカリしてしまいました。
これは口コミを紹介する上で、必ず書きますが、基本的に、口コミはあてにしないように。
仕様・設備ってどうなってるの?
低価格が売りなのは当然なのです。
その中で、COZYで建てる最大のメリットは、この値段帯で断熱性を売りにできるところでしょう。
北海道の会社、という枕詞があまりにも強力。もちろん、それぞれの地域で求められる断熱性/気密性のレベルはあります。
北欧の断熱と比較して、「日本の断熱は時代遅れだ」というナンセンスな発言に近いっちゃ近い。
んだけども、やっぱり実績を作ってから新潟にフランチャイズしてきていることを考えると、他のローコストよりは信頼の置ける断熱なんじゃないかと、ぶちくまは勝手にそう思ってる。
COZYの断熱
断熱材は硬質ウレタンを採用
硬質ウレタンにも色々な商品展開があるので、「何を」「どのくらいの厚さで」まで書いてくれると一番評価できるんだけどね。
以前、断熱についての記事を書いて、「もうグラスウールでいいんじゃね?」と書いていましたが、ぶちくま的には、施工力に大きく左右されるグラスウールよりも、ウレタンを吹き付けてもらった方が安心感は高い。


お値段も高い。
窓ガラスの樹脂製フレーム採用
そのほかにも、窓ガラスの樹脂製フレーム採用など、抑えるべきところは抑えているな、という感触はあります。
まぁ、「最低限のレベルは超えている」程度だとも言えるのですが。
ぶちくま的には全然許容範囲です。コストに見合っている感じがします。
熱換気方法については是非スタッフに確認して見てほしい。
COZYの設備
珍しく、ローコストメーカーでありながら各設備の採用メーカーや仕様がはっきりしているのがCOZYの特徴であり、いいところだと思います。
それなりに自信がないと標榜できませんからね。
水回りではキッチンのみクリナップですが、そのほかトイレ、バスルーム、洗面にTOTOを採用。
ぶちくま家は水回りはTOTOで固めているので、結構おすすめできるラインナップだと思っている。
クリナップもおすすめ
クリナップもステンレスに強いので、廉価モデルであっても安定性は高いと思う。
そのクリナップのキッチンはなぜか人工大理石のワークトップを採用していますが。
とはいえ、フランチャイズでそれぞれ仕様は異なる可能性もあるので、そのあたりもよく確認はした方がいいと思う。

25坪1500万という納得のコストパフォーマンス
さて、本題です。

本当に安いのかどうか。
結論から言えば、安いです。
プラス200万くらい考えても、それでも安い。坪単価とかで考えると、それほどでもないように感じるかもしれませんが、照明やカーテンなども値段に含まれているので、実際にかかるコストが想像しやすいかと思います。
ぶちくま家の場合は、カーテンなどが別途かかったので、最後まで「いくらかかるんだ」と心配でなりませんでした。

ビバ総額表示!
間取りはシンプル
自由設計ではあると思いますが、基本のコンセプトからそれなければ、総二階建てのコンパクトハウスで、設計的にもシンプルでミスの少ない家づくりが期待されます。
形がある程度決まっている、ということは自由度は少ないようですが、建てる側からするとパッケージングしやすいので、現場の混乱も少なくてすむのですね。
コージーハウスとCOZYはどちらがいい
せっかく二つの「コージー」をご紹介したので、どちらがおすすめできるか考えてみました。
私が家を建てるなら、コージーハウスに興味を持つと思いますが、逆にいうと自分の家づくりで失敗した不透明感があるのではないかと心配になるのも同様。
まずはCOZYで見積もりなどして、仕様の基礎情報を仕入れたのちに、コージーハウスに色々相談していくと、すっきりとした答えがいただけると思います。
まとめ
結局、総2階建てのコンパクトハウスが最強だと今では思っている。
断熱/気密がしっかり取れていれば、多少収納が少なかろうが、デザインが画一的であろうが、自分らしい暮らしが保たれればそれで幸せなのです。
なぜこんな記事を書いているかと言えば、我が家はとにかく寒くて仕方がないのです。
もちろん、この季節さえ乗り越えれば納得の我が家なんですけどね。ちなみに、親世帯についている温水ルームヒーターは、今期最大の大寒波も物ともしなかったのでマジでおすすめです。
二階の我らがリビングの高性能エアコンは太刀打ちできていません。

ローコストでも断熱は重視せよ
ちなみに、じゃあ新潟のローコストハウスメーカーは断熱ダメなの? っていうと、そうでもない。
概ね名の通ったメーカーは当然断熱も売りにしているので、ぶっちゃけるとこの記事書きながら新潟のハウスメーカーも頑張ってるなぁって思ってた。
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